オーバーロード　　　用語集

（注）あくまでも書籍版のみに基づいており、ｗｅｂ版・ゲーム・コミックス等は参考程度にしかしていません。ご了承ください。

アーウィンタール　＃７−１〜

　帝国国土のやや西部に位置する、帝国の心臓部ともいえる帝都。中央にはジルクニフの居城である皇城があり、そこから放射線状に大学院・帝国魔法学院・各種行政機関などの重要施設が広がっている。かつて貴族が多く住んでいた高級住宅街もあるが、館の殆どは住人が貴族位を剥奪されて立ち去り空き家となっている。人口では王都に劣るが、規模では王都を上回る。特にジルクニフの即位後は大改革によって帝国史上最大の発展の最中であり、新しいものがどんどん取り入れられ物資や人材の流入も激しい。逆に古く淀んだものは打ち壊されつつあり、希望に満ちた将来を予見させる状況に都民の顔も明るい。ほぼ全ての道路がレンガや石に覆われており、特に大路の一つで街道から乗り入れる中央道路は、歩道脇にちょっとした防護柵が立てられて歩行者の安全が確保されている。道路脇には夜に魔法の明かりを放つ街灯があり、多くの騎士が警邏している事もあって治安の良さは帝国随一。中央市場の品揃えは驚くほどで、見て回るだけでも楽しめるが、人混みが凄まじくイモ洗い状態である。北市場はマジックアイテムが中心で、訪れるのは冒険者や請負人が大半であり、中央市場ほどの混雑は無い。そもそも露店販売している者たちも冒険者や請負人の類で、使い古した中古品や使わずに終わった不用品を売っているのである。専売の商人や魔術師組合に売るより、自分で買い手に直接売った方が儲けが大きいためで、掘り出し物が売られている事も多い。そんな戦闘手段に長けた者たちが集う場所である事も、治安の良さに一役買っている。

炎の上位（上級）天使（アークエンジェル・フレイム）　＃１−４〜

　第三位階天使召喚で召喚できる、上位天使の一種。光り輝く胸当てを付け、紅蓮の炎を宿すロングソードを持つ。特定材質の武器以外の攻撃によるダメージを大幅軽減させる特殊能力を持つ。

アーグランド評議国　＃２−２〜

　評議員と呼ばれる者たちが政治を主導している、複数の亜人種たちが作り上げた国。首都はドラゴンズブレス。王国の北西に位置し、山脈が無数に走る山がちの場所にある。永久評議員として５体の竜王（白金の竜王ツアー、青空の竜王スヴェリアー、ダイヤモンド・ドラゴンロードのオムナードセンス、オブシディアン・ドラゴンのケッセンブルト、ワーム・ドラゴンのザラジルカリア）が在籍しており、それぞれが強大な力を持つ。パルパトラが言うには、人の勝てる相手ではないとの事。人間も住んではいるが、全国民の１０％にも満たないという噂がある。

秘術師（アーケイナー）　＃１−４〜

　魔力系魔法詠唱者の一種。薄い鎧程度なら着用可能。

アーケオプテリクス　＃１１−１〜

　森祭司が従えられる、鳥に似た姿の恐竜モンスター。元ネタはジュラ紀に生息していた古代生物の一種で、特徴的な羽毛などから発見当時は現生鳥類に最も近いといわれた（いわゆる始祖鳥）。

アースガルズ　＃２−番外編〜

　ユグドラシルに存在する、９つの世界の一つ。北欧神話におけるアース神族の王国が由来と思われる。

大地の大波（アース・サージ）　＃１−３〜

　大地を海原のように変化させて自在に操り、範囲内の地形を作り変える魔法。魔法効果範囲拡大を使えば、１００ｍを超える程にまで効果を及ぼすことも可能。判明している習得者は、マーレのみ。

大地の束縛（アース・バインド）　＃４−３〜

　泥の鎖を生み出し鞭のように操って、標的に絡み付かせ拘束する魔法。判明している習得者は、クルシュ、シャースーリューのみ。

アースリカバー　＃３−４〜

　たっち・みーがよく使っていた、純白の盾。

射手（アーチャー）　＃１−４〜

　遠距離戦に優れた才覚を持つ職業。

アーティファクト　＃１−２〜

　データクリスタルを組み込めない、固定のデータとしてドロップされるアイテムの総称。こちらも通常のアイテム同様、最下級から神器級まで様々なものが存在する。

アーベラージ　＃プロローグ　上〜

　自分で構築したパワードスーツに搭乗し、集団で対戦するオンラインゲーム。弐式炎雷、ぷにっと萌え、獣王メコン川の３人がユグドラシルと並行してプレイしていた。成績により緑や紫など色で称号が与えられる（紫は上位らしい）が、詳細は不明。

最終戦争・悪（アーマゲドン・イビル）　＃６−１１〜

　悪魔の軍勢を大量召喚する第十位階魔法。個々の力はさほど高くない上に、好き勝手に暴れだすので使い勝手は良くない。精々が儀式魔法や特殊技術の生贄にするくらいである。判明している習得者は、ウルベルトのみ。

最終戦争（アーマゲドン）・善　＃１０−１〜

　天軍降臨に類似した魔法らしく、天使の軍勢を大量召喚すると思われる第十位階魔法。

鉄鼠人（アーマット）　＃１２−１〜

　アベリオン丘陵に住んでいる、土堀獣人の近親種族と思われる亜人種。二足歩行する鼠のような姿をしていて、鋼のような体毛には板金鎧並みの防御力がある。

アームバンド・オブ・デスガード　＃１３−４〜

　ナスレネが愛用している、マジックアイテムの腕輪。一日に一回だけ、即死魔法に対する完全耐性を齎す。それは超位魔法も例外ではないが、特殊技術等の魔法でないものは防げない。

アームバンド・オブ・ビーストキング　＃６−８〜

　ゼロが所持しているマジックアイテム。詳細は不明。

アイアンゴーレム　＃８−２〜

　鉄でできていると思われる動像。詳細不明。

アイアン・スキン　＃４−２〜

　肉体を気で包み込み、鋼並みの硬さを得る特殊技術。その硬度はレベルに比例する。判明している会得者は、ゼンベル、ゼロ、セバス。

アイアン・ナチュラル・ウェポン　＃４−２〜

　爪や牙などの肉体武器を硬化させる、修行僧の特殊技術。その硬度はレベルに比例する。判明している会得者は、ゼンベルのみ。

正義の鉄槌（アイアンハンマー・オブ・ライチャスネス）　＃１−５〜

　攻撃魔法と思われるが、詳細不明。判明している習得者は、陽光聖典隊員のみ。

氷結爆散（アイシー・バースト）　＃４−３〜

　極寒の冷気の奔流を発生させ、範囲内の存在を一気に凍り付かせる大技。霧氷の白い渦が周囲を包み込むように見える。凍牙の苦痛に秘められた、一日に３回までしか使えない切り札。その威力は火球を相殺できるほどで、火炎系だけでなく同じ冷気系の迎撃にも使用可能。

氷柱（アイス・ピラー）　＃４−５〜

　氷の柱を出現させる魔法。判明している習得者は、コキュートスのみ。

アイテムボックス　＃１−２〜

　ユグドラシルにおいて、入手したアイテムを保管する各プレイヤー専用の収納箇所。インベントリともいい、少なくともナザリックでは一部のＮＰＣたちも有している。転移後世界では開こうと考えながら中空に手を伸ばすと、手が湖面に沈むように何かの中に入り込む（端からは空間に消えたように見える）。その状態で手を横に大きくスライドさせると、空間に窓のようなものが開きアイテムが綺麗に並んでいるのが確認できる。無論、出し入れは自由である。

集眼の屍（アイボール・コープス）　＃３−４〜

　探知に特化した能力を持つ上位アンデッドモンスター。直径２ｍほどの巨大なピンク色の肉塊で、数えきれないほどの白濁した目を持つ。隠密系の魔法や特殊技術を持つ者の天敵と言える存在で、野伏を極めたアウラと同等かそれ以上の看破能力を有する。ただし、戦闘能力はレベルに比して若干低い。

アインズ・ウール・ゴウン　＃１−１〜

　モモンガをギルド長とする、ユグドラシルにおいて最高峰と謳われた上位十大ギルドの一つ。メンバーはモモンガを含め４１人、拠点はナザリック地下大墳墓。九人の自殺点における定例連絡会において、弐式炎雷からナザリック地下墳墓発見の報告が上がった後、集団長たっち・みーの提案が承認され結成された（所属人数が増えた事で、九人という集団名が合わなくなってきたため）。悪のロールプレイを是としＰＫも多く行っていたことで、数多くのプレイヤーから憎まれている悪名高きギルドである。上位ギルドの中では最少構成人数だが、これは燃え上がる三眼の騒動で新規参入にストップがかかったため。最盛期は数千を超える全ギルド中９位にまでつけていたが、サービス最終日には残る８００弱のギルド中でさえ２９位まで落ち込んでいる（最も下落した時は４８位だったという）。世界級アイテムの保有数は１１個で、これは全ギルド中断トツでトップである（２位ですら３個止まり）。モモンガのように個人で所有している３つと、大墳墓内に点在している幾つか以外は、霊廟にて化身たちに守られるように眠っている（その内４つは後に守護者たちに持たせるために持ち出された）。加入資格はリアルで社会人であることと、ユグドラシルでの種族が異形種であること。更に隠し条件として、ギルド構成員の過半数の賛成も必要となる。往時はリアルでの仕事に対する愚痴が話題になることが多く、それはこのギルドにおいて日常的光景の一つだった。意志決定を行う際は基本的に多数決を重んじていたほか（ナザリック地下墳墓攻略時にモモンガが提案し了承された）、メンバー全員が最低でも一体はＮＰＣの設定や製作を手掛けている。そのため異世界転移後に自我を持ったＮＰＣたちにとって、メンバーの４１人は自らの製作者とその仲間たちという位置付けとなり、金剛石の如き絶対的忠誠を誓う対象となっている（ただし命令の優先度は自身の製作者が第一なので、別の誰かが相反する命令をした場合は製作者の方に従う）。まして転移後に残っているのはモモンガただ一人なので、彼の役に立ち相手にしてもらえる事こそが至上の喜びであり、逆に役立たずと見做され見捨てられる事を何よりも厭う。そして同時に、モモンガが他のメンバー同様に去ってしまう事を特に恐れている。彼らは様々な役割・地位を設定されているが、立場的には同格で大きな違いは無い（地位が上の者には敬意を示す程度）。４１人に作られたという事実が何よりも重要で、ナザリックにおける彼らの立ち位置は４１人に次ぐ（レベルや強さは関係無い）。ＮＰＣたちの大半が異形種であるせいか、彼らの共通認識に「ナザリックに属さぬ者は、全て容易に切り捨てられる劣った生き物」「ごく一部の例外（アウラやマーレ、オーレオール等）を除き、人間種や亜人種は踏み潰すべき弱者」というものがある。

アインズ・ウール・ゴウン魔導国　＃９−１〜

　表向きとはいえ帝国が後押しする形で建国され、アインズが魔導王として治めることになった新興国。国旗はギルドの旗をそのまま流用している。領土と言えるのは初めはナザリック地下大墳墓周辺だけだったが、帝国と王国の戦争に介入し大虐殺が行われた後、エ・ランテル付近（カッツェ平野を含む）やカルネ村周辺を王国に譲渡させた（一応の名目として、戦争開始時にエ・ランテル付近は魔導国の領地だったから返せと主張してあった）。以後はエ・ランテルを首都とし、アインズもかつてのパナソレイ都市長の邸宅に居住する（アインズは本宅に居住しているが、敷地内には他にも各種内政官が詰める建物や別宅が存在する）。建国直後は国の指針が定まっていなかったが、ナザリックの支配下で様々な異種族が共存し平和に暮らす理想郷が目標として設定された。法律に関しては大筋は王国と同じだが、アインズ及び守護者たちの絶対性がトップに明記されている。属国の場合は既存の法律に必要な項目を付け足す形となり、その内容は主にアインズ及び守護者たちの絶対性と罪人の引き渡しである（罪人は記憶操作で事実確認を行い、もし無罪なら五体満足で国へ帰す）。またナザリック内から魔導国のさらなる発展に関する提案や意見を匿名で集め、アインズが清書した上で毎朝の定例業務としてアルベドに聞かせている。匿名制なのは時折アインズ自身の提案も入れたいからであり、それが愚案だった場合に下手に実行されるのを防ぎ、且つアインズの能力を疑われる事態を招かないためである。まず最初の政策として最低限の自給自足体制を確立させるべく、エ・ランテルの貧民街や廃棄区画の住民に死の騎士や魂喰らいを貸し出し、法国に滅ぼされた開拓村の復興を託した。最初の一年で村を作り上げ、二年で普通の村と同程度の実りを得られる見通しである（税として納められる農作物はエクスチェンジ・ボックスでユグドラシル金貨に変えられる）。次に冒険者組合を傘下に取り込んで育て、未知の探究を行いつつ魔導国の宣伝係にもなってもらう構想を進めている。後にアインズの提案で祭りの開催が計画され、実行委員会まで設立される運びとなるも、決まった４つの祭りは魔導王大感謝祭や魔導王誕生祭など、アインズにとっては奇怪で恥ずかしいものばかりだった。故に何とか中止の方向へ持っていけないかと、アインズが一人で苦心する羽目になっている。なお魔導王（国）という呼び名はコキュートスの提案であり（多くの者たちを支配する将来を見据えて、魔を導く王で魔導王）、それに守護者たちが同意して決定された。ちなみに他に上がっていた候補は、シャルティアの美貌王、アウラの強王、マーレの慈愛王、デミウルゴスの賢王（アインズはこれだけは嫌だった模様）、アルベドの至高王となっていた。セバスもその場にはいたが、彼はシンプルに王で良いと思っていたようで、特に提案はしていない。

アインズ王者の姿勢　＃１３−４〜

　アインズが自分なりに考えたと思われる、王者に相応しい姿勢の総称。少なくとも２４まである事が判明している。

化身（アヴァターラ）　＃１−１〜

　ナザリック地下大墳墓霊廟にて、世界級アイテムを守るように存在する動像のガーディアン。その総数は、アインズ（モモンガ）及び最終日まで登録が残っていた３名分を除く３７体。モモンガが課金アイテムを使い仲間たちを模して造った物であり、それぞれに模した仲間当人の武装がそのまま装備されている。とはいえかなり不格好な代物で、モモンガ曰く仲間たちの格好良さの一割も表現できていない。そういった作業に向いた能力や特殊技術を有しておらず、購入してきた外装データを動像に無理矢理押し込んだためである。しかしそのおかげで異様な雰囲気が放たれ不安感が強まる結果となり、ある意味では最後の門番に相応しいモノとなった。リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを持つ者を攻撃するよう設定されており、それは至高の四十一人でさえも例外ではない。なおアイテムボックスに入れていても所持とみなされるので、特殊な指輪用の収納箱に入れる必要がある。

蒼の薔薇　＃１−４〜

　王都を拠点としている、ラキュースがリーダーを務めるアダマンタイト級冒険者チーム。メンバーは全員女性で、ガガーラン、イビルアイ、ティア、ティナ。王国で２番目に誕生したアダマンタイト級冒険者チームだが、モモンたち漆黒が現れるまでは王国最強の名を欲しいままにしていた。かつて陽光聖典の亜人種の村襲撃に遭遇し、彼らを打ち破ったこともある。ラナーの依頼を受けて八本指との抗争に入り、手始めとして黒粉の原材料を栽培している村を３つ焼き払っている（八本指と争うのは冒険者の不文律に反するが、彼女らの立場上追放など無理なので黙認されている）。八本指の施設襲撃にも参加するが、成果を上げる前にヤルダバオトの王都襲撃が発生し、ガガーランとティアが戦死する（後にラキュースの死者復活で蘇生）。以後は先鋒を担う漆黒の補佐として、他の冒険者たちと共にヤルダバオトが使役する悪魔たちを相手にすることになる。ヤルダバオトの襲撃に遭った聖王国から王国へ使節団が来た時は、招待に応じ情報提供こそしたものの、直接的な支援の依頼は断っている。魔導国の王国侵攻が始まった際は法国からスカウトを受けるが、同席する事になったアズスと同じく断った。そしてラキュースの意志で王都に残り徹底抗戦する事になったが、ラキュース以外の全員が彼女を死なせたくないと一致団結し、ラキュースを弱らせて魅了を施し遠い南東の廃王都へと脱出する。

赤キノコ酒　＃１１−３〜

　黒金髭亭で供される酒の一つ。詳細は不明。

悪魔　＃１−２〜

　異形種の一つで、異界より召喚されるモンスターの一種。魔鬼や魔人も一括りにされる事が多い。ユグドラシルにおいて各々の名は神話由来のものが多く、特にキリスト教関係が最多。同程度の魔法で召喚されるモンスターより若干強く、様々な特殊能力や魔法を使いこなす（一部の上位個体は基本的な使用可能魔法数の上限である８に縛られない）。大半の者が炎に対して耐性を持つ上、上位の者たちは他の属性ダメージに対しても高い耐性を持つが、どの属性かは各々によって異なる。転移後世界では邪悪極まりない者どもとされ、知性ある善良な者全てを苦しめて滅ぼす悪の代名詞的モンスターといわれている。彼らにとって名前は存在を構成する重要な要素で、もし偽名を使ったりすれば消滅してしまう事もあるという。中には人を堕落させるために人に変身する者もいるが、幻術とは違い誰かに化けるわけではない。

悪魔の諸相：鋭利な断爪　＃６−９〜

　己の爪を８０ｃｍを超える長さに伸ばし、あらゆるものを切断できる鋭利さを持たせる特殊技術。判明している会得者は、デミウルゴスのみ。

悪魔の諸相：豪魔の巨腕　＃ドラマＣＤ１〜

　腕を数倍以上に膨れ上がらせ、パワーを底上げする特殊技術。腕は地面に付くほどに長くなり、しかも筋骨がしっかりとした凶器と化す。判明している会得者は、デミウルゴスのみ。

悪魔の諸相：触腕の翼　＃６−１０〜

　背中から翼を生やす特殊技術。羽に当たる部分の一本一本が異様に長く、平べったい触手のようになっている。その先端は非常に鋭利な刃になっていて、高速での一斉射出も可能。判明している会得者は、デミウルゴスのみ。

悪魔の諸相：八肢の迅速　＃ドラマＣＤ１〜

　移動速度を上げる特殊技術と思われるが、詳細は不明。判明している会得者は、デミウルゴスのみ。

悪魔の諸相：煉獄の衣　＃６−１１〜

　激しい衝撃波と共に地獄の豪炎を纏い、その熱で身を守る攻防一体の特殊技術。判明している会得者は、デミウルゴスのみ。

朱の雫　＃６−１０〜

　王国北部を拠点としている、アズスがリーダーを務めるアダマンタイト級冒険者チーム。判明しているメンバーはルイセンベルグのみ。ヤルダバオトの王都襲撃時は評議国国境に仕事で赴いており、迎撃作戦には参加できなかった。王国において初めて誕生したアダマンタイト級冒険者チームで、メンバー全員が物腰の柔らかい丁寧な人物で人間的な大きさを感じさせるという。アズスがツアーから貸与された強化鎧を複数所持しており、その保有戦力はかなりのもの。魔導国の王国侵攻が始まった際、法国からのスカウトに対し返事をするアズスを除き、全員がアズスの兄たちの子供らを連れて評議国へ向かった。

暗殺の達人（アサシネイトマスター）　＃６−８〜

　標的の傷口を開き、掠り傷でも重傷に変化させる魔法。

暗殺者（アサシン）　＃２−２〜

　盗賊系の職業と思われるが、詳細は不明。

アジーナ　＃８−１〜

　トブの大森林で採取できる、薬草の一種。詳細は不明。

足殺し　＃プロローグ　下〜

　詳細は不明だが、標的の移動速度を殺す特殊技術。判明している会得者は、弐式炎雷のみ。

酸の矢（アシッド・アロー）　＃８−１〜

　酸の塊を緑色の矢として撃ち放つ魔力系第二位階魔法。判明している習得者は、ンフィーレアのみ。

酸の投げ槍（アシッド・ジャベリン）　＃２−４〜

　酸の塊を緑色の槍として撃ち放つ魔法。例え敵に躱されても、酸の飛沫によって負傷させることができる。判明している習得者は、カジットのみ。

酸の飛沫（アシッド・スプラッシュ）　＃６−９〜

　酸を飛ばす類の魔法と思われるが、詳細は不明。判明している習得者は、イビルアイのみ。

亜人種　＃１−１〜

　小鬼・豚鬼・人食い大鬼等に代表される人型モンスターで、醜悪な外見ながら人間種より身体的性能に優れる種族の総称。ユグドラシルでは既定の種族レベルに達すると種族的特殊技術を得られる種族の一つで、寿命がある代わりに成長することができる。彼らの多くが暗闇を見通す暗視能力を持っているが、それが闇視と言えるレベルにあるのは一部だけで、大部分は夜目が利くという程度。成長と共に強くなっていく性質があるほか、人間種との間に子を作ることはできない。冒険者組合に提出する、討伐の証となる部分は耳。

亜人連合軍　＃１３−１〜

　ヤルダバオトがアベリオン丘陵の亜人たちを支配し、強引に作り上げた十万を超える即席の軍隊。役割によって大きく３つに分けられている（聖王国南部の軍勢と睨み合う４万、捕虜収容所の防衛・管理を担う５万、聖王国北部の探索と物資回収等の雑務をこなす１万）。彼らは血に飢えている・人間を食う性質を持つ・強者に従うといったプラスの感情から従う者たちと、恐怖等のマイナスの感情から従わされている者たちに分かれている。

星幽界（アストラル）　＃３−５〜

　現実世界とは異なる非実体の世界らしいが、詳細は不明。死霊を代表とする非実体型モンスターたちの世界と思われる。

星幽界の一撃（アストラル・スマイト）　＃３−５〜

　非実体に効果的な一撃を食らわせる第八位階魔法。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）、憤怒の魔将のみ。

星幽界の切り裂き魔（アストラル・リーパー）　＃１１−５〜

　影の谷を徘徊しているという、影絵の伝説級アンデッドモンスター。

アゼルリシア山脈　＃１−１〜

　帝国と王国の間に存在し、そのまま両国の境界線になっている山脈。北方寄りの位置には霜の竜が多数生息しており、似たような生態の霜の巨人とカーストの頂点を巡って永く争っている。南端の麓にはトブの大森林が広がり、その北側には引っ繰り返した瓢箪のような巨大な湖がある。広さは凡そ２０ｋｍ四方で、水深が深く強い大型生物が棲む大きな上の湖と、小型の生物が中心に棲んでいる下の湖とに分かれている。そして上の湖周辺（北東の辺り）にはトードマンが、下の湖周辺の大湿地には蜥蜴人が住んでいる。気候のせいなのか、この湖水は決して凍らないとされている。

頭おかしい系ダンジョン　＃プロローグ　下〜

　ユグドラシルにおいて、軍団を編成しないと攻略できない超難関ダンジョン。

頭殺し　＃プロローグ　下〜

　詳細は不明だが、標的の頭を集中的に攻撃すると思われる特殊技術。判明している会得者は、弐式炎雷のみ。

アダマンタイト　＃１−４〜

　転移後世界において、最高位硬度とされている金属。ユグドラシルでは比較的柔らかい部類に入る。

不動明王撃（アチャラナータ）　＃ドラマＣＤ１〜

　五大明王撃における一手目で、不動明王が背後に現れ敵を攻撃する特殊技術。武器は三毒を斬り払う倶利伽羅剣と、投げ縄のような形状の不動羂索の二種類があり、状況に応じて使い分けるものと思われる。倶利伽羅剣は敵のカルマ値がマイナスであればあるほど破壊力を増し、対策が整っていない相手には致命的な一撃を齎す。ただ大技であるが故に外れ易く、通常は他の技からのチェーンコンボ的に使用する（ダメージ効率が上がっていく）。不動羂索はカルマ値がマイナスの敵の回避力を低下させる力を持ち、その低下値は敵のカルマ値に依存する。判明している会得者は、コキュートス、武人建御雷のみ。

最古図書館（アッシュールバニパル）　＃８−２〜

　ナザリック地下大墳墓第十階層に存在する、ティトゥス司書長が管理する巨大図書室。死者の大魔法使いや死の支配者などキャスター系のアンデッドが働いており、その全員が利用者の役に立つ事こそ自分たちの役目と自負している。入口のある部屋はエボニーブラウンを基調とする落ち着いた雰囲気で、天井はなだらかなドーム状になっており、暖色光に仄暗く照らされている。入口は玉座の間への扉に匹敵するほどの巨大な両開きの扉で、その左右には扉の開閉を担当する３ｍ近い武人の動像が屹立している。入ってすぐの部屋は理の間といわれていて、塵一つ落ちていない磨かれた床には寄せ木細工で美しい模様が描かれている。無数の装飾が施された本棚は本すらも装飾の一部と錯覚するほどで、それが通路の左右に何列にも亘って並んでおり、図書館というよりは美術館を思わせる内装である。上部は吹き抜けになっていて、二階にはバルコニーが突き出し、無数の本棚が部屋を覗き込むように取り巻いている。半円の天井は見事なフレスコ画と豪華な細工で埋め尽くされ、部屋の所々にあるガラス張りの展示机の中には何冊かの本が並べられている。光源は無数にあるものの少し薄暗い程度に抑えられている上、本棚が障害物となって一目では見渡せない構造になっている。奥へ進むと知の間・魔の間・用途別の小部屋（各職員の私室や製作室など）といった部屋が存在しているが、各部屋に収納されている本の分類や詳細な構造は不明。ただ図書館全体としては、蔵書の大半が傭兵ＮＰＣの召喚儀式に使う本型データである。ギルドの全財産を投入しても全体の１０分の１も召喚できないほどの量があるが、本型データ自体は値の張るものではないので費用は大して掛かっていない。重要なアイテムをこの中に隠すという狙いはあるものの、実は悪乗りしたギルドメンバーがやたらとコピーを重ねた結果に過ぎない。ちなみにその他の種類の本（誰が使っても魔法を発動できるマジックアイテムとしての本、特定職業への転職や魔法習得に使用するイベントアイテムとしての本、特定の鍛冶技能保有者が適切な資源に使用すると外装が出来上がる武器防具等の外装データ本、トム・ソーヤーの冒険のように著作権が失効した古典小説、運営が配布していた裏話、プレイヤーが記した一次及び二次小説、日記ベースの攻略本等の読み物）も存在はするが、数は圧倒的に少ない模様。

支えし神（アトラス）　＃３−４〜

　アインズ・ウール・ゴウンが一時保有していた、世界級アイテムの一つ。ユグドラシル時代に奪われたため現存しておらず、詳細は不明。

あなたのハートに――ドスッ　＃１−２〜

　アウラが装備している武器の一つで、巨大な弓。ハンドル、リム、グリップに異様な装飾が施されている。

穴に潜り込まれたミミズは大きい　＃１１−３〜

　取り逃がしたミミズは、実際よりも大きく素晴らしく見えるという意味の言葉。逃がした魚は大きいと同じ意味合いであり、土堀獣人たちの使う諺のようなものと思われる。

アビレッシア　＃王の使者〜

　十二宮の悪魔の一体。詳細は不明だが、デミウルゴス配下の個体は行方不明となっている。

吸収（アブショーブション）　＃３−４〜

　詳細不明の魔法。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

光輪の善神（アフラマズダー）　＃３−４〜

　カルマ値がマイナスの対象に強大な効果を発揮する、二十の一つでもある世界級アイテム。その効果範囲は世界一つを丸々覆い尽くす。

道具鑑定（アブレイザル・マジックアイテム）　＃２−１〜

　道具の製作者や効果を調べる魔法。判明している習得者は、リイジー、テオ、エ・ランテル検問所付きの魔法詠唱者。

アベリオン丘陵　＃４−Ｐ〜

　少なくとも２０種族の亜人たちが日々紛争を繰り返している、聖王国にほど近い荒野。土地を巡って争うのは日常茶飯事で、小鬼と人喰い大鬼のような例外を除けば、奴隷として使役する以外に他種族と歩調を合わせることは有り得ない。一ヶ月に１・２回ほど、聖王国の城壁へ数十人程度で襲撃を掛ける者たちもいるが、その中には土地を奪われ押し出された種族もいる。ヤルダバオトが亜人たちを纏め上げてからは襲撃は無くなったが、これは単に計画の準備段階だったからに過ぎない。ちなみに２０種の亜人とは、蛇身人・鉄鼠人・人喰い大鬼・洞下人・小鬼・藍蛆・山羊人・豚鬼・刀鎧蟲・馬人・人蜘蛛・石喰猿・半人半獣・魔現人・翼亜人・土精霊大鬼・水精霊大鬼・蛇王・守護鬼・獣身四足獣を指す（正確には藍蛆は異形種だが、聖王国では亜人と認識されている）。

聖王国両脚羊（アベリオンシープ）　＃４−４〜

　デミウルゴスが聖王国で捕獲した、皮を低位の巻物の材料に使用できる獣。無論単なる動物などではなく、デミウルゴスが聖王国の村々で捕らえた実験用人間たちの俗称に過ぎないが、少なくともアインズは気付いていない模様（混合魔獣の一種だと思い込んでいる）。皮を剥ぎ取りながら治癒魔法の実験も並行して行い、未解明だった特性が判明してきている（物理的に切り離した箇所を治癒するとその部位は消失する、その部位が加工されていると別の物と見做され消失しない、治癒する側やされる側が拒絶すると魔法が十全に働かず傷が残る、魔法の位階の低さに比例して時間経過でも傷が残る、など）。

アポイタカラ　＃２−１〜

　七色鉱の一つ。詳細不明。

天照　＃２−３〜

　弐式炎雷が愛用していた二振りの刀の片割れで、太陽の如き眩き煌めきを宿した小太刀。神聖属性を宿しており、アンデッドには絶大な有効性を持つ。

不滅の護符（アミュレット・オブ・イモータル）　＃１−４〜

　王国に伝わっているマジックアイテムで、五宝物の一つ。身に付けていると、常時ＨＰ回復の癒しを得られる。

竜牙の魔除け（アミュレット・オブ・ドラゴントゥース）　＃６−７〜

　ガガーランが愛用しているマジックアイテム。詳細は不明。

飴と鞭作戦　＃１４−１〜

　ラナーが発案してアルベドとデミウルゴスが監修した、ナザリックが王国を支配下に置く作戦。作戦名はアインズの命名で、分かり易いと絶賛されたらしい。基本骨子は王国内部で反乱などを引き起こし、魔導国が一部民衆に望まれる形で平和的に介入するというもの。最初期に多くの人間が死亡する点は聖王国での計画と同じで、そのキーとしてフィリップと追随する新興派閥が用意された。旗印となって謀反を起こさせる、食料不足から内乱を引き起こさせる、魔導国に救援要請を出させるなど、いずれにせよ魔導国が介入する原因となってもらうはずだった。しかしフィリップの無思慮且つ短絡的な行動で、作戦を大幅に修正せざるを得なくなってしまう。そしてアインズと守護者たちの協議の結果、属国となった帝国への対応を飴、逆らった愚かな王国への対応を鞭として、魔導国の脅威を世界に知らしめることとなる。

警報（アラーム）　＃２−２〜

　ユグドラシルには存在しない、周囲警戒用の魔法。外敵の侵入を探知できるが、効果範囲はさほど広くない。判明している習得者は、ニニャ、サキュロントのみ。

蜘蛛人（アラクノイド）　＃６−９〜

　昆虫のような顔に蜘蛛の脚を備え、人間離れした脚力を持つ異形種。視野は人間よりも遙かに広く、触覚に似た器官で気流感知を行い敵の居場所を素早く察知できる。複数の種類の糸を吐き出すことができ、粘着性と剛性を兼ね備えた拘束用のもの、硬質で鋭利な刃物のように標的を切り刻む攻撃用のもの等がある。

雪白（アラバスター）病　＃１１−Ｐ〜

　長期間粉塵を吸い込み続けて肺の機能が低下し、徐々に肌が不健康な蒼白さを帯びる病気。罹患すると、呼吸に異音が混じるという。

あらゆる生あるものの目指すところは死である（The goal of all life is death）　＃３−５〜

　エクリプスを限界の５レベルまで極めた者のみが会得できる、１００時間に一度しか使用できない特殊技術。発動すると術者の背後に１２の時を示す時計が浮かび上がり、ぴったり１２秒経過したところで効果が発揮される。それは即死効果を持つ魔法や特殊技術の強化であり、例え標的がアンデッド等で即死の無効化能力を持っていても一定時間後に即死させる。それでもユグドラシルではプレイヤーやモンスター等に対象が限定されていたが、転移後世界では生命など無いはずの空気や大地にまで影響を及ぼす。空気は吸った者の肺を汚して殺す呼吸不能の毒ガスと化し、大地は生命を一切感じさせない砂漠と化す。正に世界が死ぬと言っても過言ではなく、これから逃れるには１２秒経つ前に自身に復活系の効果を発動させる以外に無い。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

錬金術師（アルケミスト）　＃２−１〜

　様々な物を作り出す職業と思われるが、詳細は不明。

アルティメイト・シューティングスター・スーパー　＃１２−３〜

　アインズがルーン武器宣伝用に持ち歩いている、ルーン文字が刻まれた魔法の弓。通常では隠し持つなど不可能な大きさで、動物の組織をそのまま使っているような部分も見受けられるが、生々しさは無いばかりか寧ろ神聖さを醸し出している。なおルーン文字が刻まれていた部分は擦り減っており、文字が見えなくなってしまっているが、実はユグドラシル製なのでルーン文字は飾りに過ぎず問題は無い。装飾は多いが非常に軽く、装備者の肉体を強化する効果もある模様。ネイアからすれば充分以上に高性能で派手な外見をしているが、アインズからすればさほど派手ではなく性能も高くはない。ネイアが従者になった際に彼女に貸し出され、ヤルダバオト討伐後に返却された。

究極の妨害（アルティメット・ディスターブ）　＃プロローグ　下〜

　対象の魔法行使能力を壊滅的にしてしまう代わりに、魔法耐性を急上昇させる第十位階魔法。もし魔法職にこの魔法を掛けられれば無力化が可能だが、少なくともユグドラシルでは不可能な模様。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

アルフヘイム　＃３−４〜

　ユグドラシルに存在する、９つの世界の一つ。北欧神話における光の妖精エルフの国が由来と思われる。

アルベイン家　＃５−２〜

　ラキュースやアズスの実家で、王国でも有数と思われる貴族。詳細は不明。

アルラウネ　＃８−２〜

　マンドレイクの近親種らしいが、詳細は不明。知性はそれなりに高いという。

アルルーナ　＃８−２〜

　マンドレイクの近親種らしいが、詳細は不明。知性はそれなりに高いという。

暗黒儀式習熟　＃１−２〜

　特定の職業において、レベルアップすると得られる特殊技術。アンデッド創造の特殊技術を強化して、一回使うごとに作れるアンデッドの最大レベルを１０上げることができる（一日に作れる個体数の上限は変わらない）。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

暗黒の魂　＃１−２〜

　詳細は不明だが、死の支配者まで極めた時点で得ている種族的特殊技術の一つ。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

神の御旗の下に（アンダー・ディヴァイン・フラグ）　＃１２−３〜

　対象者の心の恐怖を払拭し、勇気を与え闘志を燃え上がらせる魔法。獅子のごとき心の聖騎士バージョンだが、効果自体は獅子のごとき心ほど完全ではない。ただし、この魔法は術者を中心とする一定範囲内にいる者全てに効果がある。判明している習得者は、聖王国の聖騎士のみ。

対悪防御（アンチイービル・プロテクション）　＃３−２〜

　詳細は不明だが、防御の信仰系第一位階魔法。下位吸血鬼等のアンデッドと戦う際に有効らしい。判明している習得者は、ロバーデイク、リリネットのみ。

生命拒否の繭（アンティライフ・コクーン）　＃１−３〜

　守護対象を中心に、生物を通さない半径３ｍの微光を放つドームを形成する魔法。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

不死の軍勢（アンデス・アーミー）　＃２−４〜

　アンデッドの大群を召喚する死霊系第七位階魔法。

不死者忌避（アンデス・アヴォイダンス）　＃王の使者〜

　低位アンデッドを近寄らせない結界を発動する魔法。ただし、術者が支配する個体は対象とならない。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

不死の奴隷・視力（アンデススレイブ・サイト）　＃プロローグ　下〜

　使役しているアンデッドモンスターの視界を、自身のモニターに映し出す魔法。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

アンデッド　＃１−１〜

　死を超越した異形種の一種で、生きている死体や非実体のゴースト等の総称。生ある者への憎しみに満ちていて、生き物に対する知覚能力が高い。人為的な召喚のほかに自然発生するケースもあり、基本的には生者が死んだ場所に不浄なる生をもって生まれてくることが多い。特に戦場跡や遺跡跡等の無惨な死者や弔われない死者の場合は、発生確率が非常に高くなる。そして発生したまま放っておくと、より強い個体の発生に繋がる危険性もある。稀に生きたまま自身が変化する手段を取る者がいるが、この場合は大概心が歪んでしまう。理想に燃えてそれを叶える手段として選んだはずが、肉体の変化に心が引っ張られ悍ましい存在へと変わってしまうらしい。彼らは負のエネルギーで動くため、正のエネルギーである普通のポーションや回復魔法でダメージを受ける。よって負のエネルギーが底をつくか、低位の存在にはありがちな即死条件を満たされれば当然滅ぶ。しかし精神作用無効の特殊技術に加え、痛覚や疲労が一切無く食事や睡眠も不要という特性は、例えば持久戦では無敵に近い意味を持つ。また基本的に毒や病気など肉体に影響を与える一切、そして冷気に対する完全な抵抗力を持つが、炎には弱いという弱点もある。ちなみに一部の知恵ある者たちは、状況によって交渉に応じたり休戦を申し出たりする事がある。前者の場合は相手に不利な取り引きになることが多いが、後者の場合は遙か昔に失われた技術で作られたアイテムを差し出す事もある。

アンデッド強化　＃１−２〜

　魔法や特殊技術を使って生み出すアンデッドモンスターを、通常のものより強化する特殊技術。特定の職業において、レベルアップすると得られる特殊技術の一つでもある。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

アンデッド作成　＃１−２〜

　死体をアンデッドに変えることができる特殊技術。特定の職業において、レベルアップすると得られる特殊技術の一つでもある。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

アンデッド支配　＃１−２〜

　詳細不明。特定の職業において、レベルアップすると得られる特殊技術の一つ。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

アンデッド退散　＃３−２〜

　神の力を行使することで、アンデッド・悪魔・天使といった存在を退散・従属・消滅させることができる特殊技術。ただし消滅させるには、相手が術者より格段に下位の存在でなければならない。しかも数が増えれば増える程、飛躍的に困難になっていく。使える回数には制限があるが、レベルによって回数に差があるのかどうかは不明。判明している会得者は、シャルティア、ヘビーマッシャーの神官、ロバーデイク。

アンデッド・扉擬態魔（ドアイミテーター）　＃７−３〜

　扉に擬態して獲物を待ち受けるアンデッドモンスター。粘着性の体液で相手を拘束し、触手で一方的に攻撃する。通常の扉擬態魔とは色艶が違うらしい。

アンデッドの副官　＃１０−１〜

　経験値を消費して、己の副官となるアンデッドを作り出す特殊技術。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

獣の動死体（アンデッド・ビースト）　＃４−３〜

　様々な動物の死体がアンデッド化したモンスター。動死体の耐久性と動物の機敏さを兼ね備えており、敵の足を噛んで動きを鈍らせてから止めを刺す攻撃手段を取る。

死者の炎（アンデッド・フレイム）　＃２−４〜

　アンデッドモンスターの全身を、生命を奪う負の黒炎で包む魔法。触れた生者の体には黒炎が纏わり付き、生命力を奪う追加効果を齎す。判明している習得者は、カジットのみ。

双頭蛇（アンフィスバエナ）　＃１４−４〜

　身体の両端に頭を持つ蛇の魔獣と思われるが、詳細は不明。レベル７６。

円形劇場（アンフィティアトルム）　＃１−１〜

　ナザリック地下大墳墓第六階層に存在する、ローマ帝政期のコロッセウムそっくりな円形闘技場。長径１８８ｍ・短径１５６ｍの楕円形で、高さは４８ｍ。様々な箇所に永続光の魔法が掛かっており、それぞれが周囲に白い光を放っている。何層にもなる無数の客席に座る数多くの動像たちは観客であり、追い込まれた幾多の侵入者たちが殺戮される様を見届けてきた。１５００人の大侵攻時以外では、どんな屈強な侵入者もここで最期を遂げたという。六階建ての高さにある貴賓席はギルドメンバー（ＮＰＣを含む）専用で、昇降用の階段が付いている。客席の下には向かい合う形で二ヶ所に巨大な格子戸があり、接近すると自動的に持ち上がるようになっている。中には広く高い石造りの通路が伸びていて、左右の壁には幾つもの扉と松明が設置されている。

イアーベール　＃王の使者〜

　十二宮の悪魔の一体。詳細は不明だが、デミウルゴス配下の個体は行方不明となっている。

黒き豊穣への貢（イア・シュブニグラス）　＃９−４〜

　黒き豊穣の女神に無数の命を贈り物として貢ぎ、その返礼として黒い仔山羊が召喚される超位魔法。発動すると黒い息吹（目には見えず、自然の風と違って物理的影響も無い）が広範囲を一瞬で吹き抜け、その中にいた全生命体（植物は除く）が即死する。すると死体の山の上に悍ましい漆黒の球体が現れ、徐々に大きくなっていき一定の大きさに達したところで落下、大地に触れるとまるで水袋か熟した果実のように爆ぜる。そこからコールタールのように粘液質な液体が広がり、光を反射しない漆黒が死体の山を覆っていく。程なくして漆黒から木のようにも見える触手が次々と発生し、捧げられた命の数に比例して黒い仔山羊が姿を現す。ユグドラシルでは１体が関の山だったが、転移後世界で７万の人間と多数の馬の命が捧げられた際は、５体もの召喚に成功している（アインズが知る限りでは前代未聞の最高記録だが、上限かどうかは判然としない）。見た目が派手で圧倒的な威力を持つからなのか、ユグドラシルでは上位の人気を誇る魔法だったという。なおアインズは敵対者が自分を陥れるためにこの魔法を使う可能性を危惧しており、オスクとの会話中に閃いて１０年に一度しか使えないという事にしておいた。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

イージス　＃ドラマＣＤ１〜

　詳細は不明だが、敵から受けるダメージを減らす特殊技術。判明している会得者は、アルベド、ぶくぶく茶釜のみ。

虹の暴王（イーリス・テュランノス・バシリウス）　＃１４−４〜

　ティラノサウルス・レックスに似た姿をした、七色に輝く背鰭を持つ巨大な魔獣。レベル７１。元ネタは至高の四十一人によれば怪獣王。

黄色の斑（イエロー・スペクトル）　＃４−１〜

　かつて大湿地に居を構えていた、蜥蜴人の部族の一つ。食料を巡る戦争時に鋭剣と同盟を組んでいたが、共に敗退し消滅した。僅かに生き残った者は竜牙に迎え入れられ、現在も暮らしている模様。

位階魔法　＃１−２〜

　ユグドラシルに存在する、６千を優に超える全魔法の通称。威力や効果によって第一位階から第十位階まで区分されているが（転移後世界には第零位階も存在する）、更に上に超位魔法と呼ばれるものもある。使用時の効果によって魔力系・信仰系・精神系・その他系の分類があり、そこから更に複数の系統に分かれている（死霊系、召喚系、情報収集系、幻術系、四大精霊系など）。通常の１００レベルプレイヤーが扱える数は３００個（原則として１レベルごとに３つしか習得できないため）だが、課金すれば更に１００個追加できるほか、特殊技術などによりそれを超える事も不可能ではない。モンスターの場合はレベルや種類に左右されるが、概ね８個が基本となっている。１００レベルプレイヤーが適正な狩場で使うのは第八位階以降であり、第七位階以下は滅多に使わない。ただ魔法は術者のレベルや特殊技術によって威力も変化するので、低位階でも高レベルプレイヤーが行使すれば十分に脅威となり得る。行使の際はコンソールのショートカットキーで位階を選択し、広がる多重構造のリングコマンド（１つにつき魔法が１２個並べられている）から使いたい魔法を選ぶ。魔法の配置は各プレイヤーの裁量で決められるようで、効果や使い勝手を考慮しつつ並びを完全に暗記しておく事が魔法職の強さとなる。いかに素早くミスしないように精密操作できるかが重要で、前衛がスポーツなら後衛は演奏だとも言われる。なお操作すれば魔法が発動するので声に出す必要は無いが、無言だと仲間に分かり難いので詠唱を言葉にするのはユグドラシルの礼儀である。ちなみに魔法強化用特殊技術を使用する際は、別のショートカットキーも併せて選択する必要がある。転移後世界では当初は存在していなかったようで、５００〜６００年前に八欲王によって齎されたと言われている。ただしプレイヤーと違って習得が難しいようで、高位階になるごとに習得者数は極端に少なくなっていく。第零位階は徒弟や学生などの未熟な者や才能の無い者でも扱える、生活魔法が多く見られる領域。手品や奇術などと同じ類と見做され、これを使えても魔法詠唱者とは言えない。その割にＭＰ消費量は第一位階と変わらないので、何かと無駄の多い領域である。ユグドラシルには存在しなかった領域なので、プレイヤーにはこの位階は使用できない。第一位階は一般人でも多くの者が扱え、才能が無くても時間を掛ければそのうち到達できる領域。並の才能で並の努力しかしていない者はこの領域で終わる事が多いが、日常生活を送る分には十分に役に立つ（魔法詠唱者としての雇用もあり、給料もそれなりに貰える）。第二位階はかなりの努力をした一般人の極み、もしくは５千〜１万人に一人の才能の持ち主が到達できる領域。使用できる者はそれなりに尊敬され、貴族や国家などに雇われて裕福な暮らしができる。続いて第三位階は魔法詠唱者として大成した者の領域（常人の最高位）、第四位階は天賦の才を持つ者の領域、第五位階は英雄の領域、第六位階は前人未到の領域とされる。そして第七位階以上は眉唾物の噂レベルで存在を信じない（もしくは知らない）者が大半であり、実在するにしても人間では到達できないとされている。特に第十位階はあるとされておりながら確認した者が一人としていない、絶対且つ至高の領域となっている。

異形種　＃１−１〜

　各種モンスターの能力や外見を持ち、高い能力値の代わりに様々なペナルティがある種族群の総称。ユグドラシルでは既定の種族レベルに達すると種族的特殊技術を得られる種族群の一つで、寿命が無いためにある程度まで成長すると老化が止まる。ＮＰＣとして作る際は面倒ではあるが、一部の複数の形態を持つ種族は根強い人気を持つ。特に人間形態や半形態時にペナルティを受け入れることで、完全形態時にボーナスを得られるよう設定している者は多い。ただ一部の都市に入れなかったり、一部の職業に就けなかったりといったデメリットも存在する。また普通なら種族レベルを伸ばすより有用な職業を取得する方が全体的に強くなれるので、これを選ぶプレイヤーは一般的に玄人好みとされていた。転移後世界では各種族で独自の文化を築いている事があり、その王族は通常種よりも変化していると言われている。

異形種狩り　＃１−３〜

　ユグドラシルで一時流行っていた、異形種のプレイヤーを狙って行うＰＫ。異形種を一定数ＰＫする事でなれる職業の中に、強いものがあったためらしい。

幾億の刃　＃３−４〜

　アインズ・ウール・ゴウンが保有する世界級アイテムの一つ。霊廟に保管されていたが、傾城傾国対策としてデミウルゴスかコキュートスに預けられている。詳細は不明。

生贄の儀式　＃２−２〜

　ユグドラシルにおける魔法習得方法の一つと思われるが、詳細は不明。

イジャニーヤ　＃５−１〜

　帝国東北部や都市国家連合を中心に名が広まっている、十三英雄イジャニーヤの名を冠する有名な暗殺組織。元々はイジャニーヤの弟子たちが、師の技術を継承する目的で結成した。現頭領はティラが務めているが、元はティアやティナと共に三姉妹で務めていた。メンバーは様々な忍術を扱うせいか、かなり奇怪な技を使うと言われている。また仕事で場合によっては必要になるため、黒粉の原材料である植物を栽培している。女性には色気を武器とする訓練も普通に行うらしいが、詳細は不明。帝国は彼らをカウンターアサシンとして配置したいと考えており、幾度となく傘下に入って欲しいと打診されてはいるものの、色良い返事をしたことは一度も無いらしい。魔導国からハンゾウを貸し出されティラを筆頭に鍛えられているようで、時期や経緯は不明だが魔導国の傘下に入った模様。

一円シール　＃３−４〜

　シズが気に入った相手や可愛いと思った物に貼る、いわゆるお気に入りを示す可愛らしいシール。非常に光沢があり、ツルツルとしている。基本的には一度貼ったら剥がれないが、専用の剥がし液も存在する。ガーネットの特別製なので現状では無くなったら終わりだが、アインズが量産を約束したらしい。

イツァムナー　＃２−３〜

　カメレオンとイグアナを融合させたような姿で、六本足を持つ巨大な神獣。鱗状の皮膚が凄い勢いで色を変えており、まるで波打っているかのように見える。

逸脱者　＃１０−幕間〜

　英雄級の壁をも超えた存在で、人外の領域に立つ者たちの総称。人間種族の魔法職に限れば、大陸全土で４人しかいない。判明しているのはフールーダ、第十席次のみ。第十席次の口振りではイビルアイもこの領域らしいが、最高執行機関がどのような認識でいるのかは不明。

一般メイド　＃１−１〜

　ナザリック地下大墳墓第九階層・第十階層において、様々な雑用を熟す４１人のＮＰＣの総称。製作者はホワイトブリム、ヘロヘロ、ク・ドゥ・グラース。レベル１。全員が錬金生命体で選択ペナルティが食事量の増大になっており、仲の良い友人同士でも食事中は決して会話することは無い。当然ながら同じ人物に作られた者たちは仲が良く、食事も一緒にすることが多いが、そうしたグループから離れる者も存在する（一人で食事したい、読書しながら食事したい、他グループの者と喋りたい等が理由）。彼女たちの最重要任務は至高の四十一人の部屋を掃除する事だが、各部屋は相当に広く一人で丁寧に行うと半日は容易く潰れるので、幾人かは一日フルで休みなく働く必要が出てくる。彼女たち自身は至高の存在への奉仕こそが喜びで苦にもならない（道具のように扱われるとメイドの本分を全うできているようで嬉しい）のだが、ブラック企業勤めの経験を持つアインズ的には到底許容できず、使用されていない部屋の掃除頻度を下げて休憩を入れるためのチーム分けが為された。それにより朝番が３０人で夜番が１０人の交代制となり、余る１人が休みを取る形となるも、彼女たちからすれば休日とは存在意義を奪われる厄日でしかない。とにかく仕事をしたい彼女たちと、疲労の蓄積による摩耗を恐れるアインズの意見が衝突した結果、アインズから自身の側近く侍って一切を手伝う仕事（アインズ当番）が提案された。それを担当する日の前日を休日として、翌日に全力でアインズに仕えられるようしっかりと休息を取る事になったのである。なお当番中はゆっくり食事する余裕など無いので、全員が幾つも携帯している甘味の強い補給食を、暇を見つけて齧る事になる。ただ運が悪い（良い？）とその暇さえも見つからないので、当番当日の朝食は一日分の栄養を補給する重要なものとなる。もっともいつからかは不明だが、恐らく全員に維持する指輪が配布されており、栄養補給の重要性は薄らいでいると思われる。ちなみにアインズの自室に一日張り付くアインズの部屋当番も存在するが、詳細は不明。彼女たちにとってかつての大侵攻は記憶に新しく、ナザリック外に対して良い感情を抱く者は少ない。守護者のように外界を見下す者もいないわけではないが、恐怖を抱いている者が多数派を占める（アインズ・ウール・ゴウンのＮＰＣとしての共通認識とは別の話）。なお彼女たちが創られたのは、大きな場所だからメイドは必要だろうという程度の理由で、何か特別な意味があったわけではない。しかし原画を担当したホワイトブリムの拘りにより、細部まで緻密に設定された４１人のイラストが用意された。特にメイド服は単なる上級アイテムながら非常に巧緻かつ綿密な作りで、外装製作担当者が悲鳴を上げたほどに常軌を逸している代物。驚嘆に値するレベルの細緻な刺繍が施された大きいエプロン部分と、長く落ち着いたスカート部分で構成されている。また防御力もそれなりでミスリル製全身鎧に匹敵するほか、疲労無効装備を整えているので長時間休み無しで働く事も可能。ヘロヘロを含む六人のメンバーの手で行動ＡＩプログラムが組まれており（転移後世界でも影響があるのかどうかは不明）、メンバーが近づくと通路の隅によって深いお辞儀をする。他にも一定時間以上近くにいると小首を傾げるなど、幾つもの隠しポーズがあるらしい。

イツマデ　＃１１−５〜

　上空から獲物に襲い掛かる、怪鳥と思われるモンスター。人間のような顔と蛇のような体を持つと思われるが、詳細は不明。

イビルスレイヤー　＃９−２〜

　悪のモンスターを倒す事に長けた職業。詳細は不明。

魔樹（イビルツリー）　＃ドラマＣＤ１〜

　ユグドラシルにおける植物系モンスターと思われるが、詳細は不明。

嫉妬の魔将（イビルロード・エンヴィー）　＃１−３〜

　赤熱神殿における周辺警護要員で、デミウルゴスの親衛隊ともいえる悪魔。レベルは８０台。黒い皮でできたようなボンテージファッションを身に纏い、女性の体と黒い鴉の頭を持つ。

強欲の魔将（イビルロード・グリード）　＃１−３〜

　赤熱神殿における周辺警護要員で、デミウルゴスの親衛隊ともいえる悪魔。レベルは８０台。美男子と言える整った顔立ちだが、その瞳は永久に満たされない欲望に輝いているように見える。黒い蝙蝠の翼を持ち、こめかみの辺りからは二本の角が伸びている。大きく前の開いた鎧を着用しており、見事な腹筋を外に出している。

怠惰の魔将（イビルロード・スロウス）　＃１３−５〜

　他の魔将と同格の悪魔と思われるが、詳細は不明。レベルは８０台。多数の悪魔やアンデッドを創造もしくは作成する特殊技術を有する。

憤怒の魔将（イビルロード・ラース）　＃１−３〜

　赤熱神殿における周辺警護要員で、デミウルゴスの親衛隊ともいえる悪魔。レベル８４。悪魔に相応しく憤怒を湛えた恐ろしい顔つきで、口には牙が生えている。鱗に覆われ炎を纏う肉体に鋭い爪を備える豪腕、先端に炎が灯った蛇のように長い尻尾と燃え上がる紅蓮の翼を持つ。単純な弱い者いじめは好きではなく、自分を強いと思っている弱者をいたぶる事を好む。魔将の中では物理攻撃に重点が置かれたタイプで、ＨＰもかなり高い純戦士系モンスター。他の魔将より憎しみ値が上がり易い特性があり、他の魔将と同時に相手をすると憎しみコントロールが狂い管理が難しくなる。扱う魔法は炎系が中心で、魔法強化系特殊技術は持っておらず、魔法に関する能力値が低い。

幻術師（イリュージョナリスト）　＃５−５〜

　魔力系魔法詠唱者の一種で、幻術系に属する魔法しか使えない職業。

イルアン・グライベル　＃１−３〜

　アインズ・ウール・ゴウンのメンバーがお遊びで作り上げた外装で、無骨な鉄製のガントレット。筋力を増大させる能力以外、取り立てて特徴は無い。

不可視化（インヴィジビリティ）　＃１−４〜

　所持品ともども、一定時間術者の姿を消す第一位階魔法。透明化ともいい、特殊技術の一つでもある。ただし看破する手段は無数にあり、完璧とはとても言えない。なお所持品を手放した場合は、そのものだけ魔法が解除され見えるようになる。判明している習得者は、八肢刀の暗殺蟲、ナーベラル、シャルティア、イビルアイ、ルンドクヴィスト、アルシェ、ルプスレギナ、リュラリュース、アインズ（モモンガ）。

陰・五行・金強　＃１３−６〜

　陰の五行の一つ、金行の精神操作系第四位階魔法。自分や仲間の攻撃力を高める。判明している習得者は、ビービーゼーのみ。

陰・五行・金柔　＃１３−６〜

　陰の五行の一つ、金行の精神操作系第四位階魔法。標的の防御力を低下させる。判明している習得者は、ビービーゼーのみ。

陰・五行・豪火球　＃１３−６〜

　陰の五行の一つ、火行の精神操作系第四位階魔法。標的へ向けて放たれた火は、着弾点を中心に爆発を起こす。放つ火自体は小さく頼りないが、第四位階の中では上位に位置する攻撃魔法である。判明している習得者は、ビービーゼーのみ。

陰・五行・雷侯招来　＃１３−６〜

　陰の五行の一つ、木行の精神操作系第四位階魔法。召喚魔法らしいが、具体的に何を呼ぶのかは不明。判明している習得者は、ビービーゼーのみ。

陰・木行・雷爪　＃１３−６〜

　陰の五行の一つ、木行の強化を施された精神操作系第四位階魔法。獣が引っ掻いたような跡が、雷を纏って標的までの空間を走る。判明している習得者は、ビービーゼーのみ。

狂気（インサニティ）　＃１３−５〜

　詳細不明の第八位階魔法。判明している習得者は、憤怒の魔将のみ。

飲食不要　＃１−２〜

　喉の渇きも空腹感も一切感じなくなる特殊技術。アンデッドが持っている、基本的な特殊技術の一つでもある。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

知性あるアイテム（インテリジェンス・アイテム）　＃２−４〜

　確固たる自我を持ち、人語をも操る特殊なアイテム。

インテリジェンスアップル　＃８−１〜

　詳細不明。アインズがンフィーレアたちを招待した時、用意していた食事のデザートに使われていた食材の一つ。

不屈（インドミタビリティ）　＃３−４〜

　詳細不明の魔法。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

小悪魔（インプ）　＃４−２〜

　悪魔の最初期種族と思われる異形種。蝙蝠の羽を持ち、赤銅色の肌をしたモンスター。尖った尻尾からは毒が滴っている。

無限障壁（インフィニティウォール）　＃３−４〜

　詳細不明の魔法。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

無限の背負い袋（インフィニティ・ハヴァサック）　＃１−３〜

　入れたアイテムをコンソールのショートカットキーに登録できる、アイテム収納用の背負い袋。ユグドラシルにおいては、瞬時に使いたいものを入れるのがプレイヤーの基本だった。ただ無限と謳っているにもかかわらず、総重量５００ｋｇまでという制限がある。

真紅の槍（インフェルノ）　＃６−１１〜

　穂がまるで炎が渦巻いたような形状をしている、炎属性と思われる槍。

内部爆散（インプロージョン）　＃３−２〜

　敵の体を内部から大きく膨れ上がらせ、風船のように破裂させる第十位階魔法。少なくとも十人同時に仕掛けることが可能。判明している習得者は、シャルティアのみ。

インベリア　＃１４−４〜

　王国の南東に位置する、かなり昔に滅んだ国。

インベルン　＃１４−４〜

　インベリアの王都。炎で清められた廃墟という事だが、詳細は不明。王国からは非常に遠い場所にあり、何度か中継地点を挟みながら転移を繰り返す必要がある。

無垢なる白雪（ヴァージン・スノー）　＃６−７〜

　ラキュースが愛用しているマジックアイテムで、乙女にしか着用できないという全身鎧。白銀と金によって作られたとしか思えない輝きを放ち、汚すこと能わずとされる。様々な部分に無数のユニコーンが刻み込まれている。

朱の新星（ヴァーミリオンノヴァ）　＃３−５〜

　標的を紅蓮の炎で包み込む、炎系の対個人攻撃魔法では最高位（超位魔法は除く）の第九位階魔法。判明している習得者は、シャルティア、憤怒の魔将、アインズ（モモンガ）。

蟲殺し（ヴァーミンベイン）　＃６−９〜

　特殊な白い靄を放出し、蟲全般に強烈なダメージを与える第五位階魔法。イビルアイが開発したオリジナル殺虫魔法で、蟲以外の生物には完全に無害である。２００年前に戦った魔神の中に蟲の魔神がおり、それが使役する蟲への対抗手段として考案された。位階が高いため、魔力消費量が激しい。

ヴァイセルフ王家　＃７−１〜

　ランポッサ�V世が当主（国王）を務めている、王国を代々統治している一家。

ヴァイン・デス　＃プロローグ　上〜

　全身が蔓で構築されたような姿をした、植物系の異形種。

水精霊大鬼（ヴァ・ウン）　＃１２−３〜

　アベリオン丘陵に住んでいる、人食い大鬼の上位種ともいえる亜人種。暴力的な雰囲気は纏っているものの、人食い大鬼よりも理知的な面立ちをしている。額から太い角が一本生えており、青白い肌は不健康というより魔的な印象を受ける。水の力を持ち水に因んだ特殊能力を使用できるほか、人食い大鬼と違って金属鎧などで武装する習慣もある。カリンシャの城の尖塔において、囚われているビービーゼーを見張る番人を務めている。

金剛夜叉明王撃（ヴァジュラヤクシャ）　＃プロローグ　下〜

　五大明王撃における五手目で、金剛夜叉明王が背後に現れ敵を攻撃する特殊技術。雷撃を纏った金剛杵で敵を複数回殴り付ける。判明している会得者は、武人建御雷のみ。

ヴァナヘイム　＃３−４〜

　ユグドラシルに存在する、９つの世界の一つ。北欧神話におけるヴァン神族の国が由来と思われる。

ヴァランシア宮殿　＃３−幕間〜

　ロ・レンテ城の敷地内に存在する、三つの建物から成り立っている宮殿。華美というより機能性を重視した内装で宮廷会議によく使われるが、他国の使者を出迎える場所でもあり、歴代の王が執務を行ってきた執務室もここに存在する。最も大きい王族の住居は光を多く取り入れるように設計されており、広い廊下は埃すら見当たらない程に綺麗に磨かれている。ここを警備するのは騎士と呼ばれる精鋭兵士で、王の親衛隊とも呼ばれている。王への忠誠と戦士としての心を持っており、貧民出身のクライムをも王への忠勤を怠らない優秀な戦士と認め敬意を抱いている。彼らは全員が一代貴族位を与えられた者たちであり、家などを継げない貴族の三男などが多いが、剣の腕が立っていないと選ばれることは無い。それなりの俸給が王家から支払われる事もあって、貴族のコネは意味を為さないのである。逆にここで働くメイドたちは、上位貴族の娘たちが箔付けに来ている場合がほとんどで、身分が下のクライムに頭を下げる不快感を隠そうともしない。

ヴァルキュリアの失墜　＃１−４〜

　かつてユグドラシルで行われた、超大型アップデート。行われたのはアインズ・ウール・ゴウンが最高潮を迎えた頃で、これを機に流通貨幣が旧硬貨から新硬貨へと移行した。また世界級エネミーも第六天主と五色如来が加えられ、計３２体となった。

魔狼（ヴァルグ）　＃８−１〜

　狼に似た姿で、狼よりも一回りほど大きなモンスター。狼を超える知性があり、危険性も高い。人食い大鬼やジャイアント・スネークとは相性が良くないようで、上位者の干渉が無い限り共に行動する事は無い。

吸血鬼（ヴァンパイア）　＃３−１〜

　通常の外見は人間種と大差ないが、常人を遙かに凌駕する身体能力を持つアンデッドの異形種。一部の例外を除き、本来の姿は蝙蝠と人間の混血のような化け物。剥き出しの鋭利な犬歯や魅了の魔眼たる真紅の瞳が特徴で、高速治癒能力や生命力吸収能力も持っている。また標的の血を吸い尽くす事で、絶対服従する自らの下位種を作り出せる。ほとんどの物理攻撃に耐性があるほか、冷気ダメージへの耐性も持ち合わせている。それを破るには銀もしくは銀に準じる特殊金属でできた武器や、一定の魔力強度を持つ魔法武器が必要となる。転移後世界においては、白金級冒険者であれば問題なく倒せるという認識らしい。

吸血鬼の狼（ヴァンパイア・ウルフ）　＃３−２〜

　夜の闇を纏ったような漆黒の毛並みに、邪悪な叡智を宿す真紅の瞳を持つ吸血鬼の一種。レベル７。シャルティアの眷属でもある。

吸血蝙蝠の群れ（ヴァンパイア・バッド・スウォーム）　＃３−５〜

　シャルティアの眷属の一体。詳細不明。

吸血鬼の花嫁（ヴァンパイア・ブライド）　＃３−１〜　（声・高野麻里佳、綾瀬有）

　ユグドラシルでは男性人気が高かった、例外的に美女の姿をした吸血鬼。レベルは３０以下。シャルティアのお気に入りのシモベでもあり、召使・護衛・愛妾・ストレス発散等の役割を持つ。真っ白な肌に大きく盛り上がった胸の目立つ白いドレス姿で、官能的な雰囲気を撒き散らしている。

吸血の刃（ヴァンパイア・ブレイド）　＃５−１〜

　刺した相手の血液を吸い尽くすマジックアイテムで、赤い刀身を持つ剣。血を吸うとより赤さが増す。

吸血鬼王侯（ヴァンパイアロード）　＃３−２〜

　転移後世界において、一般的な吸血鬼の上位種として伝説に語られる吸血鬼。

魔術師（ウィザード）　＃１−４〜

　魔力系魔法詠唱者の一種で、魔法を学問として学んでいく職業。薄い鎧程度なら着用可能。

ヴィゾフニル　＃８−１〜

　鶏の一種と思われるが、詳細不明。アインズがンフィーレアたちを招待した時、用意していた食事のオードブルに使われていた食材の一つ。元ネタは北欧神話に登場する、世界樹ユグドラシルの頂点にいるという雄鶏と思われる。

星に願いを（ウィッシュ・アポン・ア・スター）　＃２−１〜

　総数２００超といわれる願いの選択肢を、消費した経験値の割合に応じた数だけ出現させる超位魔法。出現する選択肢の内容は完全にランダムで、選択肢の数は消費経験値１０％につき１個である（つまり最大でも１０個が限度）。願いには出易いものと出難いものがあり、下手をすれば経験値の無駄遣いで終わってしまう可能性もある。また習得には魔法詠唱者として９５レベルに達する必要があり、ここまで来るとそれなりに必要な経験値も多いので、遊びで使うのは消費する経験値の多さを考えると厳しいものがある。なお転移後世界においては、望んだ願いをそのまま実現する魔法へと変質しており、正に不可能を可能にする魔法となっている。更に例えば５００％の経験値を消費（５レベルダウン）すれば、より強大な願いを叶えることができる模様。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

飛翔の靴（ウィングブーツ）　＃６−７〜

　ガガーランが愛用しているマジックアイテム。詳細は不明。

苦痛の波動（ウェイブ・オブ・ペイン）　＃１３−５〜

　詳細不明の第八位階魔法。判明している習得者は、憤怒の魔将のみ。

抵抗の上着（ヴェスト・オブ・レジスタンス）　＃６−７〜

　ガガーランが愛用しているマジックアイテムで、抵抗力を高めてくれる上着。パベルにも支給されている。

ヴェネリア　＃１４−幕間〜

　都市国家連合の一角を担う都市。

蜘蛛の梯子（ウェブ・ラダー）　＃７−３〜

　蜘蛛の糸を発生させ、目的地までの足場とする魔法。発生させた糸は異常な粘着性を持ち、離れたくないと思って触れれば固定されるが、動かそうと思うと容易に外れる。判明している習得者は、ヘビーマッシャーの魔術師のみ。

水の飛沫（ウォータースプラッシュ）　＃１３−６〜

　手先から水弾を撃ち出す魔法。判明している習得者は、水精霊大鬼のみ。

ウォードウォール　＃５−５〜

　ペシュリアンが所持している、マジックアイテムの全身鎧。詳細は不明。

ウォー・トロール　＃８−１〜

　戦闘に適応し戦闘に特化した、非常に希少な妖巨人の亜種。数多ある亜種の中でも一際異彩を放ち、戦闘能力は同じ年代であればどの亜種よりも優れている。体躯は４ｍ近い大きさでマウンテン・トロールには劣るが、分厚い筋肉に内包された能力の高さは他の追随を許さない。凄まじいまでの腕力や耐久力、その巨体に由来する攻撃範囲の広さ、ほとんどの攻撃を弾き返す分厚く硬い皮膚、そして妖巨人特有の再生能力と、基礎スペックだけでも人間を遙かに凌駕する。また使い方が分からないと棍棒にも劣る刃物を天性の才能で振るう事ができる、正に戦士として覚醒した種族である。巨躯から放たれる連続攻撃は爆撃のような連打であり、単に殴り掛かるだけでも並の人間であれば潰れて簡単に吹き飛ぶほどの威力を持つ。なおこの種族には、長い名を勇気無き証とみなして見下す傾向がある。

ウォープリースト　＃９−２〜

　戦士のように戦うことができる神官の一種。

保温瓶（ウォーム・ボトル）　＃５−２〜

　中に入れた液体の温度や品質を一時間だけ保つ、ラナーが好んで使用するマジックアイテム。大切な客を迎える時によく使うお気に入りの品だが、そうでない時は滅多に使わない。

ジェリコの壁（ウォールズ・オブ・ジェリコ）　＃ドラマＣＤ１〜

　詳細は不明だが、自分を含め仲間全員を守る全体防御の特殊技術。判明している会得者は、アルベド、ぶくぶく茶釜のみ。

骸骨壁（ウォール・オブ・スケルトン）　＃３−５〜

　武器を持った無数の骸骨が埋め込まれた、巨大な骨の壁を発生させる魔法。壁の骸骨たちは全員が意志を持ち、各々で標的を攻撃する。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

石壁（ウォール・オブ・ストーン）　＃３−５〜

　地面から巨大な石の壁を発生させる魔法。判明している習得者は、シャルティアのみ。

矢守りの障壁（ウォール・オブ・プロテクションフロムアローズ）　＃１−３〜

　守護対象周辺の空気流に微かな変化を齎し、射撃攻撃を弱める魔法。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

地獄の壁（ウォール・オブ・ヘル）　＃１３−５〜

　詳細不明の第六位階魔法。判明している習得者は、憤怒の魔将のみ。

ヴォルケイノ・トロール　＃８−２〜

　火山地帯に適応し、炎耐性を身に付けた妖巨人の亜種。

ウカノミタマ　＃プレイアデスな日〜

　詳細は不明だが、精神系魔法を多用するモンスター。レベル８５。おかっぱでキツネの面を被った少女形態と、魔法が使用不能になる代わりに肉体的戦闘能力が急上昇する獣形態がある。ナザリックではオーレオールの配下として桜花聖域に属し、スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを守る役目に就いている。少なくとも二体以上はいるようで、同時に二体までならば桜花聖域の外に出しても構わないとアインズから許可が出ている。

兎さん魔法　＃２−１〜

　兎に纏わる三つの魔法、兎の耳・兎の足・兎の尻尾の総称。三つ同時に発動させた女性キャラは服装が変化するため、ユグドラシルでは馬鹿な人気がある。

歌う林檎亭　＃７−１〜

　帝都にある酒場兼宿屋で、そこそこの高級店。林檎の木から作った楽器を使う吟遊詩人が集まったのが始まりとされ、年季の入った外見とは裏腹に内装はちゃんとしている。床は綺麗に磨かれていて、隙間風も入らない。一階が酒場兼食堂、二階が宿泊用の部屋になっている。宿代は安くはないが高過ぎることもなく、請負人にとっては最高の宿屋と言っても過言ではない。飯が美味い上に多くの請負人が集まるので、互いに親近感が湧き殺し合うような依頼を避けられる。依頼人側も周辺の治安が良く人の出入りが目立たないので足を運び易く、更に依頼相手を探す手間が省けるという、どちらにとっても都合の良い店なのである。フォーサイトはここを拠点としており、ある程度の金も預けてある。

ウッドランド・ストライド　＃ドラマＣＤ１〜

　対象を瞬時に転移させる特殊技術と思われるが、詳細は不明。判明している会得者は、マーレのみ。

腕殺し　＃プロローグ　下〜

　詳細は不明だが、標的の腕を集中的に攻撃すると思われる特殊技術。判明している会得者は、弐式炎雷のみ。

神炎（ウリエル）　＃１３−５〜

　効果の詳細は不明だが、炎系の第十位階魔法。習得条件さえ満たせばどの系統の魔法詠唱者でも使えるが、規定値通りのダメージを出すには術者のカルマ値がプラスの最大値でなければならない。少しでも下がるとそれに比例してダメージも減っていき、カルマ値がマイナスの最大値になると第一位階以下の攻撃力しか出なくなる。

狼（ウルフ）　＃２−１〜

　漆黒の毛皮を持つ、獰猛な猛獣。小鬼の騎兵に飼われていることもある。

永劫の蛇の指輪（ウロボロス）　＃３−４〜

　ユグドラシル製作会社にシステム変更を要求できる、二十の一つでもある世界級アイテム。要求可能範囲は五行相克よりも幅広い。かつてアインズ・ウール・ゴウンがセレスティアル・ウラニウム鉱山を独占していた時、それを奪い取る目的で使用された。その時の要求内容は、一定期間アインズ・ウール・ゴウンのメンバーを鉱山のあるワールドへ入れなくすること。

風巨人（エアジャイアント）　＃５−２〜

　巨人の亜種。詳細不明。

エイヴァーシャー大森林　＃１１−幕間〜

　森妖精の王国を内包する、法国南方に存在する大森林。

鋭斬符　＃６−９〜

　使用する事で、標的を切り刻む符。

叡者の額冠　＃２−１〜

　巫女姫の証となるサークレットで、スレイン法国の持つ最秘宝の一つ。蜘蛛の糸のような細さの金属糸の所々に無数の小粒の宝石が付けられ、水滴が付着した蜘蛛の巣のように繊細な作りをしている。装着者の額に当たる部分（サークレットの中心）には、黒水晶のような大きな宝石が嵌め込まれている。女性にしか扱えないアイテムである上、適合者が現れる確率は百万人に一人と非常に少ない。また着用した者は自我を封じ込まれ、超高位魔法を吐き出すだけの人形と化す。そして一度着用したら破壊する以外に安全な外し方は無く、無理に外すとたちまち発狂してしまう。

八肢刀の暗殺蟲（エイトエッジ・アサシン）　＃１−４〜　（声・真木駿一）

　人間大の大きさを持つ、黒い蜘蛛に似た姿の高レベル蟲型モンスター。レベル４９。蜘蛛と同じく複眼で忍者服を纏っており、八本の脚からは鋭い刃が生えている。不可視化の特殊技術を有しており隠密戦闘能力に長けているが、鍵開け能力は非常に低い。ナザリックのシモベにも多数存在し（ただし最古図書館に彼らの本型データは無い）、任務は主にメイドやアインズたちの護衛。普段は不可視化して行動しており、屋内では天井に張り付いて行動する。

英雄級　＃１−４〜

　人間という生物の壁を超えた領域に立つ、限界に近い強さを持つ者たちの通称。

エインシャント・フレイム・ドラゴン　＃１１−５〜

　ラッパスレア山に棲息する三大支配者の一体で、地上を支配する竜。詳細は不明。

死せる勇者の魂（エインヘリヤル）　＃３−５〜

　自身とほぼ同等の能力を持つ、自分そっくりな人造物（コントラクト）を生み出す特殊技術。装備品は白く染まっており、肌も白い光をボンヤリと放っているが、それら以外は主人に非常に酷似する。魔法行使能力や特殊技術の一部は損なわれ所有アイテムもないものの、武装や能力値は主人と全く同じで耐性もほぼ変わらない。習得する前提条件が厳しい職業で得られる希少な特殊技術であり、会得した者にとっては切り札にもなり得る。判明している会得者は、シャルティアのみ。

エーリッヒ擦弦楽団　＃１３−５〜

　チャックモール直轄の部下たちで、上位二重の影で構成されている楽団。メンバーは全員、テンパランスが金貨を消費して召喚した傭兵シモベである。

エクスチェンジ・ボックス　＃４−Ｐ〜

　アイテムを投げ込むと、その価値に応じて金貨を吐き出すアイテム。シュレッダーとも呼ばれる。アイテムの形状や芸術性には左右されないため、精巧な石の彫像を投げ込んだとしても、同じ重量の単なる石の塊と金額は同じになる。含有成分や品質の差についてはまだ不明なので、八ヶ所の産地から鉄鉱石を買い入れて実験中。大量投入すれば小麦なども金貨一枚程度にはなる事が分かっており、ナザリック外で広大な小麦畑を作る計画も進められている。商人系の特殊技術を持った者が使用すると、より高額査定される特徴がある。

魔法持続時間延長化（エクステンドマジック）　＃ドラマＣＤ１〜

　魔法の効果持続時間を一時的に延長する魔法強化系特殊技術。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

爆裂（エクスプロージョン）　＃１−５〜

　爆発を起こすと思われる攻撃魔法。アインズはこれを広範囲に影響を与えるよう強化した上で、対情報系魔法の攻性防壁に組み込んでいた。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

爆裂（爆撃）地雷（エクスプロードマイン）　＃３−４〜

　触れると衝撃波を放つ地雷を、周囲の地面に設置する高位攻撃魔法。属性ダメージではないので、完全に無効化するのは容易ではない。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

エクリプス　＃３−５〜

　死の支配者を限界の５レベルまで修め、更に死霊系統の魔法職を特化し過ぎて計９５レベルに達した者のみが就ける職業。本当の意味で死を極めた死の支配者のみ就くことを許された、日食の如く全ての生命を蝕む職業である。単純に強いキャラクターを作ろうとする者には発見できないため、ユグドラシルでもごく少数しか就いていない程に希少価値が高い。

永遠の死（エターナルデス）　＃１０−１〜

　盗賊系に属する能力を持つ、非常に優秀な上位アンデッドモンスター。死と腐敗のオーラを常時発動させているため、歩くだけで街が阿鼻叫喚の地獄絵図と化す。

謁見室　＃１４−１〜

　魔導国建国後にナザリック地下大墳墓第十階層とエ・ランテル都市長屋敷に作られた、アインズが階層守護者たちとの謁見に使用する部屋。作成を命じられた階層守護者たちが空き部屋を改装して作った部屋で、それほど広くはないが見事な装飾が施され荘厳な雰囲気が漂っている。部屋の奥には黒鉄の光沢を放つ王座が置かれ、その正面と左右に扉が付いている。態々この部屋をアインズが用意させたのは、玉座の間では広すぎて人数をかなり集めないと寂しい感じになってしまう上、ナザリックの最秘宝たる世界級アイテムの一つ・諸王の玉座を大勢に軽々しく見せるのは不味いという理由による。

刃翼（エッジウィング）　＃１３−４〜

　ヴィジャーが愛用しているマジックアイテムで、両手用のバトルアックス。父親のヴァージュも同様に愛用していた。

エ・ナイウル　＃１４−２〜

　リンデ海に面した海の恵みに富む港湾都市で、ナイウーア伯爵が治める領内では最大の都市。漁獲高に限れば東隣のリ・ウロヴァールにも負けないが、戦略拠点としてはさしたる価値は無い。ただ名物になっているナイウル焼きはそれなりに有名で、その価値は美食家たちに高らかに謳われている。１２０年前にこの地に村が一つできたのが始まりで、以降ずっと城攻めを受けたことが無い。市門は大きな片開きの扉で、丸太を組んだだけのごく簡素な代物であり、漁師町ならではの豪放さを表している。王国最北部に位置している事もあり、魔導国との開戦後もしばらくは平穏な日常が営まれていた（普通は王都が落ちれば戦争は終わる上、周辺には他領の大都市や町村が幾つもあるため）が、隣に領地を持つ男爵と家族らが命からがら逃げ延びてきたことで事態は急変。魔導国の侵略が間近に迫っている事を思い知らされ、周辺からの避難民の受け入れや迎撃準備といった対応に迫られることになる。

生気吸収（エナジードレイン）　＃１３−５〜

　触れた相手のレベルを一時的に吸収し、そのレベル量に見合った様々なメリットを受けられる死霊系第八位階魔法。傷の回復・各種能力の一時的上昇・（短時間ではあるが）特殊な強化を得られる一方で、相手は時間無制限のレベルダウンという特殊弱体化を負うことになる。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

生気吸収（エナジードレイン）無効　＃１−２〜

　生気吸収を無効化できると思われる特殊技術。アンデッドが持っている、基本的な特殊技術の一つでもある。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

ＮＰＣ（Non Player Character）　＃１−１〜

　ユグドラシルにおいてプレイヤーが操作するのではなく、与えられた行動ＡＩプログラムに従って動くキャラクターやモンスターの総称。当然ながら融通は利かず、所定の文言でなければ命令も受け付けない。雄叫びや歓声くらいであれば発するよう自動化処理する（マクロを組む）こともできるが、さすがに会話までは技術的に不可能である。パーティー人数の補足やソロプレイヤーがチームを組む時などに雇う傭兵タイプも存在するが、当然ＡＩは他のタイプと同じく優秀とは言えないので、単純な強さは中途半端な職業構成のプレイヤーにすら劣る。故に指揮するプレイヤーが優秀でないと、レベルの高い攻略では足手まといにしかならない。城以上の本拠地を得たギルドは、特典としてこれを任意の場所（本拠地内に限る）に自動的に湧き出る（ＰＯＰする）よう設定できる。殺されてもギルドの出費には無関係であり、一定時間が経てば自動で復活するのでメリットは大きい。ただしレベル３０までという縛りがあり、外装を変えたり行動ＡＩを組み替えたりといった事はできない。それに大きなモンスターであればあるほど維持費が必要で（アンデッドならばゼロ）、きちんと管理できないとＰＯＰ破産に陥る羽目になりかねない。ちなみにＰＯＰしない傭兵モンスターについても、ゲーム内硬貨や課金で召喚儀式（各モンスターごとに専用の本型データが必要）を行えば配備は可能だが、殺されると復活しないので贅沢品の面が強く、ロールプレイを重視した者以外はまず行わない。またそれとは別に、ＰＯＰしない個体を完全に一から自作する権利も得られる。与えられるポイント（最低で７００、占拠した拠点の難易度に応じて上昇）を好きなように割り振れる上、外装・ＡＩ・武装といった要素まで自由にできるため、ＰＯＰするものよりも遙かに強力な警備兵を何体も配置できるようになる（戦闘用以外の目的でも一向に構わない）。だがこちらは殺されてしまった場合、ペナルティ無しで復活させるにはレベルに応じた金額を支払う必要がある（例：１００レベルの場合は金貨５億枚）。なお自作された個体は異世界転移すると自我を持ち、組み込まれた設定や製作者の性格が反映された一個人となる。他にも本拠地の外へ出られるようになる、死後の復活時に記憶が途切れるといった変化があるが、なぜそのような事が起こるのかは依然として不明。

エネミーソナー　＃プロローグ　下〜

　一定範囲の敵の存在を感知できる魔法か特殊技術と思われるが、詳細は不明。判明している習得者（会得者）は、ぬーぼーのみ。

電気属性（攻撃）無効化（エネルギーイミュニティ・エレクトリシティ）　＃１−２〜

　電気属性の攻撃を無効化する特殊技術。死の支配者まで極めた時点で得ている、種族的特殊技術の一つでもある。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）、イグヴァのみ。

七門の粉砕者（エピノゴイ）　＃１１−５〜

　板のような形状をしたマジックアイテムで、鍵開け能力を有するアーティファクト。９０レベル相当の盗賊に匹敵する能力だが、七度しか使えないため非常に貴重。

緑玉の石棺（エメラルド・サルコファガス）　＃１−５〜

　詳細不明の魔法。判明している習得者は、陽光聖典隊員のみ。

選ばれし三十人　＃７−２〜

　フールーダ自身が直接指導した、特に優秀とされる知名度の高い弟子たち（高弟）の総称。幾人かは第四位階にまで到達しているほか、魔法省最奥の塔の副責任者や、元有名な冒険者で魔法省の警備関係の副責任者などがいる。フールーダの裏切り発覚後は全員が領地を与えられて貴族に封じられており、給料は年俸制になっている。

エ・ランテル　＃１−１〜

　トブの大森林が途切れる辺りに存在する、王国国王直轄の堅固な城塞都市。東北にあるカルネ村周辺では最大の交易都市であり、交通が多い分行き交う物資・人・金などの量も膨大なものとなる。帝国や法国との要所となる境界に位置するので、帝国が王国に毎年仕掛ける侵略戦争は、ここを中心としてカッツェ平野で行われる。都市は三重の城壁に囲まれており、各城壁内ごとに異なる特色を持っている。最外周部は王国軍の駐屯地として利用される場所で、軍事系統の設備が整っている。三つの城壁の中で最も強固且つ巨大で、のしかかってくるような無骨な重厚感に満ちている。帝国が攻めて来ても跳ね返せると言われるほどで、初めて見た人は開いた口をしばらく閉じられない程の衝撃を受けるという。この城壁内の約１／４（西側地区の大半）が巨大な共同墓地になっており、監視目的で各所に永続光の灯り台が配置されている。他の町のどれよりも巨大なものだが、これはアンデッドの発生を抑止するのが目的である。冒険者や衛兵隊が毎夜墓地内を巡回し、強いアンデッドが発生する前に弱いアンデッドを適宜駆逐している。霊廟の奥にある死体安置用の台座には何も載っていないが、下の方にある細かな彫刻の一つを押すと、地下神殿への隠し階段が出現する仕組み。門の横には側塔と呼ばれる検問所が設けられていて、旅人の荷物や素性のチェックを行う兵士たちが詰めており、駐屯場所兼防衛拠点にもなっている。街に入るには通行料が必要となるが、国民であれば配布されている通行許可書を見せれば無料になる決まりがある。最内周部は都市の行政関係を担う中枢機能であり、中心には都市長の屋敷や貴賓館（王や王に準じる地位の者のみ使用可能）があるほか、兵糧保管用の巨大食料貯蔵庫（保存の魔法が掛かっている）もあるので厳重な警備態勢が敷かれている。そしてそれらの間にある区画が市民エリアで、幾つもの広場が点在している（貧民街や廃棄区画も存在していて、それらの住民は出身地で田畑を継げなかった次男・三男以降がほとんど）。最も大きい広場は中央広場と呼ばれ、幾人もの露天商が店を開き、様々な野菜や調理済み食料といった商品を売り出している。また都市の性質上傭兵や冒険者が多く集まるため、彼ら向けの武器やアイテム売買も盛んで、冒険者組合もこの区画にある。特に治癒のポーションは需要が多く、普通の都市に比べて多くの薬師が集まっている。冒険者御用達の宿屋が三軒存在するが、それぞれ泊まる冒険者のランクが凡そ定められている（一番下は銅〜鉄で、相部屋なら一泊五銅貨、個室なら一泊七銅貨。残り二軒の詳細は不明）。それは同じ程度の実力を持つ者同士で交流を深めれば、共に冒険に出る仲間を探し易いという配慮による。かなり大昔には天変地異を自在に操る竜が近郊にいたという伝承があるが、眉唾物とされ信じている者は皆無。魔導国発足後間もなく、この都市周辺はアインズの要求通りに王国から魔導国へ割譲され首都となる。初日にモモンを利用して住人の反発を抑えたこともあり、極めて穏便且つ平和的に統治が進められる運びとなった。ただ行政を担っていた王国の官僚たちが全員逃げてしまったので、アインズが生み出した死者の大魔法使いたちにアルベドが教育を施し代わりを務めさせている。首都となって間もない頃はアンデッドが支配する死の都そのものといった雰囲気で、流通が途絶えたことにより深刻な物資不足にも見舞われていた。しかしアルベドの計画が功を奏して徐々に元の活気を取り戻し始め、行商人も再訪するようになって物資不足は解消されつつある。道路も王国の頃と違って積極的に整備されており、時折山小人も技術指導目的で招かれている。かつての貧民街は潰されて亜人地区となり、人間以外の様々な種族が快適に過ごせる場所とするべく建築が進められている（元の貧民街の住民たちは周辺の廃村へ派遣され、畑ごと与えられてアンデッドを使った大規模農作に取り組んでいる）。後に少しずつではあるが亜人たちが亜人地区以外へも進出し始め、人間たちの住む区画でも様々な亜人たちが普通に見られるようになっていく。中には店を持ったり冒険者組合に参加したりする者、異文化に触れた事で未知の文化・生産・研究などに興味を持つ者などが現れてきており、アインズが理想としていた種族間の融和が形になってきている。ほかにも新鮮な食材が入るようになり食文化が花開きつつあるなど、独自の発展を遂げ始めている模様。アインズが居住する都市長の屋敷には（ナザリックほど高位ではないが）転移阻害の魔法が常時展開しているので、中へ転移したい場合はアインズの許可が必要になる。最外周部の門の左右にはアインズの巨大な像が建造され、配下とした霜の巨人に管理させている。入国者が側塔でチェックをされるのは王国の時と変わらないが、入国が初めての場合はここで入国管理官による講習を受けることになっている。内容は要約すると「アンデッド兵に対し襲われると早合点して武器を抜かないこと」「犯罪発生時の捜査において精神操作魔法を受け入れること」「アンデッドの馬車や上空を飛ぶ竜に驚かない事」の３つ。起こり得る不必要な騒動を避けるためであり、講習を受けない限り入国は許されない。なお兵士たちは心づけを渡そうとすると全力で拒否するが、その理由は不明。アインズ及び配下のアンデッドたちの強さが知れ渡っているおかげで、住民は自主的に行儀よく生活している。犯罪発生率も非常に低く微罪はあっても重犯罪など皆無なので（死後にアンデッドとなって使役されるのが嫌というのが主な理由）、婦女子が夜でも平気で出歩けるほどに安全な都市となった。ただ治安が良すぎるおかげで、罪人という名の実験動物を得るには帝国に要求する必要がでてきている。

エリュエンティウ　＃４−Ｐ〜

　人間社会の遙か南にあるとされる、八欲王が国の首都として作ったと言われる浮遊都市。名前は古語で、世界の中心にある大樹を意味する。正確には砂漠の真ん中に都市があり、その上に城が浮遊しているという。城から都市へ無限の水が流れ込んでくる構造で、しかも都市全域が魔法的結界に包まれているらしい。更に桁の違う魔法の武具を装着した、３０人の都市守護者なる人物達が守っている。この都市では転移後世界では珍しい刀が作られており、時折人間社会へ流れている。十三英雄のみが幾つか持ち出しを許可された、八欲王が残した超級のマジックアイテムがあるとされる。

古種吸血蝙蝠（エルダー・ヴァンパイア・バット）　＃３−５〜

　真紅の瞳を持つ、巨大な吸血蝙蝠。シャルティアの眷属でもある。

古き漆黒の粘体（エルダー・ブラック・ウーズ）　＃１−１〜

　強力な酸能力を有する異形種で、粘体の中でも最強に近いモンスター。コールタールを思わせる黒色のドロドロした塊で、表面はブルブルと動き一秒と同じ形を保ってはいない。最高位難易度のダンジョン等に時々配置されており、武器防具の劣化能力を保有するため嫌われ者として名高い。

死者（不死）の大魔法使い（エルダーリッチ）　＃１−１〜

　ユグドラシルでは白の贋金持ちと称される異形種で、骸骨の魔法使いの上位アンデッドモンスター。レベル２２。邪悪な魔法詠唱者の死後に負の生命が宿って生まれるとされるが、自然発生する事も稀にある模様。骨に皮が僅かに張り付いたような肢体を、豪華だった名残のある古びたローブで包んでいる。片手には捻じくれた杖を持ち、腐敗し始めた顔には邪悪な叡智を宿す。体からは負のエネルギーが立ち上り、靄のように全身を包んでいる。転移後世界では特級のアンデッドとして認識されており、冒険者たちにとってもかなりの強敵とされている（白金級では少々厳しく、ミスリル級なら勝算十分という程度）。基本的に他のアンデッドを支配する側のモンスターで、アンデッドの群れを使役したり、遺跡などを支配して迷宮の主となったり、場合によっては生者と取り引きしたりもする。ちなみにユグドラシルには色違いの近親種として、赤の贋金持ちや黒の贋金持ちと称される存在もいたらしい。魔導国の首都となったエ・ランテルでは、アインズが作成した者たちが物流の管理を担い書類仕事に従事している。

森妖精（エルフ）　＃１−１〜

　長く尖った耳を持ち、ほっそりとした体つきをしている人間種。人間と交易することがあるというが、詳細は不明。法国において彼らは高級奴隷として扱われており、耳を半ば以上切り落とされ心も折られた状態で売買されている。

エ・レエブル　＃１４−３〜

　レエブン侯が治めている、王国に存在する８つの大都市の一つ。王都の東に位置する。

電撃球（エレクトロ・スフィア）　＃２−４〜

　球状にした電撃を放つ魔力系第三位階魔法。着弾と同時に電撃が周囲に飛散し、一定範囲内に破壊を撒き散らす。判明している習得者は、ナーベラルのみ。

エレメンタリスト　＃６−１１〜

　特定属性に特化し、更に特殊化した魔力系魔法詠唱者の職業。攻撃力が跳ね上がる代わりに、得意分野が潰されると弱くなる性質を持つ。例えば大地系なら、酸・毒・重力・宝石などの魔法を得意とする。

精霊髑髏（エレメンタル・スカル）　＃１４−４〜

　四大精霊系の攻撃魔法を扱える、ふわふわと浮かぶ頭蓋骨のアンデッドモンスター。レベル６８。周囲は揺らめく魔法のオーラに包まれ、刻一刻と四色（赤・青・緑・黄）に変わっていく。魔法詠唱者である以上体力は低いが、発動する魔法は全て魔法最強化が掛かっていてかなりの攻撃力を持つ。また魔法全般に対して抵抗力が強く、火・雷・酸・氷などの属性に対する完全耐性を有している。ただし、物理攻撃（特に殴打）には非常に弱い。

エンカイシ　＃８−１〜

　トブの大森林やその周辺等に棲息している、生命力の強い緑色の薬草。木陰が多く、湿度の高い場所に自生していることが多い。治癒系の水薬生成によく使われるので需要が多く、カルネ村で採れる薬草の中でも屈指の収益率を誇る。村では幾つかの群棲地を把握しているが、開花する直前のごく短い期間しか薬効成分を蓄えないので、あくまでも臨時収入的な位置付けとなっている。なお薬効成分は根に近い所に溜まるが、根ごと引き抜くと次が生えて来なくなるため、根だけは残しつつ根元から収穫する必要がある。潰して保存するタイプの薬草なので、石臼を回して丁寧に擂り潰しペースト状にしてから壺に小分けしていく。ちなみに収穫時や擂り潰す時などには、鼻を刺すようにかなり強烈な臭いが漂うので慣れないとキツい。

猿猴　＃１０−３〜

　人語を介する知能を持つ、猿に似た姿の亜人種。真っ赤な毛並みが特徴。

百科事典（エンサイクロペディア）　＃８−２〜

　ユグドラシルのゲーム開始時、プレイヤー一人一人に与えられる本型アイテム。持ち主自身が破棄を選択しない限り、奪われる事も消失する事も無い一点物である。ページ数は千を超えるため、分厚く重い。持ち主が遭遇したモンスターの画像データが自動的に登録されていくが、基本的に記されるのは一般的な外見と名前だけで、もし神話が出展であればその内容が載る程度。本当の意味で有効活用したければ、各モンスターの特殊能力や弱点などを自分で調べて書き込んでいく必要がある。未知を既知としていって欲しいという、製作者側の意図が体現されたアイテムと言える。

エンサイクロペディアバイペロロンチーノ　＃８−２〜

　ペロロンチーノが使用していた百科事典。彼がゲームを止める際に宝物殿に置いて行ったのだが、何故か書き込まれていた内容のかなりの部分が消されている。後に命令を遂行したシャルティアに対し、敢闘賞兼残念賞兼慰労目的の褒美としてアインズから手渡された。

守護の天使（エンジェル・ガーディアン）　＃１２−１〜

　第二位階天使召喚で召喚できる天使。詳細不明。

桜花聖域　＃４−５〜

　ナザリック地下大墳墓第八階層に存在する、オーレオールが守護する場所。異世界転移後はスタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンがここに安置されている。

王国語　＃５−２〜

　王国の公用語と思われるが、詳細は不明。ただ冒頭に来る一文字は、男性格冠詞・女性格冠詞・中性格冠詞のどれからしい。また何万という単語が存在し、それを全部把握するのは至難。

黄金紅茶　＃８−１〜

　詳細不明。アインズがンフィーレアたちを招待した時、用意していた食事のデザートにアイスクリームとして使われていた。

黄金の輝き亭　＃３−１〜

　王都の宿屋を超える品格を持つ、エ・ランテル最高級の宿屋。裏手には馬房が設置されており、滞在中の馬の世話は従業員が行う。屋内は常に良い匂いが漂っており（香水か香木によるものと思われる）、清潔感に満ちている。出される料理は全て保存の魔法が掛かった鮮度の高い食材を用いたもので、専属の超一流コックが調理した芸術品と呼べる代物。当然ながら宿泊料金も非常に高額で、客層は王侯貴族や大商人が中心。ちなみにモモンがアダマンタイト級冒険者になってからは、しばらくここが漆黒の主な拠点となる。もっとも常駐していたのはナーベだけで（シャルティアを洗脳した未知の敵への囮の意味合いもある）、モモンは部屋に入ってすぐアンデッド作成のためナザリックへ転移するので不在がち。ただ都市有数の権力者たちと面識ができ、それなりの関係を構築できてからはその必要も無くなっていった。魔導国建国後は完全に引き払い、都市長屋敷の別宅を拠点とするようになる。

欧州アーコロジー　＃プロローグ　上〜

　詳細は不明だが、欧州に幾つかあると思われる完全環境都市。少なくとも３つまでは存在するようで、昨年から第二アーコロジーと第三アーコロジー間で紛争が起こっているらしい。

殴打武器脆弱　＃４−３〜

　殴打武器による攻撃に弱くなる、アンデッド特有の弱点の一つ。判明している負担者は、骸骨系アンデッドモンスターのみ。

殴打武器脆弱�X　＃１−２〜

　殴打武器による攻撃に弱くなる、アンデッド特有の弱点の一つ。判明している負担者は、アインズ（モモンガ）のみ。

人食（喰）い大鬼（オーガ）　＃１−１〜

　毛の抜け切ったチンパンジーを歪めたような姿で、２ｍ強〜３ｍの体躯を持つ亜人種。顎を前に大きく突き出し、愚鈍そのものといった顔をしている。猫背なのでかなりの前傾姿勢であり、筋肉の隆起した巨木のように長い腕が地面に付きそうになるほど。焦げ茶色の肌は所々疣が浮かび上がっており、分厚い胸筋や腹筋に相応の筋力と体力を持っている。身体の大きさに見合った優れた戦闘能力を備え、歩幅が非常に大きい事もあり脚力にも長けているが、独特の強い体臭はかなり臭い。木から毟り取ったような巨大な棍棒を武器とし、防具は鞣してすらいない毛皮の腰巻のみ。自分たちより人数の少ない相手を襲う性質があり、草原で遭遇する可能性のあるモンスターの中では最も危険性が高い。ただ彼らが人間を襲うのはあくまで野生動物より捕獲が楽だからであり、更に雑食でもあるので人肉でなければ食えない等の理由は特に無いらしい。なお小鬼とは共存共栄的な関係を築く習性があり（彼らが戦いを担当し、小鬼から食事を貰う）、自分の部族以外では小鬼部族のためにしか戦わない。

オーガソーサラー　＃９−３〜

　人食い大鬼を操る能力を持つ、頭の回る亜人種。詳細は不明。

内蔵の卵（オーガン・エッグ）　＃２−４〜

　転移後世界ではそこそこ強い部類に入る、卵型に似た人間のアンデッドモンスター。縦に割れた体の前面から見える、一人分では有り得ない量の内臓を操って生者を攻撃する。

豚鬼（オーク）　＃１−１〜

　人間ほどの身長で豚の顔を持つ、綺麗好きで有名な亜人種。人間種に対して特に敵愾心を持ってはおらず、高い知能により独自の文化を築いている。全体的に温厚な性格の者が多い上、自給自足体制が整っている事もあり、他種族への侵略とは無縁である。

オークネイス　＃１４−幕間〜

　都市国家連合の一角を担う都市。かつて競技大会の開催地となった時、コネリエの最中に亡霊の暴動を許してしまった。

大裂け目　＃１１−２〜

　フェオ・ジュラの西側に広がっている、アゼルリシア山脈地下の巨大な裂け目。縦幅６０ｋｍ以上、横幅は最も狭いところで１２０ｍ以上。深さは未だに分かっておらず、何が潜んでいるかも定かではなく、二度送られた山小人の探査チームは誰一人として戻ってこなかった。徒歩での踏破は絶対に不可能であり、地上に出て山脈を踏破するのもモンスターの脅威を無視できず困難極まる。しかし山小人たちにとっては天然の要害であり、苦心して掛けられた吊り橋さえ守っていれば、西側からの襲撃は全て食い止めることができる。防衛拠点として建てられた砦には雷撃と同等の効果を発揮するマジックアイテムの備えも十分あって、これまで幾度となく土堀獣人の侵攻を撃退してきた。しかし土堀獣人はここを迂回して砦の横手に出るルートを発見、山小人を一気に滅ぼすべく攻略軍を差し向ける。

無臭（オーダレス）　＃１３−６〜

　体臭等の臭いを、一時的に消去できると思われる第一位階魔法。

オオトシ　＃プレイアデスな日〜

　詳細不明の高レベルモンスター。太陽をモチーフにした仮面を被った少年の姿をしている。

自動人形（オートマトン）　＃３−４〜

　ヴァルキュリアの失墜以降に追加された異形種。詳細は不明。

魂食の悪魔（オーバーイーティング）　＃６−１１〜

　蛙と人を融合させたような姿で、人間の魂を好んで喰らう悪魔。肌は人の黄疸のような色で、てらてらと粘液質な輝きを放つ。口は人間を丸呑みできるほど大きく、異様に長い舌を持つ。大きく膨れ上がった体のあちこちに浮かぶ顔は、生きたまま丸呑みにされた人間のものである。生者の精神を萎縮・悶絶させる効果がある、食われた魂が消滅する際に上げる魂の絶叫を吐き出す。翼は持っていないが、飛行が可能。

魔法上昇（オーバーマジック）　＃４−５〜

　膨大な魔力を消費して、本来は使えない上位位階の魔法を無理矢理行使できるようにする魔法強化系特殊技術。コキュートスが存在を知らなかったため、ユグドラシルには無かった可能性がある。判明している会得者は、シャースーリューのみ。

死の支配者（オーバーロード）　＃１−１〜

　骸骨の魔法使いの最上位異形種で、亜種が多数存在しているアンデッドモンスター。全身皮も肉も無い骸骨で、眼窩には赤黒い光が灯っている。最高位難易度のダンジョン等に時々配置されており、最高位の凶悪な魔法を使用するので嫌われ者として名高い。どの種でも総じてレベルが高く、最弱の者でもレベル８０になる。

死の支配者の時間王（オーバーロード・クロノマスター）　＃１０−３〜

　時間系の特殊能力などを行使する、死の支配者の一種。

死の支配者の将軍（オーバーロード・ジェネラル）　＃１０−３〜

　アンデッドの軍勢を指揮する能力に長けている、死の支配者の一種。

死の支配者の賢者（オーバーロード・ワイズマン）　＃１−３〜

　死の支配者が経験値を消費することで漸く生み出せる、非常に強力な死の支配者の一種。レベル９０。魔法に長けた強力な存在だが、特殊技術では一体しか作り出せないという制限がある。

オーブ・オブ・マジックブースター　＃５−５〜

　デイバーノックが所持しているマジックアイテムで、雷撃と火球の威力を上げる宝珠。

傷開き（オープン・ウーンズ）　＃１−５〜

　傷を悪化させる攻撃魔法。判明している習得者は、陽光聖典隊員、ケラルトのみ。

道具上位鑑定（オール・アブレイザル・マジックアイテム）　＃２−４〜

　あらゆる道具の製作者や効果を調べる魔法。転移後世界においては、ユグドラシルではあり得なかったような事まで探ることができる。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）、シャルティアのみ。

オールドガーダー　＃４−４〜

　アンデッドの警備兵。骸骨戦士の上位種と思われるが、詳細は不明。

壮年（オールド）ドラゴン　＃１２−２〜

　竜の成長段階の一つと思われるが、詳細は不明。推定難度１００。

押し込みＰＫ　＃プロローグ　上〜

　ぷにっと萌えが考案・命名した、効果的なＰＫ術の一つ。ダンジョンに潜り始めたプレイヤーを、後ろから押し込む形で攻撃する。そのプレイヤーは前面のモンスターと戦闘しながら、後ろからもＰＫ攻撃を喰らう挟撃に晒される事になる。

おしょくじの歌　＃４−２〜

　アウラが作詞作曲した、気分良く食事する際にアウラが口ずさむ歌。

踊る武器　＃９−２〜

　フランセーンが愛用している、四刀流を可能としているマジックアイテム。詳細は不明。

死体（オブジェクト）トラップ　＃２−４〜

　ユグドラシルにおいて、ＰＫを行う者が良く使っていたらしい罠。

黒曜石の剣（オブシダント・ソード）　＃３−５〜

　浮遊し自在に操作できる黒く輝く剣を、魔力によって作り出す魔法。ただし敵の攻撃を受け止めると耐久性が低下する特性があるので、あくまでも攻撃のためだけの剣であり防御には使えない。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

始祖（オリジンヴァンパイア）　＃３−２〜

　真祖の上位種で、より一層化け物然とした姿をしている吸血鬼。

半人半獣（オルトロウス）　＃１２−３〜

　アベリオン丘陵に住んでいる、下半身が肉食獣になっている亜人種。戦闘力は高いものの走力は半人半馬に劣り、獣身四足獣に恭順する性質を持つ。

オレンジジュース　＃９−１〜

　ナザリックではすぐに用意できる飲み物の一つで、オレンジ色をした柑橘系の果実水。酸味と甘味が丁度良いところで調和しており、喉越しも最高。生命が漲るような気分にもなるようだが、これが強化を齎しているのかどうかは不明。他にも同じ性質を持つと思われる飲み物として、リンゴジュース、レモンスカッシュ、紅茶、コーヒーといったものがある。

女教師怒りの鉄拳　＃３−３〜

　やまいこが愛用していた、棘付きで凶悪且つ巨大なガントレット。立った状態でも手が地面に届きそうなほどで、殴りつけた標的の体全体に凄まじい衝撃波を伝播させる能力を持つ。元は空気を殴って衝撃波を発生させたいという狙いから作られたもので、吹き飛ばしに全てを掛けた武器である。殴り付けた相手を装備品ごと吹き飛ばすことができるが、ダメージ自体はそれほど行かない。

悪魔の像（ガーゴイル）　＃５−３〜

　詳細不明。セバスたちが王都に滞在中、影の悪魔と共に仮宿としていた屋敷の警備兵として置いていた。

カースドナイト　＃２−２〜

　呪いで汚れた神官騎士という設定の職業。ユグドラシルではかなり強い部類に入るが、触れた武器を腐らせるペナルティも強力なため人気はあまり無い。この職業に就くにはある前提条件をクリアする必要があり、そのために最低でも６０レベルは職業を積み重ねる必要がある（転移後世界では違う模様）。

守護の鎧（ガーディアン）　＃１−４〜

　王国に伝わっているマジックアイテムで、五宝物の一つ。アダマンタイト製の魔化された鎧で、装備していると致命的な一撃を避けられる。

下位（下級）アンデッド創造（作成）　＃１−２〜

　下位アンデッドを一日につき、二十体まで創造できる特殊技術。死の支配者まで極めた時点で得ている、種族的特殊技術の一つでもある。ユグドラシルにおいては、使用すると瞬時に術者の周囲に空中から沸き立つように出現する。転移後世界においては、中空から滲み出た黒い靄がアンデッドを形成していく。なお媒介となる死体がある場合、靄はその中に溶け込んで粘液質な闇の液体を溢れさせ、死体を包み込んで変貌させていく。媒介が無い時は一定時間を過ぎると消滅するが、媒介が有る時は倒されない限り永久に存在し続ける（魂の有無が関係している可能性あり）。作り出した術者とは感覚的な繋がりがあり、大体の位置が分かるようになっているほか、召喚系魔法と同じで術者の考えや知識を一部共有している。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

海王星の光乱　＃プロローグ　下〜

　ナザリック地下墳墓における墳墓のレイドボスが、冷気を纏った斧で発動させる特殊な固有技。頭上に冷気で青白い球体を作り出し、冷気レーザーをばら撒くような形で乱発する。レーザーの飛び方に何らかの規則性はあると思われるが、初見で見破るのは不可能。

階層守護者　＃１−１〜

　ナザリック地下大墳墓において、各階層の守護を任されている者たち（シャルティア、ガルガンチュア、コキュートス、アウラ、マーレ、デミウルゴス、ヴィクティム）の総称。一口に守護者と言えば彼らを指す。基本的には一人に付き一階層だが、アウラとマーレは二人で一つの階層を守っており、シャルティアは三つの階層を任されている。幾つかの制限や条件をクリアする必要はあるが、彼らは基本的に担当階層の転移門の起動を感知できるので、誰かが入ってくればすぐに分かるようになっている。に入ってきた者を感知できる転移後世界において、基本的にガルガンチュアとヴィクティム以外は外出を禁じられてはいない。しかしシャルティアが一度精神支配されてからは制約が設けられ、外出時は護衛としてレベル７５以上のシモベを五体連れて行く事と定められた。ちなみに全員がアイテムなどにより、魔法を宿していない飛び道具に対する完全耐性を得ている。

カイナン　＃王の使者〜

　十二宮の悪魔の一体。詳細は不明だが、デミウルゴス配下の個体は行方不明となっている。

回避　＃５−５〜

　敵の攻撃を避ける武技と思われるが、詳細は不明。判明している修得者は、クライムのみ。

外皮強化　＃１０−３〜

　自身の皮膚の強度を高めると思われる武技。判明している修得者は、ゴ・ギンのみ。

外皮超強化　＃１０−３〜

　自身の皮膚の強度を飛躍的に高めると思われる武技。判明している修得者は、ゴ・ギンのみ。

回覧　＃８−２〜

　異世界転移後のナザリック地下大墳墓内において、アインズが考案し確立させたシステム。といっても緊急性の無い連絡事項を紙に書き、各階層守護者に回すだけのものである。

カウンターアロー　＃１−５〜

　敵が撃ち出した攻撃を正確に敵に撃ち返す、迎撃用の特殊技術。判明している会得者は、アルベドのみ。

探知対策（カウンター・ディテクト）　＃２−４〜

　発見探知への対策魔法と思われるが、詳細は不明。判明している習得者は、ニグレドのみ。

貪欲蛙（ガガルップル）　＃１４−４〜

　悪夢に出てきそうな、歪んだ巨大蛙の姿をしたモンスター。レベル５８。口には汚れで黄ばんだような臼歯がずらっと生えており、欲望に塗れた壮年の人間のような目をしている。移動速度は遅め。

学者　＃プロローグ　下〜

　知識系の職業らしいが、詳細は不明。

影縫い　＃プロローグ　下〜

　標的の影を縫い留め、回避速度を殺す特殊技術。判明している会得者は、弐式炎雷のみ。

影縫いの矢　＃ドラマＣＤ１〜

　標的の影を縫い留めて動きを止める、光の矢を射る特殊技術。判明している会得者は、アウラのみ。

影の谷　＃１１−５〜

　星幽界の切り裂き魔が徘徊しているという谷。詳細は不明。

影潜み　＃５−１〜

　影に完全に溶け込んで身を隠す、忍術の一つでもある特殊技術。通常視認で発見されることは無い。判明している会得者は、ティア、ティナ、ゴブリン暗殺隊、ティラ。

影技分身の術　＃６−９〜

　影から術者の分身を生み出す、忍術の一つでもある特殊技術。力は術者の四分の一程度だが、回避力だけは割いた魔力量に比例する。判明している会得者は、ティアのみ。

鍛冶師　＃２−２〜

　金属製の武器防具を作り出す職業と思われるが、詳細は不明。

カシンコジ　＃１０−３〜

　忍者系統の能力を持つ、ヒューマノイドタイプのモンスター。レベル８０超。幻術に長けており、独特のモーションで影を残すような走り方をする。

腐肉漁り（ガスト）　＃２−４〜

　転移後世界ではそこそこ強い部類に入る、食屍鬼の上位種に当たるアンデッドモンスター。

加速　＃オーバーロード×覇剣の皇姫アルティーナ〜

　敏捷性を上げると思われる魔法。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

刀使い　＃２−２〜

　刀を武器とする戦士系職業と思われるが、詳細は不明。

カッツェ平野　＃１−４〜

　エ・ランテル付近にある、一年中薄い霧に覆われている赤茶けた平野。帝国が王国に仕掛ける侵略戦争が毎年行われている（この時だけなぜか霧が晴れる）ため、血染めの大地ともいわれアンデッドの多発地帯と化している。無論アンデッド以外のモンスターも多数生息しているほか、何故か霧自体も薄いアンデッド反応を示す（生者に影響を与えるわけではない）せいでアンデッド探知が無効化されている。数百年前の建築物が墓標のように大地から突き出しているが、アンデッドを含む様々なモンスターたちの争いで幾度も破壊され、一つとして原形を留めている物は無い。例えば六階建てだった塔は三階以上が崩壊して周囲に散乱しており、厚い塀は半分ほどの長さも残っていない。そんな光景とごく普通の草原が隣り合っている景色は異様で、この地が呪われていると言われる所以である。ここが戦争場所として指定されたのは数年前であり、これは両国の思惑が一致した事による。せっかく領土を得ても付近でアンデッドが発生するようでは困るし、領土を守り切っても大地が呪われては意味が無いからである。それに王国側と帝国側では兵一人一人の価値に歴然とした差があり、王国側は単に農民に武器を持たせただけだが、帝国側は時間と費用をかけて鍛えた騎士である。帝国側が貴重な人的財産を無為に損耗する作戦を取れないのは双方承知の上なので、出来レースのように帝国軍が王国軍の前を通って撤退するのが通例となっている。なお定期的に王国の依頼を受けた冒険者や帝国の騎士たちが、用意された小さな街を拠点に共同で掃討を続けている。帝国ではここのアンデッド退治は国家事業になっているが、出来高制で請負人でも参加は可能。また帝国が長年かけて造った巨大な駐屯基地も存在しており、大木をふんだんに使った頑丈な塀と、浅いながらもしっかりした堀に囲まれている（堀には対アンデッド対策として、尖った木の枝が設置されている）。その規模は６万人の騎士を収容できるほどで、元は王国侵攻時の拠点及び攻められた時の籠城戦を想定していた事もあり、守り易く攻め難い人工のなだらかな丘陵地帯の上に作られている。

ガテンバーグ　＃７−４〜

　３００年ほど前に栄えていた、魔力系魔法詠唱者を中心とした人間種の国家。伝言を都市間に張り巡らせることで、迅速な情報のやり取りを可能としていた。しかしたった３つの虚偽情報によって内乱状態へ突入し、都市間で戦争状態となった挙句モンスターや亜人の襲撃も重なって滅んだという。

可能性知覚　＃９−４〜

　第六感を強化する武技。判明している修得者は、ガゼフのみ。

ガブラ魚　＃９−２〜

　レエブン侯の好物である魚。ムニエルが美味いらしい。

可変不可固定　＃王の使者〜

　ユグドラシルの製作元が作った、大きさによるダンジョンの変化を許さないシステム。一部のダンジョンは誰でも入れるように通路サイズ可変などが組み込まれていて、巨大なモンスターを内部に配置したり、巨体が閊えて部屋から出られない敵を一方的に攻撃する方法を防いだりできる（「製作元はこれによってルール的に巨人が狭い部屋に何体も入れることを可能にした」というギャグが存在するが、アインズは意味や由来までは知らない）。しかし攻撃範囲の広さや彼我のサイズ差によるダメージ補正など、大きい事によるメリットがありすぎると批判があり、その正論に応える形でこのシステムが考案され、チェックを入れれば部屋の広さは変わらないようになった。ただこのシステムが幾らでも認められると、人が入れない道を作って難攻不落のギルドホームが築かれる危険性があった。故に製作元はそれを解消すべく、誰でも入れるようにする特定のアイテムを幾つか普及させて対処したのである。

雷の矢　＃１２−１〜

　雷の力が封じられている魔法の矢。射出すると黄色い軌跡を残す。

火滅聖典　＃１１−Ｐ〜

　暗殺術・ゲリラ戦・カウンターテロ等に長けた特殊部隊で、六色聖典の一角。長く法国の警護を任務としていたが、森妖精の王国侵攻に援軍として参入する。

溶け込み（カモフラージュ）　＃１２−１〜

　景色に同化して姿を隠す魔法と思われるが、詳細は不明。

ガリラ　＃王の使者〜

　十二宮の悪魔の一体。詳細は不明だが、デミウルゴス配下の個体は行方不明となっている。

カリンシャ　＃１２−１〜

　聖王国北部（ロイツからは西南西）に存在する、北の要所とされる聖王家直轄の城塞都市。小高い丘全体に広がっており、西寄りに位置する最も高い場所に籠城用の大きな城がある。要塞線たる城壁に最も近く、南部との交易の分岐点にも近いので、聖王国一の強固さを誇り亜人たちの侵攻を最初に受ける分厚い壁を擁する。ヤルダバオトの襲撃で陥落してからは頭冠の悪魔の管理下に置かれ、城の中にある最奥の石造尖塔にビービーゼーが人質として囚われている。飛行による侵入を避けるため尖塔には窓が無く、城から延びる一本の天空通路を除いて中に入る術は無い。更にはこの天空通路も敵を撃退する最後の砦で、道幅は人二人分程度と狭い上に凸凹していて躓き易く、壁の無い吹き曝し状態なので転落死の恐れもある。

カルクサーナス　＃１４−幕間〜

　都市国家連合の一角を担う都市。

ガルゲンメンライン　＃８−２〜

　マンドレイクの近親種らしいが、詳細は不明。知性はそれなりに高いという。

カルサナス都市国家連合　＃４−Ｐ〜

　帝国の北東に位置する、１２の都市国家（カルクサーナス、ペポ・アロ、東ガイツ、西ガイツ、ヴェネリア、大リスタラン、オークネイス、新オークネイス、グランウィッツ、リー、フランクラン、ベバード）が集まってできた国家群。数百年前までは一つの巨大国家だったのだが、それが崩壊したことで１４の小国家が乱立。戦争・併合・分裂を繰り返し、大議論と呼ばれる討論の末に運命共同体という形で、１２の小国家による連合が構成された。種族的多様性に富む各都市の平均人口は約４０万人、最も多い都市で６０万人。人間が半分以上を占めるベバード以外は、一つの種族が人口に占める割合は多くても４０％程度である。なお各国家間の恨み辛みが解消されたわけではないので、それを発散させる目的で五年に一度競技大会が開催されている。開催地は各都市の持ち回りで、種目は目玉のコネリエを含め１６種。

カルネ村　＃１−１〜

　トブの大森林南方の外れにある、人口１２０人ほどの小さな開拓村。ナザリック地下大墳墓の出現地点からは、南西に１０ｋｍほど離れた場所になる。王国国王の直轄領だが、位置としては王国の辺境に当たる（付近に同規模の村が幾つか存在する）。産業は薬草などの森の恵みと農作物が主で、ンフィーレアが薬草採取に訪れる事を除けば、村外との接点は年に一度秋頃に訪れる徴税吏（官）くらいである。裕福とは程遠い暮らしのため、村で使われる通貨は銅貨と銀貨が基本で金貨は無い。住人は全員が家族同然であり、農具の共有や食料の融通はもちろん、家畜の世話や管理も仕事は全て全員で行っている。中央には広場があり、すぐそばに村長の家があって（後に村の総意でエンリが村長となるが、特に移転はしていない模様）、その外れには時間を知らせる鐘がある。周囲には麦畑が広がり、牧歌的という言葉が似合う。外れにはみすぼらしい柵に囲まれた共同墓地があり、墓石である名前を刻まれた丸石が点在している。日の出と共に起床して日の入と共に就寝する、平穏で時が止まっているという言葉が相応しい村だったが、帝国騎士に扮した法国兵の襲来で時は唐突に動き出した。多くの犠牲が出たもののアインズの介入で約半数は助かり、以後はエンリが角笛で召喚した小鬼たちの手解きの下、理不尽な暴力に対抗できるよう農業と並行して戦闘訓練を行うようになる（訓練を受けた者はレベル２程度になっている）。召喚直後こそ小鬼たちに対する多少の怯えが見られたものの、エンリや村のために尽力する彼らを嫌悪するのは難しかった。それに村人を殺して回ったのが同じ人間だったこともあり、種族で判断するのがどれほど愚かな事かが身に染みていたのも大きい。彼らの家はエモット家の程近くに巨大なものが建てられ、狼を放し飼いに出来る広々とした庭があり、訓練できる場所や武器を準備できるスペースも存在する。他にもナザリックからルプスレギナと共に石の動像が幾体か派遣され、外敵の侵入を阻む強固な塀や見張り台がほんの数日で完成している。後にバレアレ家やブリタを始め、法国兵に潰された村からも生き残りが移住してきて（移住者募集を掛けた事による）、少しずつではあるが復興し発展の兆しを見せている。なおバレアレ家周辺には常に独特の異臭・悪臭が漂っており、近付こうとする者は少ない（存在自体は大変に有難がられているので、忌避されているわけではない）。村が襲撃されたことは王都にも伝わっており、年貢の軽減と数年の労役免除を約束されている。また人食い大鬼が住人となったことで、彼らの食料を補うべく豚の飼育も始まっている。魔導国建国後は当然ここもそちらに組み込まれた（村の中央にアインズの像が置かれている）が、エンリが召喚した５千の小鬼たちが加わって深刻な食料不足と水不足に陥った（住居は彼らが自力で建てた）。幸い食料はナザリックからある時払いという好条件で支援を受けられ、水不足は山小人たちが越してきたことで解決に至っている。更に山小人たちはこれまで担い手のいなかった鍛冶仕事を引き受けてくれ、村の運営はかなり順調になっているといえる。食料も小鬼たちが村の周囲を広範囲に亘って開墾し、鶏に似た魔獣の繁殖を始めたことで、借りた分の返済も目途がついてきている。なお村の中にはアインズが作った壁に囲まれた山小人たちの工房が構えられており（研究内容は極秘扱い）、その周囲では死の騎士が警護に当たっている。

カルマ値　＃１０−１〜

　ユグドラシルにおいて、各プレイヤーやモンスターなどの性質を現すと思われる数値。またユグドラシルほどはっきり数値化されてはいないが、転移後世界においても漠然と認知されている節はある。一部の魔法や特殊技術の威力・効果などに影響を及ぼすので、ゲームを進める上で無視できない重要な数値である。例えば召喚したいモンスターと自分の数値に大きな開きがあると、そのモンスターは召喚できないというペナルティを持つ職業もある。尤もそういった職業の場合、数値が近ければ近いほど召喚したモンスターを強化できるというメリットもある。

枯れ木の森　＃ドラマＣＤ１〜

　トブの大森林における、ザイトルクワエが封印された場所周辺の呼称。ザイトルクワエの一部復活に伴い、生命エネルギーを根こそぎ吸い取られた樹木が立ち並んでいる。

花冠の悪魔（カローラ）　＃１３−６〜

　魔法詠唱者の頭部を実のように飾る事で、その力を行使できる特性を持つ悪魔の一種。同種の悪魔の中では最弱で、頭部は１つしか飾る事ができない。飾った頭部が優秀な魔法詠唱者であればあるほど強さは加速度的に上昇するが、この個体は第三位階までしか行使できず、二つの魔法の同時発動もできないので、頭部の人物の強さを十全に発揮できるとは言い難い。普段は頭部が無い（正確には女性の手首より細い首だけが枝のように伸びている）が、どういう理屈か周囲の状況把握や文字の読解は可能。２ｍほどもある枯れ木のような細い体で、膝辺りまである長い腕や足には６０ｃｍ程の鉤爪が生えている。見掛けからは想像もつかないほどの腕力を誇るが、素での強さは（ユグドラシル基準では）さほどではない。

熱素石（カロリックストーン）　＃６−６〜

　アインズ・ウール・ゴウンが一時保有していた、世界級アイテムの一つ。七色鉱を全種大量に収集し、それらを一定量消滅させる事で生成される（条件が揃えば勝手に反応する）。七色鉱を独占しようとしない限り入手は不可能に近いが、条件さえ整えば何度でも入手できる。運営に希望を要求できる類のアイテムらしいが、詳細は不明。

ガン・ズー　＃１２−３〜

　ディエルが長を務めている、豚鬼の部族。アベリオン丘陵でヤルダバオトの一味に逆らって捕らえられ、バザーが管理する収容所で悍ましい生体実験に晒されていた。解放後はアインズの説得を受け入れ、魔導国へ移住する。

完全視覚　＃プロローグ　下〜

　術者の視覚を強力化し、一定距離における視覚阻害を無効化する魔法。魔法距離延長を施せば、最大２００ｍ先まで鮮明な視界を確保できる。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

完全不可視化　＃８−２〜

　不可視化の上位魔法と思われるが、詳細は不明。判明している習得者は、ルプスレギナのみ。

活力の小手（ガントレット・オブ・ヴァイタリティ）　＃１−４〜

　王国に伝わっているマジックアイテムで、五宝物の一つ。装備すると疲労しなくなる。

ケリュケイオンの小手（ガントレット・オブ・ケリュケイオン）　＃６−７〜

　ガガーランが愛用しているマジックアイテムで、接触した相手を回復させる古代の小手。絡み合った一対の蛇が彫り込まれている。

ガンナー　＃３−４〜

　ヴァルキュリアの失墜以降に追加された職業の一つ。銃を扱う射手系の職業と思われるが、詳細は不明。

看破の魔眼　＃２−２〜

　対象の持つ魔法力を探知でき、使用できる位階まで正確に見分けられる生まれながらの異能。魔力系魔法詠唱者が身体の周囲に無自覚に張り巡らせている、不可視の魔法のオーラのようなものを見ることができる。魔法詠唱者としての腕が高まれば高まるほど、纏うオーラの量も増えるらしい。判明している保有者は、ニニャの師匠、フールーダ、アルシェ。

ギーグ部族　＃８−１〜

　アーが族長を務めていた、小鬼の部族の一つ。トブの大森林で生活していたが、グの強制連行に従わなかった事でモンスター群の襲撃を受け、アーグ他１４名を残して潰滅した。ずっと前に新しい住処を探そうという話が出た時、人食い大鬼と大人の小鬼たちの部隊を送り出したが、彼らは帰ってこなかったらしい。

ギガントイーグル　＃１１−５〜

　上空から獲物に襲い掛かる、恐らくは鳥のモンスターの一種。詳細は不明。

ギガント・バジリスク　＃５−２〜

　蜥蜴にも蛇にも似た姿をしている、全長１０ｍにもなる巨大モンスター。毒蜥蜴の上位種であり、８本の足と頭部に王冠に似た鶏冠がある。石化の視線に即死級の猛毒である体液、ミスリルにも匹敵する硬度の分厚い皮膚を持つ。一体で町を滅ぼせるとされる、文字通り最悪の存在。戦う際は回復役となる信仰系魔法詠唱者が必須である上、接近戦メインの人間が倒すのは至難。地平の彼方ですらその姿を視認しようものなら、全力で逃げなければならないと言われている。

危険感知能力　＃４−４〜

　盗賊に代表される探知系の技能保有者が重視する、文字通り危険を感知する能力。感覚的に物事を瞬時に感じ取る場合（虫の知らせなど）と、推理や考察から察知する場合（匂いや音など周辺環境の変化から読み取る）の二種類に分けられる。後者は戦場に出たり一人で旅に出たりすれば、常に危険の中に身を置く状況から自然と鍛えられていく。

気功　＃５−３〜

　気を流し込んで体力や肉体的損傷を回復させる、修行僧の特殊技術。ただし、毒や病気の回復はできない。判明している会得者は、セバスのみ。

蟻人　＃９−１〜

　蟲系の異形種。詳細は不明。

騎獣　＃８−２〜

　騎乗用の魔獣の総称。鎧と蹄鉄に類するものを装備できる。

騎獣召喚　＃８−２〜

　騎獣を召喚できる特殊技術。最初から装備しているものでも、一部の装備変更は可能。判明している会得者は、アルベドのみ。

気爆掌　＃１３−５〜

　詳細は不明だが、敵と接触状態で使用する個人攻撃用の特殊技術。接触していなくても使えなくはないが、その場合は拡散する衝撃波となる上に威力が弱い。とはいえ修行僧の使える数少ない範囲攻撃法の一つでもあり、適切に運用すればそれなりに役に立つ。判明している会得者は、ユリのみ。

混合魔獣（キマイラ）　＃４−４〜

　獅子と山羊の頭に蛇の尻尾を持ち、獅子の足を腕として山羊の足で二足歩行するモンスター。この外見データはバフォメットと言われるモンスターの流用である。気持ち悪いくらい外見の異なる、種々の魚で構成された別種もいるらしい。

混合魔獣王（キマイラロード）　＃４−４〜

　混合魔獣の上位種と思われるが、詳細は不明。普通の混合魔獣とは若干外見が異なる模様。

キャッツエレガンス　＃５−５〜

　サキュロントが所持しているマジックアイテムで、オリハルコン製の鎖着。

腐肉赤子（キャリオンベイビー）　＃３−３〜

　赤ん坊に似た姿で蠢く半透明の肉の塊で、赤ん坊のような泣き声をあげるモンスター。レベルは１０台後半。タブラの拘りでニグレドの部屋に無数に配置されており、ニグレドが歯を噛み合わせる音を合図に動き出す。

九色　＃１２−１〜

　聖王国において大きな実績を上げた九人に贈られる、誉れ高き色の称号。判明している所有者はオルランド、黒のパベル、青のエンリケ、白のレメディオス、緑のラン、桃のイサンドロ、紫の南部侯爵、藍の公爵夫人。

急所感知　＃９−４〜

　敵の弱点を看破すると思われる武技。判明している修得者は、ガゼフのみ。

球体型カメラ　＃プロローグ　下〜

　ユグドラシル内で写真を撮れる消費アイテム。撮影後、すぐにプレイヤーに写真データが転送されるようになっている。

九武芸　＃５−１〜

　武器戦闘の基本となる、九つの武芸。剣、盾、槍、斧、短剣、武器小手、弓、棍棒、手投げ武器を指す。広く習得しようとすると大抵全部が疎かになるため、二つか三つに絞って訓練すると良い。

強殴　＃３−２〜

　装甲の固い敵に有効な、殴打系の武技。

恐怖のオーラ　＃１０−幕間〜

　恐怖効果のオーラを周囲に撒き散らす、絶望のオーラ・�Tと同じと思われる特殊技術。怯えることにより、あらゆる動作に対してペナルティが発生する状態異常となる。ただし術者と同じか、それ以上のレベルの者には効果が無い。判明している会得者は、魂喰らい、上位死霊、死霊。

恐怖の咆哮　＃１４−４〜

　ビリビリと大地が鳴動するような咆哮を上げ、恐怖によって生物を死に至らしめる特殊技術。相手が自分に近いレベルだったり精神作用耐性を持っていたりする場合は、単に煩いだけの雄叫びである。判明している会得者は、虹の暴王のみ。

狂乱　＃１２−３〜

　正気を失う代わりに、恐怖などの精神作用を無効化する特殊技術。使用者の目は真っ赤に染まり、口の端には泡が浮かんで、敵味方の判別すらできないほど狂気に陥る。例え致命傷を受けても戦闘を続けるので、止めるには即死させる以外にない。判明している会得者は、山羊人のみ。

玉座の間　＃１−１〜

　ソロモンの小さな鍵の向かいに位置する、ナザリック地下大墳墓最奥にして最重要箇所。数百人が入ってもなお余る程に広く、中央には真紅の絨毯が敷かれ、天井は見上げるような高さにある。天井からは七色の宝石で作られた豪華なシャンデリアが複数吊り下げられ、幻想的な輝きを放つ。白を基調とし金を基本とした細工が施された壁には、至高の四十一人各々を示す紋様が描かれた大きな旗（全てマジックアイテム）が、天井から床まで計４１枚（アインズが自身の旗を降ろしてからは４０枚）垂れ下がっている。なお壁の一部（３階ほどの高さの辺り）に収納スペースが存在するようで、ここを住居として設定されていたアルベドが荷物入れとして利用していた。金と銀をふんだんに使った部屋の最奥には十数段の低い階段があり、その頂には諸王の玉座が据えられている。そして玉座の背後の壁には、ギルドサインの刺繍が施された真紅の巨大な旗が掛けられている。入口は５ｍ以上はある巨大な両開きの扉で、るし★ふぁーが製作したもの。右扉には女神、左扉には悪魔の彫刻が異様な細かさで彫られている。扉から離れて襲い掛かって来そうなリアルさがあるが、実際に動くことはない。

巨双眼族　＃１２−１〜

　アベリオン丘陵に住んでいる、両眼がそれぞれ別の魔眼になっている亜人種。両眼とも異常に肥大化しており、顔のバランスがおかしく感じるほど。二種類の魔眼の内一つは魅了と同じ効果があり、これを受けた者は無意識に発動者に近付いて行ってしまう。

巨大樹　＃８−２〜

　ナザリック地下大墳墓第六階層に存在する樹で、アウラとマーレの住居。高さよりも直径の方が大きく、ずんぐりとした形をしている。内部は完全にくりぬいて作られていて、中央部にある支柱に沿って螺旋階段が延びている。なお内部は可変不可固定されているので、巨体を持つ者が入るには特定のアイテムが必要となる。階段を上り切ると、木の温もりに溢れた二人の居住スペースがある。天然の樹をそのまま削り出した空間には塗装も壁紙も無く、壁も天井もナチュラルな木目で覆われていて、見る者の心を落ち着かせる作用がある。外部からは分からない、木の洞を迷彩にした明り取り用の窓があり、温かな陽光が室内を爽やかに照らし出している。螺旋階段を上がってすぐの場所はいわゆる一階で、リビングのほかにキッチン・風呂・トイレなどへの入り口、更に上層への階段、樹の外に出られるドアなどがある。二階には二人の部屋が色々あり、三階は客用の寝室とテラスになっている。ちなみにアウラは外で生活する事が多いようで、常駐しているのはほぼマーレである。

キリネイラム　＃２−２〜

　闇のエネルギーを放つ漆黒の魔剣で、暗黒騎士が所有していた四大暗黒剣の一つ。無限の闇を凝縮し生み出されたといい、漆黒の夜空を切り抜いたように星の如き輝きが宿る刀身を持つ。柄の部分も非常に素晴らしい作りで、柄頭には炎の如き輝きを揺らめかせる巨大ブラックサファイヤが嵌め込まれている。魔力を流し込むと刀身が膨れ上がり輝きが巨大化して、一閃すると漆黒の爆発が周囲に吹き荒れる。現在はラキュースが所持しており、先述の技を暗黒刃超弩級衝撃波（ダークブレードメガインパクト）と名付けている（幾度もの思考錯誤の上で付けた自信作）。

麒麟　＃１４−４〜

　中国神話における伝説の瑞獣の姿をした魔獣と思われるが、詳細は不明。レベル７６。

ギルド　＃１−１〜

　ユグドラシルにおいて、プレイヤー仲間によって構築され組織運営されるチーム。ゲームの最盛時には、実に数千を超える数が存在していた。集団と違って様々な利点に肖れる半面、ギルド名やギルド長などのように、一度決定すると変更できない事柄も多い。また設立時にはちょっとしたイベント（八種類の内一つを選べば良い）を完全クリアし、ギルド設立申請書の巻物を入手して規定事項を入力する必要がある。終わるとファンファーレが鳴り響き、ギルド長は招待の巻物を作成・発信できるようになる。そしてプレイヤーが招待を受諾すると、ベルが鳴って正式なメンバーとして登録されるのである。なお城以上の本拠地を入手した者たちは、防衛用ＮＰＣを配置もしくは自作できる等の特典が幾つか与えられる。またそこが都市内である場合、税金が入るので維持は比較的楽らしい。

ギルド戦争　＃プロローグ　上〜

　ユグドラシルにおける、ギルド間での争いと思われるが詳細は不明。

ギルド武器　＃１−１〜

　各ギルドにつき一つしか所持できない、そのギルドの象徴となる武器の総称。使えるのはギルド長のみで強大な性能を持つが、もし破壊されるとそのままギルドが崩壊してしまうため、本拠地内の最も安全な場所に保管される事が多い。また幾つかのギルド長特権（例えば、メンバーの作ったＮＰＣの設定を変える等）を行使する際にも、この武器が必要となる。

ギルドホーム系ダンジョン　＃プロローグ　下〜

　攻略すると占有権が得られる、自分たちの本拠地にできるダンジョン。占有権は１つのギルドに１つだけであり、他の占有権を得ようとすると前に入手した物は破棄する必要がある。ちなみに初見攻略を達成すると、ＮＰＣ製作可能レベルにボーナスが付いたり、（条件をクリアしていれば）占有権以外にもレアアイテムが手に入ったりする事がある。

金券板　＃７−１〜

　色々な文字が彫り込まれた金属板で、帝国銀行が保証する小切手のようなもの。偽造防止のためにかなり細かな作りをしており、手続きに時間が掛かる上手数料も取られるが、それでもこれを使うメリットは非常に大きい。

銀糸鳥　＃７−２〜

　帝都を拠点としている、フレイヴァルツがリーダーを務めるアダマンタイト級冒険者チーム。メンバーはケイラ、ファン、ウンケイ、ポワポン。皆一般的でない珍しい職業に就いており、個々の基礎能力は普通の他職業の人間に劣るものの、それぞれで変わった能力を持っているのが特徴。全員が装備のそれぞれの場所に、昔チームで飼っていた銀糸鳥の羽を飾り付けている。例え相手が誰であろうと物怖じしない胆力に加え、依頼遂行のためなら依頼人の意向さえも無視する傲慢さを持つ。ジルクニフが大闘技場へ赴くにあたり、彼の警護を依頼された。なおアインズとゴ・ギンの試合が終わった数日後、拠点を帝都から都市国家連合に移しているが、帝国が魔導国の属国となったせいなのかは不明。

銀糸鳥　＃１０−３〜

　輝かしい銀の輝きを湛えた羽を持つ鳥。詳細は不明だが、羽は抜け落ちても劣化しない模様。

キンシュ　＃８−２〜

　グランデル領で収穫できると思われる野菜。決まった調理方法があるようだが、詳細は不明。

禁呪　＃７−２〜

　仙術の一系統で、禁じる事でそれの行使を叶わなくする魔法。

金星の豪雨　＃プロローグ　下〜

　ナザリック地下墳墓における墳墓のレイドボスが、酸を纏った棍棒で発動させる特殊な固有技。戦場全てを厚い雲で覆い、視界全体を覆い尽くす酸の大雨を降らせる。単純なダメージのみならず、装備品の耐久力にも少なからず影響が出る。モモンガの推測では、鈍足化の弱体化が付いていると更に追加ダメージが入るとされている。

真なる無（ギンヌンガガプ）　＃１−１〜

　アインズ・ウール・ゴウンが保有する世界級アイテムの一つで、４５ｃｍ程の短杖。先端の延長線上には黒い球体が支えもなく浮かんでおり、絶対に破壊されず劣化もしない特性を持つ。アルベドが専用武器として所持している（正確には形態変化させたものが主武器である）が、これはタブラが皆に内緒でいつの間にか持たせていた模様。対物体最強であり相当の破壊力があると思われるが、それでもナザリック地下大墳墓の階層を吹き飛ばすことはできないらしい。また対人ではさほど使えるわけでもなく、特化した神器級アイテムには劣る。

筋力強化　＃オーバーロード×覇剣の皇姫アルティーナ〜

　筋力を増大させる魔法。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

土堀獣人（クアゴア）　＃１１−２〜

　地底に暮らす土の種族で、二本足で直立したモグラに近い姿の亜人種。ずんぐりとした体格で平均身長１４０ｃｍほど、平均体重７０ｋｇ。鉱石を奪い合う間柄の山小人とは犬猿の仲で、互いに見掛けたら即殺し合いになる。光の差す場所に出ることはほとんど無い（太陽光下では完全に盲目となる）が、地下での視力は人間よりも遙かに鋭い。毛皮は基本的に焦げ茶色・黒色・茶色の順に多いが、青や赤といった特別な色をしている個体は他とは一線を画す強者である（青はブルー・クアゴア、赤はレッド・クアゴアと称される）。文明レベルは低く蜥蜴人と同等かそれ以下で、魔法職が生まれないのでそちら方面の知識も乏しい。自分たちの肉体そのものを武器とする性質上、あえて武器防具を作るような文化も無い。基本的に強者が長として一つの氏族に君臨するタイプ（族長交代時は前任者の一族を根絶する習性がある）だが、アゼルリシア山脈に住む八氏族はリユロを氏族王として崇め、およそ八万の民が彼の下に統一されている。元々アゼルリシア山脈においては劣等種族の立ち位置で、強者の捕食対象でしかなかった。更には別氏族や同氏族ですら、希少鉱石を巡って争うことが多かった。幼少期に希少金属を食べた者ほど耐性が高い強者へと育つ特徴があり、その耐性のレベルは毛皮の色で判別できる。なお性別による身体能力の差は無いが、妊娠・出産したメスに限り弱体化する模様。アリクイやアルマジロに似た長い爪は鋼鉄すら貫きかねないといい、鋭い牙は支配階級ともなればミスリルに匹敵する強度を持つ。金属鎧並みの硬度を誇る全身の長い体毛は、金属武器攻撃を吸収する力（ユグドラシル的に言えば、金属武器耐性とでも言うべき種族的特殊能力）を持つ。詳しい食性は不明だが、蜥蜴を食う事から肉食か雑食と思われる。種族的な特性として雷攻撃に弱いほか、棍棒などによる殴打ダメージは防げない。。

クアゴア・ライダー　＃１１−３〜

　土堀獣人の亜種。通常の土堀獣人よりも遙かに早く移動でき、しかも疾走では一切疲労しない特殊能力を持つ。

クアランベラト　＃７−１〜

　烏に似た鳥。光り物が好きらしく、金ランクの冒険者がプレートを奪われたこともあるらしい。

クィーン　＃１−２〜

　アウラが腰と右肩に束ねている鞭。

空斬　＃７−３〜

　斬撃を飛ばすことで、離れた相手を切り裂く武技。飛距離が長くなる程、ダメージは下がる。判明している修得者は、エルヤーのみ。

食屍鬼（グール）　＃２−４〜

　転移後世界ではそこそこ強い部類に入るという、がりがりに痩せた人型のアンデッドモンスター。レベル１。鉤爪のように長い黄色の爪（負傷させた相手を麻痺させる毒がある）を突き立てて、生者に襲い掛かる。

傀儡掌　＃５−４〜

　標的を傀儡と化す特殊技術。額に手を当てて発動させると二秒足らずで正気を失い、焦点の合わない酔ったような瞳で術者の指示を忠実に実行する。判明している会得者は、セバスのみ。

鎖の大旋風　＃８−１〜

　体に巻き付いている鎖を高速で振り回し、敵に強烈な一撃を食らわせる悪霊犬の特殊能力。一日に一度しか使えない大技で、鎖を巻き付け直すまでの１０秒間は防御が疎かになってしまうリスクもある。

薬師　＃１−３〜

　様々な薬を調合・精製する職業。薬を作る過程で魔法を使用するため魔法詠唱者としての側面もあり、高名な者ほど使用できる魔法位階は高い。

薬師組合　＃８−１〜

　薬師たちのサポートをする組合と思われるが、詳細は不明。

首なし馬　＃９−１〜

　首の無い馬の姿をしたアンデッドモンスター。ジルクニフが会談後に帝国へ帰る際、アインズが貸し出そうとしたが断られた。

九曜の世界喰い　＃２−２〜

　世界級エネミーの一角で、公式キャンペーンの微妙ストーリーにおけるラスボス。世界樹の葉を貪り喰った事で巨大な力を得たとされる、ユグドラシルというゲームの根幹を成す存在。

嘆きの妖精の絶叫（クライ・オブ・ザ・バンシー）　＃３−５〜

　即死効果を持つ女の絶叫を、周囲に波紋の如く響き渡らせる魔法。魔法効果範囲拡大を使えば、直径２００ｍまで範囲を広げることが可能。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

王冠の悪魔（クラウン）　＃１３−６〜

　魔法詠唱者の頭部を実のように飾る事で、その力を行使できる特性を持つ悪魔の一種。同種の悪魔の中では上から二番目の強さで、頭部を３つまで飾る事ができる。無論飾った頭部が優秀な魔法詠唱者であればあるほど、強さは加速度的に上昇する。同じ頭で同時に二つの魔法を行使はできないが、それぞれの頭で同時に複数の魔法を行使する事は可能。ただこれには制限があり、合計で十位階分までと決まっている。普段は頭部が無い（正確には女性の手首より細い首だけが枝のように伸びている）が、どういう理屈か周囲の状況把握や文字の読解は可能。２ｍほどもある枯れ木のような細い体で、膝辺りまである長い腕や足には６０ｃｍ程の鉤爪が生えている。見掛けからは想像もつかないほどの腕力を誇るが、素での強さは（ユグドラシル基準では）さほどではない。

職業（クラス）　＃１−１〜

　ユグドラシルにおいて、種族とは別枠で設定できる個々の職。基本職と上級職を合わせると、優に２千以上存在する。総合レベルの限界こそ一般的な１００止まりだが、各職の基本的な最高レベルは最大で１５であるため、１００に到達するには少なくとも７つ以上重ねる必要がある。ただ前提条件さえ満たしていれば、いわゆるつまみ食い（例えば１レベルの職を１００重ねるなど）も可能。なお総合レベルは種族レベルとの合計になるので、その辺りも考慮する必要がある。また基本的に敵のレベルは表示されないが、名前の色で自分に対する大雑把な強さは把握できたという（転移後世界では表示されないため不可能）。なお上級職には、全体のバランスを取るために弱点やペナルティ等を付ける必要がある。

心臓掌握（グラスプ・ハート）　＃１−Ｐ〜

　相手の心臓を握り潰し、問答無用で即死させる死霊系第九位階魔法。アインズが得意とする魔法の一つであり、抵抗できても朦朧状態になる追加効果を持つ。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

重力変動（グラビティ・バウンド）　＃オーバーロード×覇剣の皇姫アルティーナ〜

　極めて限定的な範囲に限り、重力を操って強烈な地震のような衝撃を与える魔法。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

重力渦（グラビティメイルシュトローム）　＃３−５〜

　標的を歪め拉げて破砕する、漆黒の超重力螺旋球を放つ魔法。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

クラルグラ　＃３−３〜

　エ・ランテルを拠点としている、イグヴァルジがリーダーを務めるミスリル級冒険者チーム。メンバーは４人で、各々名馬と呼んで遜色無い馬を所有している。リーダー以外の３人は比較的まともな人柄で、敵意や欲望丸出しのリーダーを上手にフォローしている模様。一応結成以来誰も死んではおらず、それなりの実績はあるらしい。

集団（クラン）　＃プロローグ　上〜

　ユグドラシルにおいて、ギルドの下位バージョンに当たるプレイヤーの集まり。詳細は不明だが、ギルドのような数々の利点は無い。ちなみに解散手続きを行うと、集団長のいる場所から重々しく悲しい音が一分ほど流れてくる。

グランウィッツ　＃１４−幕間〜

　都市国家連合の一角を担う都市。

グランデル領　＃８−２〜

　キンシュを収穫できると思われる場所。詳細は不明。

大災厄（グランドカタストロフ）　＃プロローグ　下〜

　ワールド・ディザスターを最高レベルまで修めると会得できる、最大ＭＰの６０％を使う特殊技術。世界から零れ落ちた葉の憎悪によって形作られた、物理的現象となるまで圧縮された呪詛、純然たる破壊エネルギーの渦がフィールド全体を覆い尽くす。その威力は超位魔法をも凌ぐ超大技で、レベル９０前後の根源の精霊たちを一撃で葬り去るほど。ただこれを使うと敵の憎しみによって標的化してしまい、一撃を受けない限り絶対に収まらない。ちなみにウルベルトは技名の前に口上を述べるが、その内容は毎回変わるので必須ではないと思われる（ナザリック地下墳墓攻略時は、「唸れ！我が秘儀！降りよ、究極の災厄！絶望と憎悪の涙を流せ！」だった）。

清潔（クリーン）　＃１０−幕間〜

　衣服や道具などから、汚れを一瞬で消し去る第一位階魔法。汗を拭った直後のタオルでさえ、洗濯したての香りが漂うようになる。

緑爪（グリーン・クロー）　＃４−１〜

　シャースーリューが族長を務めている、大湿地に居を構えている蜥蜴人の部族の一つ。かつての食料を巡る戦争では、小さき牙や鋭き尻尾と同盟を組んで勝利した。ここに所属する祭司たちの天候予測は、魔法と暦年の経験に裏打ちされていて非常に精度が高い。ナザリックの侵攻時に宣言された滅ぶ順番は、全部族中で二番目。

グリーンシークレットハウス　＃ドラマＣＤ１〜

　即席でコテージを出現させる、拠点作成系の魔法アイテム。入口は中に入る者の体格に合わせて変化する上、中は外見からは想像もできない程に広い。ただし構造自体はシンプルで、一つだけある広間の他は全て同じ部屋が並んでいる模様。具体的な収容可能人数は不明だが、３０〜４０人ほどの団体になると少し手狭になるという。

緑竜（グリーンドラゴン）　＃７−２〜

　緑色の鱗を持つ竜。詳細は不明だが、かつて竜狩りが１体倒している。

グリーンビスケット　＃６−９〜

　ナザリック地下大墳墓において、人間を食べる者に分配されていると思われる代用食品。詳細は不明。

不死者創造（クリエイト・アンデッド）　＃２−３〜

　一度につき一体、アンデッドを作成できる死霊系第三位階魔法。支配できるアンデッドの合計数は、アンデッドの強さと術者の力量に左右される。強いアンデッドなら支配できる数は少なくなり、動死体のような最下級アンデッドなら支配できる数は多くなる。判明している習得者は、カジット、シャルティア、イビルアイ。

上位道具創造（クリエイト・グレーター・アイテム）　＃１−３〜

　武器防具を創造できる第七位階魔法。これで作られた武器防具は、例え職業上装備できない類のものでも装備が可能。ただし全身鎧の場合は、装備中魔法の発動を妨げるデメリットがある（特殊な魔法職の中には、そのデメリットを無効にできる特殊技術も存在する）。なお武器防具の硬度は、術者のレベルに比例する。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

クリエイトツール　＃１４−１〜

　ユグドラシルに存在したという、アイテムの機能を変更できると思われるツール。転移後世界では未だ確認されておらず、少なくともナザリック内には存在しない。

要塞創造（クリエイト・フォートレス）　＃１１−２〜

　高さ３０ｍ超の巨大で重厚な塔を出現させる、拠点作成系の第十位階魔法。巨大な岩などの無い開けた地形でさえあれば、例え傾いていても発動可能。両開きの扉は破城槌さえも弾き返せそうに分厚く、壁面には侵入者を阻む無数の鋭いスパイクが飛び出している。最上階（具体的に何階かは不明）には四方を睨む悪魔の彫像が設置され、下から見上げると圧し掛かってくるような重圧を感じる。入ってすぐのエントランスにはもう一つ両開きの扉があり、その先は魔法の明かりが灯った長い通路が続く。突き当たりには更に両開きの扉があり、そこを抜けると眩い光に照らされた円形のホールに出る。白い床と高い天井で構成され、中央には上階へ続く螺旋階段がある。少なくとも１〜３階には部屋が１０個ずつ存在しており、拡張された空間になっていて外観よりも十分に広い。なおユグドラシルでは術者と同じチームの者なら誰でも自由に出入りできたが、転移後世界では術者当人しか扉を開くことができない。

水晶防壁（クリスタル・ウォール）　＃６−９〜

　水晶の壁を作り出す魔法。判明している習得者は、イビルアイのみ。

水晶盾（クリスタルシールド）　＃６−１１〜

　術者の周囲に水晶の粉塵を張り巡らせ、ある一定以下の攻撃を無効化する魔法。限度を超える攻撃は素通りしてしまうほか、何度も攻撃を受けると次第に効果が弱まっていき消滅する。判明している習得者は、イビルアイのみ。

水晶の短剣（クリスタルダガー）　＃６−９〜

　水晶の短剣を作り上げて射出する魔法。純粋な物理ダメージを与える魔法なので、無効化され辛い特性がある。判明している習得者は、イビルアイのみ。

クリスタル・ティア　＃７−２〜

　竜王国を拠点としている、セラブレイトがリーダーを務めるアダマンタイト級冒険者チーム。ビーストマンの国の侵攻を辛くも撃退し続けている。

水晶の画面（クリスタル・モニター）　＃２−４〜

　空間に水晶の画面を浮かべ、術者が見ているものを映し出す魔法。判明している習得者は、ニグレドのみ。

水晶騎士槍（クリスタルランス）　＃６−９〜

　強靭な水晶の騎士槍を作り出す魔力系第四位階魔法。判明している習得者は、イビルアイのみ。

致命的一撃（クリティカルヒット）無効　＃１−２〜

　首を斬られるなど、ダメージ量が大幅に増える攻撃を無効化する特殊技術。アンデッドが持っている、基本的な特殊技術の一つ。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

鷲獅子（グリフォン）　＃８−１〜

　騎乗動物として重宝される、鷲の翼と上半身に獅子の下半身を持つと思われるモンスター。

地下聖堂の王（クリプトロード）　＃１０−１〜

　指揮官としての能力に優れている上位アンデッドモンスター。レベルは７０台。不釣り合いなまでに輝く王冠を被っており、元は豪華だったろうボロボロの紫のローブを纏っている。指揮官系の特殊技術を持ち、支配下のアンデッドを強化することができるが、他者の支配を受けているアンデッドには通用しない。

真紅の守護者（クリムゾン・ガーディアン）　＃６−７〜

　ガガーランが愛用しているマジックアイテムで、王侯貴族が着用しそうな真紅の豪華なケープ。

具現した死の神（グリムリーパー・タナトス）　＃１−３〜

　死の支配者が経験値を消費することで漸く生み出せる、非常に強力なアンデッドモンスター。レベル９０。特殊技術では一体しか作り出せないという制限がある。

千里眼（クレアボヤンス）　＃２−４〜

　遠方の景色を見通す魔法。

グレーターグレイブヤード　＃プロローグ　下〜

　ナザリック地下墳墓において、転移系の罠の先で待ち構えているアンデッドモンスター。レベル９５。詳細は不明だが、巨腕の持ち主らしい。ちなみに罠は成功率の低いレッドで、一度起動すると１分間停止する。

上位転移（グレーター・テレポーテーション）　＃３−５〜

　一瞬にして別の場所へ飛ぶ、転移の上位に当たる第七位階魔法。転移先に荷物などの障害物があったとしても、隣接した安全な場所に飛べる。判明している習得者は、シャルティア、アインズ（モモンガ）、デミウルゴス、憤怒の魔将。

上位二重の影（グレーター・ドッペルゲンガー）　＃１３−５〜

　二重の影の上位種。基本的な性質は二重の影と変わらないが、こちらは６０レベルまでの変身が可能で、対象の９０％まで能力を真似できる。なお体力を偽装する事もできるが、二重の影も可能かどうかは不明。

上位硬化（グレーターハードニング）　＃３−４〜

　標的の体を硬直させ、石像のごとく動けなくする魔法。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

上位全能力強化（グレーターフルポテンシャル）　＃３−４〜

　術者の全能力を大幅に上げると思われる魔法。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

上級（上位）道具破壊（グレーター・ブレイク・アイテム）　＃１−Ｅ〜

　ある程度のレベルまでのマジックアイテムを破壊する魔法。なお建造物を破壊する際は、どうしても魔力消費量が大きくなる。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

上位地獄の猟犬（グレーター・ヘル・ハウンド）　＃６−１１〜

　地獄の猟犬の上位種。詳細は不明。

上位魔法封印（グレーターマジックシール）　＃３−４〜

　魔法を発動直前で溜めておき、「解放」のキーワードで発動できるようにする魔法。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

上位魔法盾（グレーター・マジックシールド）　＃３−４〜

　詳細不明の魔法。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

上位幸運（グレーターラック）　＃３−４〜

　幸運値を上げる魔法と思われるが、詳細は不明。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

大致死（グレーターリーサル）　＃３−５〜

　標的に膨大な負のエネルギーを流し込む信仰系魔法。生者にとっては文字通り致命的だが、アンデッドにとっては大回復魔法と同じ。判明している習得者は、シャルティア、やまいこのみ。

上位排除（グレーター・リジェクション）　＃３−５〜

　相手の召喚魔法を無効化する第九位階魔法。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）、憤怒の魔将のみ。

上位抵抗力強化（グレーター・レジスタンス）　＃３−４〜

　詳細不明の魔法。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

上位呪詛（グレーター・ワード・オブ・カース）　＃１３−５〜

　詳細不明の第七位階魔法。判明している習得者は、憤怒の魔将のみ。

グレート・ボウ・スペシャル　＃１２−３〜

　アインズがルーン武器宣伝用に持ち歩いている、ルーン文字が刻まれた魔法の武器。アルティメイト・シューティングスター・スーパーよりはもう少し落ち着いた外見らしいが、詳細は不明。

グレモリー　＃１−１〜

　ソロモンの小さな鍵の壁にある７２個の穴の一つに鎮座している、ソロモン７２柱の悪魔を象った非武装の彫像の一つ。他の６６体と同じく超希少魔法金属製の動像で、るし★ふぁーが作った中では数体しかない希少な女性型の一体である。ゴシックドレスを着た幼女の姿で、片手にラクダの縫い包みの首を掴んでいる。

司祭（クレリック）　＃１−４〜

　信仰系魔法詠唱者の一種。詳細は不明。

神官（クレリック）　＃３−２〜

　信仰系魔法詠唱者の一種。肉弾戦に長けている。

グレンデラ沼地　＃１−２〜

　紫毒の沼地を構成する沼地の一つで、猛毒の沼地が点在する大湿地。毒耐性型のツヴェークが支配しており、奥地にはナザリック地下墳墓（後のナザリック地下大墳墓）が存在した。

グレンベラ・スウォームロード　＃プロローグ　上〜

　グレンデラ沼地に棲息する、詳細不明のモンスター。レベル７８。

グレンベラ・デビルリーチ　＃プロローグ　上〜

　グレンデラ沼地に棲息する、詳細不明のモンスター。レベル６４。

黒い仔山羊　＃９−４〜

　黒き豊穣への貢によって召喚される、可愛らしい山羊のような声を発するモンスター。レベル９０超。高さ１０ｍにもなる蕪に似た外見で、葉の代わりに何本もの黒い触手を生やしている。太った根の部分は粟立つ肉塊で、その下には黒い蹄を持つ山羊のような足が５本生えている。肉塊の部分には幾つもの口が存在し、鳴き声を上げながら粘液をダラダラと垂らす。これといった特殊能力は持っていないが、巨体を活かしての体当たり・踏み潰し・触手による弾き飛ばしだけで、十分過ぎるほどの攻撃力を持っている。また走る速度や耐久力も群を抜いているほか、体の表面は分厚いゴムの皮膚と鋼の筋肉のようで並みの攻撃では傷一つ付かない。なお５本の足を機敏に動かして一生懸命疾走する様は、客観的にはどこか微笑ましさすら感じさせる光景であり、ユグドラシルでは最高レベルの人気を誇る。

植物成長（グロウ・プラント）　＃６−９〜

　植物を急成長させる魔法。判明している習得者は、マーレのみ。

クローク・オブ・ファイヤープロテクション　＃６−８〜

　デイバーノックが所持しているマジックアイテムで、フード付きのローブ。黒く染め上げられており、裾の部分は炎を象っているかのように真紅の糸で縫い上げられている。

ネズミの速さの外套（クローク・オブ・ラットスピード）　＃６−７〜

　ラキュースが愛用しているマジックアイテムで、ネズミ色の木綿地のように見える外套。装備者の移動速度や敏捷性、回避力を上昇させる。

黒金髭亭　＃１１−３〜

　フェオ・ジュラに存在する飲食店。金床みたいなツラのバアさんが一人で切り盛りしており、クソみたいな飯を出す（ゴンド曰く、まともに食えるのは煮物だけ）。ただ他の山小人に言わせると、ここは飯を食う店ではなく酒を飲む店だという。黒麦酒・赤キノコ酒・にごり酒・髭乙女といった酒があるようだが、どれが一番美味いかは意見が分かれる模様。

黒々草　＃８−１〜

　薬草の一種。詳細は不明だが、これを入れて作った茶は苦みのある味になる。

黒粉　＃５−１〜

　ライラの粉末とも呼ばれる黒い粉状の違法薬物で、王国内で最も有名且つ蔓延している麻薬。使用時は水に溶いて飲むのが一般的で、簡単に多幸感と陶酔感に包まれる。大量に作られているため安価で、しかも副作用が無いと信じられており、止めたい時に止められるという触れ込みで非常に広範囲に広まっている。実際は非常に強い中毒性があって身体から抜くには長い時間を必要とするほか、脳を常人の４／５程に縮ませてしまう強力な副作用がある。巷に出回っているのは栽培されたもので、完全な毒薬となる自生のものより薬効が弱いために、幸か不幸か麻薬の範疇で収まってしまっている。禁断症状が弱くバッドトリップしても周囲に被害が出ないので、王国上層部には危険が理解できず放置されたままなのが現状である。そのあまりの惨状に、帝国からは王国の裏家業にでもしているのかとクレームが入っているほど。秘密裏に原料となる植物を栽培している村は王国内に全部で十ヶ所で、その全てが八本指の支配下に置かれている。

黒の叡智　＃１−２〜

　あるイベントを熟す事で、魔法習得数を増加できる特殊技術。死の支配者まで極めた時点で得ている、種族的特殊技術の一つでもある。ただしこのイベントは、この特殊技術を持っている者しか参加できない。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

軍士　＃１２−１〜

　聖王国における職業軍人のこと。パベルやその部下たちはこれに当たり、徴兵された兵士と区別するために使われることが多い。

軍荼利明王撃（クンダリー）　＃プロローグ　下〜

　五大明王撃における四手目で、軍荼利明王が背後に現れ敵を攻撃する特殊技術。手から放たれる蛇は敵のサイズに合わせて大きさを変え、全身に巻き付いて金縛り効果を維持する。判明している会得者は、武人建御雷のみ。

蛍光棒　＃７−２〜

　歪めると淡い光を発する、３０ｃｍ程の特殊な棒。中には錬金術で作られた特殊な液体が入っており、歪めることで混合され発光する仕組み。照明範囲は半径１５ｍほど。

朱眼の悪魔（ゲイザーデビル）　＃６−１１〜

　人間が皮膚を全部剥ぎ取られ、代わりにヌルヌルした黒い液体を付着させたような姿の悪魔。

魔眼（凝視）殺し（ゲイズ・ベイン）　＃５−２〜

　ガガーランが愛用しているマジックアイテムで、魔眼の効力を無効化する特殊な全身鎧。スパイクが突き出したどす黒い赤色で、胸の部分には目のような紋様が描き込まれている。

傾城傾国（ケイ・セケ・コゥク）　＃１−４〜

　あらゆる耐性を無視して魅了を掛けられる、六大神が保有していた世界級アイテム。五本爪の龍が黄金の糸で刺繍された、白銀の旗袍（チャイナドレス）である。法国では真なる神器と呼ばれており、その存在は極秘になっている。なお対象は一人だけで複数人同時には仕掛けられない上、発動中に別の相手へ仕掛けることもできない。

ケイブ・トロール　＃８−２〜

　洞窟に適応・特化した、妖巨人の亜種。

洞下人（ケイブン）　＃１２−１〜

　アベリオン丘陵に住んでいる、人より少し大きい猿のような亜人種。目は退化して無くなっている。

ゲイ・ボウ　＃３−４〜

　ペロロンチーノが主武装にしていたマジックアイテムで、太陽の輝きを宿す弓矢。名前の由来は、中国において太陽を射殺した英雄・羿。矢の先端に宿る巨大な光球は、標的を含む周辺一帯を神聖なる光の爆発で覆い焼き尽くす。この矢は神聖属性ダメージの塊で魔法扱いなので、物理的ダメージの耐性では防御できない。

転移門（ゲート）　＃１−Ｐ〜

　どれだけ離れた場所へも瞬時に移動できる、失敗率０％の最上位転移魔法。大地から影が膨らみつつ吹き上がり、扉のような形（半球状の場合もある）を取って行きたい場所と繋がる。ただ距離は無限でも行けるのは見知った場所に限られるほか、持続時間にも限りがあって一定時間経つと消滅する（クローズと唱えればすぐに閉じることも可能）。判明している習得者は、シャルティア、アインズ（モモンガ）のみ。

ゲートミラー　＃１３−５〜

　転移門の効果が付与された鏡と思われるが、詳細は不明。ナザリック地下大墳墓地表部のログハウスに設置されている。

袈裟　＃３−５〜

　ユグドラシルにおいて、特定職業を得た者しか使えない武装の一つ。詳細は不明。

決闘宣言　＃１３−４〜

　一騎討ちしたい相手に対して放ち、強制的に自分のみと戦わせる武技。これを受けた者は己の武器・意識・視線の全てを相手から逸らすことができなくなり、足は勝手に動いて相手へと突進してしまう。判明している修得者は、ヴィジャーのみ。

ゲヘナ　＃６−７〜

　デミウルゴスが立案し実行に移した、魔王作成任務に繋がる王国襲撃計画。目的は八本指の財宝・物資の強奪、王都の経済の中心地襲撃による八本指襲撃の事実隠蔽、ヤルダバオトという悪魔の存在周知、そしてこれらを聖王国侵攻時の実験台とする事の４つ。またその過程で八本指の従属化に成功したほか、シャルティアを洗脳した犯人と王国に関連が無い事も判明している。

ゲヘナの炎　＃６−８〜

　３０ｍを優に超える高さの真紅の炎を発生させ、一定区画を包み込む特殊技術。ただ炎といっても熱くはなく、触れても火傷する事は無い。それどころか内部への侵入を阻害する事もなく、内部での活動も問題なく行えるなど、一種の幻のような特性を持つ。判明している会得者は、デミウルゴスのみ。

獣の勘　＃プレイアデスな日〜

　詳細は不明だが、危険を察知できると思われる特殊技術。判明している会得者は、ルプスレギナのみ。

ケラウノスＭｋ−�V　＃２−４〜

　ナーベラルが持っている、金の芯材を銀の外殻で覆っているような杖。

門番の智天使（ケルビム・ゲートキーパー）　＃１０−１〜

　天軍降臨で召喚できる、エデンの園の門番を命じられたといわれる智天使。レベルは８０台。獅子の頭を持ち、４枚の翼（広げられた一対の翼と体を包む一対の翼）を有する。光り輝く鎧を身に纏い、手には目の紋様が記された盾と穂先に炎を宿す槍を持っている。防御役として優秀な性能を誇り、探知能力もそれなりに優れているので警護兵に最適。

限界突破　＃７−４〜

　代償を支払って、一瞬だけ武技の同時発動限界を向上させる武技。体内で何かが断絶するような痛みが走るが、代償というのがこれを指すのかは不明。判明している修得者は、ヘッケランのみ。

幻術系魔法　＃５−５〜

　標的の感覚を惑わせ、術者の思い通りに幻覚を体験させる魔力系魔法の総称。術者の機転によっていかようにも恐ろしい効果を発揮するので、侮るのは非常に危険。

原初の氷　＃６−６〜

　氷の魔竜がレアドロップするレアアイテム。詳細は不明だが、ある特殊職業へ転職するために必要らしい。

原初の炎　＃６−６〜

　スルトがレアドロップするレアアイテム。詳細は不明だが、やまいこの強化に使えるアイテムだったらしい。

眷属将来（召喚）　＃３−２〜

　自らの眷属を召喚する特殊技術の一つ。判明している習得者は、シャルティアのみ。

半人半馬（ケンタウロス）　＃１２−３〜

　下半身が馬になっている亜人種。半人半獣に戦闘力では及ばないが、走力では上回る。

剣刀蟲　＃６−９〜

　ブロードソードに似た長い蟲。エントマが召喚できる蟲の一体で、手の甲に張り付いて剣の役目を担う。

光衣　＃１４−４〜

　白光で自身や武器などを包み込み、攻撃力や防御力を上げると思われる始源の魔法の一つ。判明している習得者は、ツアーのみ。

交易共通金貨　＃１−４〜

　転移後世界で用いられている、流通貨幣とは別の金貨。一般に交金貨と呼ばれる。ユグドラシルの金貨一枚で二枚分に相当する。

豪炎紅蓮　＃７−２〜

　竜王国を拠点としている、オプティクスがリーダーを務める請負人チーム。竜王国の依頼でビーストマンの国の侵攻を辛くも撃退し続けているが、依頼料が高額らしく財政難に喘ぐ竜王国では雇い続けるのが難しくなってきている。

光輝剣　＃９−幕間〜

　セラブレイトが使う剣技。閃烈の二つ名の由来にもなっている。

剛撃　＃６−９〜

　自身の攻撃時に発動し、破壊力を増大させる武技。判明している修得者は、ガガーラン、ゴ・ギン、レメディオス。

豪撃　＃１２−３〜

　自身の攻撃時に発動し、敵へ与えるダメージ量を増やす武技。判明している修得者は、バザーのみ。

硬甲蟲　＃６−９〜

　八本以上の脚を持つ、非常に硬い蟲。エントマが召喚できる蟲の一体で、腕に張り付いて盾の役目を担う。

口唇蟲　＃６−９〜

　粘液に塗れた蛭のような蟲。人間種などの声帯を食うと、その者の声を出せるようになる特性を持つ。ただ召喚された時点で既に声を発することが可能なので、無理して誰かの声帯を貪る必要は特に無い。艶々とした肌色の体は粘液でコーティングされ、先端部分は人間の唇を思わせる外見をしている。なおナザリックにおいてはＰＯＰしないモンスターであり、召喚するにはユグドラシル内硬貨を使用する必要がある。健康状態は色で分かるほか、餌は一日にキャベツ数枚で事足りる（与え過ぎてもいけない）。この蟲を喉に張り付けると、何故か蟲が保有している声で喋ることができる（アンデッドでも可）。

攻性防壁　＃１−５〜

　他者の探知魔法を受けた際、自動的に発動する防壁を展開する魔法（もしくは特殊技術）。攻撃魔法連動式と対探知式が確認されており、前者は探知魔法の使い手に予め仕込まれた攻撃魔法が炸裂するが、後者はいわゆる逆探知を行うものと思われる。一度発動すると消滅してしまうので、その際は改めて掛け直す必要がある。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

剛爪　＃１３−４〜

　自身の爪を強化して攻撃力を増大させる武技と思われるが、詳細は不明。判明している修得者は、ヴィジャーのみ。

鋼弾蟲　＃６−９〜

　鋼色に輝くライフル弾そっくりの形状を持つ蟲。エントマが召喚できる蟲の一体で、直撃すれば鋼にすらめり込む飛行速度と硬度を持ち、集団で一斉に飛び立つ羽音はガトリングガンを思わせる。エントマが持っている切り札の一つ。

強欲と無欲　＃３−４〜

　アインズ・ウール・ゴウンが保有する世界級アイテムの一つで、経験値を蓄積して使用できる左右一対のガントレット。右手側は純白を基調とする滑らかな形状で、装飾として金の奇妙な紋様が全体に走っており、純粋無垢な少女や天使の手を思わせる。その白銀の輝きには誰もが目を奪われ、絶世の美女のように魂が吸い込まれそうな魅力を持つ。左手側は黒を基調とした禍々しい形状で、悪魔からもぎ取ったかのような印象を受ける。捻じれたような棘が突き出し、指先は鋭利な鉤爪になっていて、固まった溶岩のような亀裂から赤い輝きが零れ出ている。その輝きは奇怪な分泌物を排出しているような薄汚れたもので、見るだけで魂から否定されるような悍ましさを持つ。霊廟に保管されていたが、傾城傾国対策としてマーレに預けられている。

剛腕剛撃　＃７−４〜

　腕力を一時的に増大し渾身の一撃を放つ武技と思われるが、詳細は不明。判明している修得者は、ヘッケランのみ。

剛腕豪撃　＃１２−３〜

　自身の攻撃時に発動し、敵へ与えるダメージ量を大幅に増やす豪撃の上位武技。判明している修得者は、バザーのみ。

ゴースト　＃１１−５〜

　非実体型アンデッドモンスター。詳細は不明。

屍収集家（コープスコレクター）　＃２−４〜

　膿だらけの屈強な肉体を持ち、全身を黄色に変色した包帯で完全に覆っている中位アンデッドモンスター。体には鉤が何本も突き刺さっていて、伸びた鎖は呻き声をあげる頭蓋骨に繋がっている。

氷の魔竜　＃６−６〜

　ユグドラシルのモンスター。稀に原初の氷をドロップする。

氷の矢　＃１２−１〜

　氷の力が封じられている魔法の矢。射出すると青い軌跡を残す。

万雷の撃滅（コール・グレーター・サンダー）　＃３−５〜

　何本もの雷を束ねて作ったような豪雷を生み出し、標的を貫く第九位階魔法。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

動像（ゴーレム）　＃１−１〜

　主人の命令を受けて忠実に動く、魔法的な手段で生み出される無生物。人造物（コンストラクト）なので疲労や老いを知らず、精神作用は無効で食事も睡眠も不要。更に人間を遙かに超える怪力を持ち、労働力・門番・警備兵等に最適である。ユグドラシルでは使われた金属の価値・製作者のスキル・使用されたデータクリスタルなどによって強さが変化するため、高レベルの個体を作るには相応の代価が必要となる。そういった特徴は転移後世界でもさほど変わらないらしく、製作に非常に時間・費用・手間が掛かる事から、最弱の部類でもかなりの高額で取り引きされている。

五行相克　＃３−４〜

　ユグドラシル製作会社に魔法システムの一部変更を要求できる、二十の一つでもある世界級アイテム。かつて使用された際の要求が世界級アイテム保有者に影響していた時、特例として運営から保有者にメッセージが届いて、謝罪と共にお詫びの印としてアイテムを渡されたという。本来なら保有者に改変の影響は無いが、保有者のデータのみそのまま残すのはシステム的に困難だったためらしい。

五色聖剣　＃１４−２〜

　ナイウーア伯爵家に代々伝わる家宝のマジックアイテムで、五属性（炎・雷・酸・音波・冷気）の力が宿ったロングソード。斬りつけるとそれらの属性ダメージも同時に与えられるが、刃が付いていないので模擬剣のように殴打武器として使う代物。聖属性が無いのに聖剣というのも妙な話だが、後世の人間が勝手に名前を変えた可能性もある。

五色如来　＃２−２〜

　世界級エネミーの一角。ヴァルキュリアの失墜以降に追加された５体で、天人五衰を操る。

五大の支配者　＃プロローグ　下〜

　ナザリック地下墳墓に潜む、５体のレイドボス。地表の中央霊廟に入ると、挑戦を歓迎する彼らの音声が流れる。判明しているのは溶岩地帯に潜む雷のブレスを吐く竜、地底湖に潜む真っ白の蝙蝠のようなモンスター、墳墓に潜む５ｍ近い体躯を持つ阿修羅のようなモンスターで、残りの氷河と森林の個体は描写が無く詳細不明。同時攻略系ダンジョンのレイドボスとして、戦闘に入った順に強さが変化する特性があり（彼ら風に言えば、縛めが解かれるたびに強くなるらしい）、当然ながら最後に戦闘に入った個体が最も強くなる。彼らを倒すとクリア報酬として宙に浮かぶ珠が出現し、触れると第六階層へ転移する仕様になっている。ちなみにユグドラシルのレイドボスには取り巻きを引き連れて（もしくは次々とＰＯＰさせて）来る弱めのタイプと、初見では対処が難しい特殊能力を多数有する強いタイプがいるが、彼らは全員が後者のタイプである模様。

五大明王撃　＃プロローグ　下〜

　武人建御雷が切り札としている、威力が自身のカルマ値に大きく左右されるコンボ。一日に一回しか使えない大技で、事前にカルマ値を調整しないと最大威力を叩き込むことはできない。攻撃は不動明王撃、降三世明王撃、大威徳明王撃、軍荼利明王撃、金剛夜叉明王撃の５種類。５つ全てが決まると五大明王が敵を取り囲むように出現し、敵に一斉に手を突き付けて動きを止める。ただこれを完全に決めるには、敵のカルマ値が僅かでもマイナスに入っていなければならない。

料理人（コック）　＃２−２〜

　強化効果のある料理を作れる職業。ユグドラシルでは強化効果のある食材を調理する時、レベルに応じて料理可能になる設定だった。強化効果の無い料理であれば、この職業を持っている必要は無い。なお転移後世界の住人は、この職業が無くても強化効果のある料理を作る事ができる。

神器級（ゴッズ）アイテム　＃１−１〜

　数ある武器防具の中でも、最高レベルのデータ容量を宿しているアイテムの総称。作るにはハイレアドロップ品と呼ばれる希少なデータクリスタルが複数と、それらを入れるに相応しい武器防具のための超希少金属が必須となる。故に１００レベルのプレイヤーといえども、持っている者の方が珍しいほど。

蟲毒の大穴　＃２−１〜

　ナザリック地下大墳墓第六階層に存在する、餓食狐蟲王が護る場所。

コネリエ　＃１４−幕間〜

　都市国家連合で開催される競技大会の種目の一つで、仮想戦場・殴り合い競技とも呼ばれる目玉の競技。各都市がそれぞれ１０名の強者を選抜し、平和の戦旗で保護されたフィールド内で戦う。最も派手なこともあって人気が高く、それ故に運営上些細なミスも許されない。かつてオークネイスで行われた時は対策が不十分だったために、競技中に暴動が起きて多数の死傷者が出てしまい、今でもオークネイスの運営と言えば無能の代名詞である。とはいえ実際はそこまで酷くはなく、確証は無いものの存在を疑われていた亡霊への警戒を緩めてしまったことが原因である。

琥珀の蜂蜜　＃ドラマＣＤ１〜

　エ・ランテルにあると思われる高級娼館の一つ。アインザックはここを含む３つの娼館の上位３人の娼婦を予約し、モモンを歓迎する宴で彼に宛がって子供を孕ませ、モモンが旅立ったとしてもいずれ戻ってくる楔を打ち込もうと画策する。もし戻らなかったとしても、その子供がモモンの才能を少しでも受け継いでくれれば万々歳と考えている。

小鬼（ゴブリン）　＃１−１〜

　人間と猿を掛け合わせ、邪悪さを一握りトッピングしたような姿の亜人種。レベルは１〜５０ほど、身長は大人でも人間の子供くらい。潰れた顔に平べったい鼻があり、大きく裂けた口には小さな牙が上向きに二本生えている。肌は明るい茶色で、油で固まったようなボサボサに伸びた薄汚い黒髪を持つ。基本的には焦げ茶色の襤褸切れのような服を着て、毛皮を鞣しただけの粗い皮を鎧代わりに着用している。武器は木で作った棍棒で、小型の盾も装備している。職業等を得ると様々な名で分類されるようになり、装備も職業に合わせた物へと変化していく。知能・身体能力・魔法詠唱者が生まれる割合等は人間より低く、単純に自分たちより人数の少ない相手を襲う。ただし転移後世界における強い上位種は知能も高く、部族を支配するリーダーが多い。また何らかのきっかけで文明を得ると、一気に個体数が増える特性がある。なお人食い大鬼とは共存共栄的な関係を築く習性があり、彼らに戦いを担当してもらう代わりに食事を提供する。

小鬼の弓兵（ゴブリン・アーチャー）　＃１−３〜

　弓の扱いに特化した小鬼。

小鬼（ゴブリン）暗殺隊　＃９−３〜　（声・手塚ヒロミチ）

　小鬼将軍の角笛で召喚される小鬼兵士の一団で、黒装束を纏った小鬼たち。影潜みを使うなど忍術に長けていると思われるが、詳細は不明。爛々と輝く鋭い眼光が特徴的で、闇に潜んでの暗殺を主任務としている模様。

小鬼（ゴブリン）医療団　＃９−３〜

　小鬼将軍の角笛で召喚される小鬼兵士の一団。小鬼の司祭などの治療に長けた小鬼たちと思われるが、詳細は不明。

小鬼（ゴブリン）鍛冶師　＃１１−Ｅ〜

　小鬼将軍の角笛で召喚される小鬼兵士の一人で、後方支援隊に属し鍛冶師の職業を修めている小鬼。それなりに優秀と思われるが、人数の膨れ上がったカルネ村の鍛冶仕事を一人で処理できるほどではない。

小鬼（ゴブリン）騎獣兵団　＃９−３〜　（声・浜添伸也）

　小鬼将軍の角笛で召喚される小鬼兵士の一団で、聖騎士隊とは別の小鬼の騎兵たち。軍の正面左翼に陣取り、翼の生えた狼など大地を駆ける狼に似た魔獣に騎乗して戦う。

小鬼の司祭（ゴブリン・クレリック）　＃１−３〜

　信仰系魔法の扱いに習熟している小鬼。

小鬼（ゴブリン）軍楽隊　＃９−３〜

　小鬼将軍の角笛で召喚される小鬼兵士の一団で、演奏で軍全体を鼓舞すると思われる小鬼たち。使用する楽器は太鼓が確認されているが、それ以外の楽器も扱うのかどうかは不明。

小鬼軍師　＃９−３〜　（声・てらそままさき）

　小鬼将軍の角笛で召喚される小鬼兵士の一人で、後方支援隊に属し５千の小鬼軍団を指揮する小鬼。髭を蓄えた貫禄ある出で立ちで、綸巾を被り羽扇を持っている。

小鬼（ゴブリン）後方支援隊　＃１１−Ｅ〜

　小鬼将軍の角笛で召喚される小鬼兵士の一団で、珍しい職業の者たちが所属している部隊。小鬼軍師、小鬼鍛冶師、小鬼天候予測士など、全部で十二職にもなる。

小鬼（ゴブリン）近衛隊　＃９−３〜　（声・木内太郎）

　小鬼将軍の角笛で召喚される小鬼兵士の一団で、将軍を守護する１３人のレッドキャップ。十三レッドキャップスとも呼称される彼らは、手斧ではなく死神を思わせる長い鎌を持つ。顔が邪悪な感じで、人間から見ると単純に怖い。小鬼聖騎士隊からエンリの護衛役を引き継いだ。

小鬼（ゴブリン）重装甲歩兵団　＃９−３〜　（声・真木駿一）

　小鬼将軍の角笛で召喚される小鬼兵士の一団で、己の身が隠れるほど巨大な盾を持った小鬼たち。軍の正面に陣取っており、一糸乱れぬ完璧な行軍は壁のような重圧を持つ。

小鬼（ゴブリン）将軍の角笛　＃１−３〜

　低位のアーティファクトの一つで、一見小さくみすぼらしい角笛。吹くと「プー」と子供の玩具のような音色と共に、１個分隊程度の小鬼兵士（全部で１９体、レベルは１０前後）が出現し、吹いた者の忠実な臣下となる。内訳は小鬼が１２人、小鬼の弓兵が２人、小鬼の魔法使いが１人、小鬼の司祭が１人、小鬼の騎兵（狼含む）が２人、小鬼の指揮官が１人。全員が屈強な肉体の持ち主であり、普通の小鬼とは見た目からして別物。これで召喚された小鬼は死ぬまで消えず、召喚主に絶対の忠誠を誓う（ナザリックメンバーがアインズに捧げる忠誠とほぼ同等だが、彼らはもう少し近い関係）。ただ彼らにとっては召喚主の安全こそ最優先なので、本当に最悪の事態になったら自分たちは勿論周囲の者を犠牲にしてでも召喚主を生かそうとする。なお転移後世界では召喚モンスターは一定時間で消えるのが普通なので、これが世間に知られれば魔法の常識を覆す程の代物である。しかしユグドラシルにおいては役立たずも同然で、多くのプレイヤーが立派な名を疑問に思うも納得のいく答えは出なかった。故にアインズも本当の価値を知らないまま、いわば在庫処分的な意味でエンリに渡している。よって３つの条件（詳細は不明）を満たす事で発動する真の効果は、ユグドラシルでは結局一度も発揮されたことは無かった。実は条件を満たして吹くと地を揺らすような重低音が轟き、小鬼軍師率いる５千もの高レベル小鬼軍団が出現、召喚主は彼らを指揮する将軍となる。彼らも召喚主を将軍閣下と呼称し、先述の１９人（先任隊と称される）同様に絶対の忠誠を誓う（死ぬまで消えないのも同じ）。内訳は医療団、重装甲歩兵団、１７人の聖騎士隊、騎獣兵団、長弓兵団、魔法支援団、５人の魔法砲撃隊、暗殺隊、１３人の近衛隊、軍楽隊、後方支援隊。ちなみに呼び出された者たち（先任隊に限る、後の５千人も当てはまるかは不明）は総じて、料理ができない・薬草の見分けがつかない・獲物の解体作業ができないといった欠点を抱えている。習得もできないようなので他者がフォローするしかないのだが、召喚された者たちだからできないのか、小鬼という種族そのものに起因するのかは不明。それ故か食べ物は生でも平然と食べられるが、調理された料理の方がより好ましいらしい。

小鬼（ゴブリン）聖騎士隊　＃９−３〜　（声・江越彬紀）

　小鬼将軍の角笛で召喚される小鬼兵士の一団で、白銀の輝きに身を包む小鬼の騎兵たち。総数は１７人で、軍の正面右翼に陣取って白銀の狼に騎乗し戦う。ジュゲムの後を継いでエンリの護衛役に就いていたが、とある理由から小鬼近衛隊と交代した。

小鬼長弓兵団　＃９−３〜　（声・相馬康一）

　小鬼将軍の角笛で召喚される小鬼兵士の一団で、大きな弓を持つ小鬼の弓兵たち。目も覚めるような深紅の衣服を身につけているほか、左右の体躯に著しい違いがあり歩を進めるたびに体が傾くように見える。リーダーと思われる個体は、一際巨大な弓を持っていてかなり目立つ。軍の二段目に陣取って、遠距離攻撃を担う。

小鬼（ゴブリン）天候予測士　＃１１−Ｅ〜

　小鬼将軍の角笛で召喚される小鬼兵士の一人で、後方支援隊に属し天候予測を担う小鬼。

小鬼兵士（ゴブリン・トループ）　＃８−１〜

　小鬼将軍の角笛で召喚される、様々な小鬼たちの総称。完全武装時は全員が鎖着に円形盾を装備し、腰には肉厚なマチェットを下げる。鎖着の下は茶色の半袖半ズボンで、しっかりとした毛皮で作った靴を履き、小物入れらしきポシェットも身に付ける。ただこの装備は先に召喚される１９人（先任隊）に限ったものであり、後の５千人は各グループで特性に見合った最適な装備を纏っている。

小鬼（ゴブリン）の一撃　＃９−３〜

　小鬼専用と思われる、剣による強撃を放つ特殊技術。判明している習得者は、ジュゲムのみ。

小鬼（ゴブリン）魔法支援団　＃９−３〜　（声・矢野正明）

　小鬼将軍の角笛で召喚される小鬼兵士の一団で、強化魔法・弱体化魔法・攻撃魔法を扱える小鬼の魔法使いたち。フードを深く被って顔を隠し、長い杖を持っている。軍の三段目に陣取って、魔法による遠距離攻撃等を行う。

小鬼（ゴブリン）魔法砲撃隊　＃９−３〜　（声・伊原正明）

　小鬼将軍の角笛で召喚される小鬼兵士の一団で、範囲攻撃魔法に特化した小鬼の魔法使いたち。総数５人と数は少ないものの小鬼軍最強の攻撃力保有部隊であり、全員が絶対的な自信に溢れている。魔法支援団と共に軍の三段目に陣取り、範囲攻撃魔法による遠距離攻撃を行う。

小鬼の魔法使い（ゴブリン・メイジ）　＃１−３〜

　魔力系魔法詠唱者として魔法の扱いに長けている小鬼。

小鬼の騎兵（ゴブリン・ライダー）　＃１−３〜

　狼を飼い慣らし、騎乗して戦う小鬼。

小鬼の指揮官（ゴブリン・リーダー）　＃１−３〜

　小鬼の一群を率いる、リーダーとしての資質を持つ小鬼。

五宝物　＃１−４〜

　王国に古くから伝わっているという、５個のマジックアイテム。１つは永い年月の間に失われてしまったらしく、現存しているのは剃刀の刃、不滅の護符、守護の鎧、活力の小手。どれもアインズから見れば微々たる魔力量しか持っていないが、フールーダの仮説では魔力を吸収して自然に生まれたか、始源の魔法で作られた可能性があるとのこと。

木漏れ日のマント　＃１−２〜

　マーレが身に付けている防具で、森の葉のように深い緑色をした短めのマント。

崩壊した死体（コラプト・デッド）　＃２−４〜

　転移後世界ではそこそこ強い部類に入るアンデッドモンスター。詳細は不明。

これをしない上司は嫌われる　＃王の使者〜

　７０年以上前に出版された、とうに著作権が失効しているビジネス書。何故か最古図書館に収められており、アインズが参考資料として持ち出した本の内の一つ。社会人・鈴木悟を心から納得させる、まさに理想の上司像が幾つかの章に分けて記載されている。

コロクダバール　＃２−２〜

　癒えない傷を与えるとされる漆黒の腐剣で、暗黒騎士が所有していた四大暗黒剣の一つ。

金剛杵　＃３−５〜

　ユグドラシルにおいて、特定職業を得た者しか使えない武装の一つ。詳細は不明。

生命隠し（コンシール・ライフ）　＃２−４〜

　気配を隠す魔法と思われるが、詳細は不明。

永続光（コンティニュアル・ライト）　＃１−１〜

　ある程度光量の調節ができる、物質に明かりを灯す魔法。一定以上の都市であれば、夜になるとこれが灯って周囲を照らす。ナザリック地下大墳墓内でも、ありふれた照明として使用されている。判明している習得者は、ヘビーマッシャーの魔術師、ンフィーレアのみ。

記憶操作（コントロール・アムネジア）　＃１−３〜

　対象者の記憶に干渉し、消去・操作・調査等を行える第十位階魔法。たった数十秒の干渉だけでも膨大なＭＰを必要とする上、決して万能ではなく幾つも使い勝手の悪い点がある。例えば対象が忘れてしまっている記憶はぼんやりとしか見えない、一度弄った記憶は書き換えられて上書き状態となり戻せない等。下手なことをすると手の付けられない状況になってしまうわけだが、皮肉にも廃人製作魔法としては非常に優秀である。アインズの推測では脳にある記憶ではなく、もっと何か根源的な記録にアクセスしている可能性もあるとのこと。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

天候操作（コントロール・ウェザー）　＃４−１〜

　天候や気象現象を操作できる、信仰系第六位階魔法。判明している習得者は、マーレのみ。

雲操作（コントロール・クラウド）　＃４−１〜

　雲を操って間接的に天候を操作する、信仰系第四位階魔法。

快適な車輪（コンフォータブル・ホイールズ）　＃９−１〜

　ジルクニフ専用の超高級馬車に取り付けられている、マジックアイテムの車輪。取り付けられた車体の動きを安定させる効果がある。

混乱（コンフュージョン）　＃１−５〜

　精神攻撃魔法と思われるが、詳細は不明。判明している習得者は、陽光聖典隊員のみ。

コンプライアンス・ウィズ・ロー　＃３−５〜

　胸の中心に巨大なサファイアが埋まっている、清浄で神聖な光を放つ純白の鎧。ワールド・チャンピオン優勝者しか得られない特別製の鎧であり、神器級アイテムをも超えてギルド武器に匹敵する領域にある。当然ながらワールド・チャンピオンにしか装備できないが、例外として完璧なる戦士を使用した術者に限り装備が可能。

相反する業（コンフリクト・カルマ）　＃プロローグ　下〜

　対象のカルマ値の正負を逆転させると思われる魔法。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

従者（サーヴァント）　＃

　詳細不明の職業。ただ条件を満たした時、そのまま他の職業にレベルを置き換えることができる。

頭冠の悪魔（サークレット）　＃１３−４〜

　魔法詠唱者の頭部を実のように飾る事で、その力を行使できる特性を持つ悪魔の一種。同種の悪魔の中では上から三番目の強さで、頭部を２つまで飾る事ができる。無論飾った頭部が優秀な魔法詠唱者であればあるほど、強さは加速度的に上昇する。同じ頭で同時に二つの魔法を行使はできないが、それぞれの頭で同時に複数の魔法を行使する事は可能。ただこれには制限があり、合計で六位階分までと決まっている。普段は頭部が無い（正確には女性の手首より細い首だけが枝のように伸びている）が、どういう理屈か周囲の状況把握や文字の読解は可能。２ｍほどもある枯れ木のような細い体で、膝辺りまである長い腕や足には６０ｃｍ程の鉤爪が生えている。見掛けからは想像もつかないほどの腕力を誇るが、素での強さは（ユグドラシル基準では）さほどではない。聖王国ではヤルダバオトの側近として召喚されており、三つの大都市（カリンシャ、リムン、プラート）の管理を行っている。

竜巻の頭飾り（サークレット・オブ・ツイスター）　＃６−７〜

　ガガーランが愛用しているマジックアイテム。詳細は不明。

最高執行機関　＃１０−幕間〜

　法国における最高権力を持ち、様々な意思決定を行う組織。法国の最高位に当たる最高神官長、六宗派（火・水・風・土・光・闇）の各神官長、司法・立法・行政の各機関長、魔法開発を一手に担う研究機関長、軍事機関の最高責任者である大元帥の計１２人で構成されている。

最高神官長　＃１０−幕間〜

　六宗派の神官長の上位に当たる、実質的に法国の最高位となる役職。前任者の在籍宗派を除く５人の神官長の中から選ばれるが、具体的な任期等の詳細は不明。

念動（サイコキネシス）　＃１４−４〜

　物体を自在に操作する魔法と思われるが、詳細は不明。

ザイトルクワエ　＃ドラマＣＤ１〜

　ピニスン曰く世界を滅ぼせる魔樹で、歪んだトレントとも称される植物系モンスター。レベル８０〜８５。ピニスン曰くザイクロなんちゃらの一種という事で、負傷して眠りについていた魔神と思われるが詳細は不明。体力に特化しており、ＨＰは測定範囲外。見た目は高さおよそ１００ｍの巨木で、その巨体に見合った長さ３００ｍを優に超える枝の触手を６本持っている。幹の部分には鋭い牙が並んだ巨大な口があり、植物だけでなく動物も捕食すると思われる。一度部分的に復活しかけた事があり、その時はピニスンの依頼で十三英雄の内７人の手で何とか封印された。本体の復活には大量のエネルギーが必要であり、その際には周囲の樹木から生命エネルギーを根こそぎ吸い上げ枯らしてしまう。頭頂部にはどんな病も癒すと言われる薬草が生えており、３０年前にはローファンたちが採取に訪れた。漆黒が再び薬草採取の依頼を受けて来た時、遂に完全復活を遂げて暴れ出す。触手を打ち下ろす単純な攻撃が主だが、巨大な種を打ち出す射撃系の攻撃もできる。時間対策は完全ではないが一応備わっているらしく、多少時間はかかるが自ら時間停止を解除できる。また植物系モンスターの特徴として、痛みや矢による攻撃にはある程度の耐性がある模様。

静寂（サイレンス）　＃３−２〜

　一定範囲内の音の発生を防ぎ、一定時間だけ無音にする第二位階魔法。鎧が軋もうと生物が大地を駆けようと、一切の音が殺される。判明している習得者は、シャルティア、ヘビーマッシャーの魔術師のみ。

魔法（即効）無詠唱化（サイレントマジック）　＃４−３〜

　魔法の詠唱を省略し、準備行動無しで瞬時に発動させる魔法強化系特殊技術。判明している会得者は、イグヴァ、ラキュース、アインズ（モモンガ）。

千本骨槍（サウザンドボーンランス）　＃３−５〜

　術者を中心とした広範囲に、膨大な数の骨槍を大地を割って出現させる魔法。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

女淫魔（サキュバス）　＃１−Ｅ〜

　ユグドラシルにおいて、エロ系モンスターと呼ばれる悪魔系の異形種。深淵と呼ばれる地域に棲息していた模様。

天地改変（ザ・クリエイション）　＃４−４〜

　フィールドエフェクトの変更を可能とする超位魔法。ユグドラシルでは火山地帯の熱気を防いだり、氷結地帯の冷気を抑えたりする目的で使われる。元よりかなり大規模の範囲を覆う魔法であり、ユグドラシルでは一つのエリア全て、ナザリックでは八階層全て、転移後世界では大湿地の広大な湖（確認されたのは見渡せる限りであり、全体かどうかは不明）を覆うに至る。範囲内であれば天候は勿論、気温すらも望み通りに変化させる事ができる。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

生贄（サクリファイス）　＃プロローグ　下〜

　自身の防御値が大きく下がる代わりに、攻撃してきた敵のカルマ値を極限まで下げる特殊技術。一時的にカルマ値が下がった敵には、黒い靄が張り付く。判明している会得者は、ぶくぶく茶釜のみ。

酒の大壺　＃４−２〜

　四至宝の一つと称されるマジックアイテムで、無限に尽きない酒を生み出す大壺。高さは１ｍ以上、口の直径は８０ｃｍほど。多少なりとも酒を知る人間なら眉を顰める程度の味だが、蜥蜴人にとっては美酒といって差し支えないらしい。

ササシャル遺跡　＃７−２〜

　吟遊詩人の歌に出てくるという巨大遺跡。入口の近辺に、中枢部まで一気に進める安全な通路があったらしい。

漣八連　＃７−２〜

　帝都を拠点としているアダマンタイト級冒険者チーム。メンバーはリーダーを含めて９人で、そのチームワークが素晴らしいという。個々の能力はアダマンタイトに届いていないものの、協力して事に当たれば他のアダマンタイト級では不可能な事も可能にするといわれている。

暗示（サジェスチョン）　＃１０−３〜

　魅了に類似した、人を操作する魔法。呪歌にも同じ名前と効果を持つものがある。

衛生粘体（サニタリースライム）　＃１１−５〜

　下水道に住み着き下水処理（いわゆる濾過に近い）をしている異形種で、粘体の一種。人間とは共存関係にあると言えるが、彼らは豊富な栄養が得られるから下水道にいるだけで、人間種に対して仲間意識などは無い。よってある程度増えると焼き払って間引かないと危険であり、それが追い付かなくなれば人が襲われることもある。同じく下水道に住んでいる汚物喰らいと違って病原菌は持っていないが、敵には酸で攻撃を行う。

蒼玉の粘体（サファイア・スライム）　＃８−２〜

　着色されたような青い体を持つ異形種で、上位の粘体。粘度が異常に高く、弾力もかなり大きい。酸で敵を溶解させたり、鉄の棒すら容易く曲げる締め付け力を持つ。

サファルリシア　＃７−２〜

　レメディオスが所有している、四大聖剣の一つとされる聖剣。聖王国の神宝というべき一品で、アダマンタイト並みの硬度を持つ未知の金属で作られている。文字通り聖なる力を宿しており、悪の存在により強烈な損傷を与える。一日に一回しか使えない切り札たる大技も存在し、発動すると剣に神聖な光が宿って刀身の倍にまで光が伸びる。この光は敵の属性が悪であればあるほど眩しく見えるため、目が眩んで回避や防御が困難となる。しかも防御や装甲を無視できる聖なる波動なので、鎧・鱗・外皮などがどれほど硬くても意味は無く魔法の武具さえ通過する。よってダメージから逃れるには、受け止めようとせず躱す以外にない。なお属性が善（もしくは中立）の者はさほど眩しさを感じない上、斬られても特に痛痒を感じることは無い。

第六位階死者召喚（サモン・アンデッド・６ｔｈ）　＃７−２〜

　割と強めのアンデッドを召喚する第六位階魔法。フールーダはこの魔法を改良し、死の騎士を支配しようと試みたが失敗している。判明している習得者は、フールーダのみ。

第十位階不死者召喚（サモン・アンデッド・１０ｔｈ）　＃１４−４〜

　破滅の王や精霊髑髏など、非常に強力なアンデッドを召喚する第十位階魔法。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）、シャルティアのみ。

第四位階死者召喚（サモン・アンデッド・４ｔｈ）　＃４−３〜

　骸骨戦士などの、少し強めのアンデッドを召喚する第四位階魔法。判明している習得者は、イグヴァのみ。

第三位階天使召喚（サモン・エンジェル・３ｒｄ）　＃１−５〜

　炎の上位天使などの、ある程度の強さの天使を召喚する第三位階魔法。判明している習得者は、陽光聖典隊員のみ。

第二位階天使召喚（サモン・エンジェル・２ｎｄ）　＃１２−１〜

　守護の天使などの、少し弱い天使を召喚する第二位階魔法。

第七位階天使召喚（サモン・エンジェル・７ｔｈ）　＃１−４〜

　威光の主天使などの、強めの天使を召喚する第七位階魔法。

召喚（サモン）系魔法　＃１−２〜

　様々なモンスターを呼び出す魔法の総称。術者と召喚されたモンスターの間には一部の知識が共有されているほか、支配者と被支配者の明確な関係を示す魔法的繋がりが感じられる。基本的に召喚モンスターは長期間の使役はできず、既定の時間が来ると跡形もなく消滅する。また一度召喚したモンスターが存在している間は、基本的には次のモンスターを召喚することはできない（次を召喚すると前のモンスターが帰還してしまう）。ただ高位の魔法を使える者であれば、下位の魔法で召喚できるモンスターの複数同時召喚は可能である。

第三位階自然の獣召喚（サモン・ビースト・３ｒｄ）　＃４−３〜

　湿地の巨腕などの、ある程度の強さの動物系モンスターを召喚する第三位階魔法。判明している習得者は、クルシュのみ。

根源の火精霊召喚（サモン・プライマル・ファイヤーエレメンタル）　＃１−２〜

　根源の火精霊を召喚する召喚系魔法。火の宝玉に宿る力の一つであり、宝玉無しでは使うことができない。

月光の狼の召喚（サモン・ムーン・ウルフ）　＃１−２〜

　月光の狼を召喚する召喚系魔法。月の宝玉に宿る力の一つでもある。

第三位階怪物召喚（サモン・モンスター・３ｒｄ）　＃６−９〜

　ある程度の強さのモンスターを召喚する第三位階魔法。判明している習得者は、パルパトラのチームの魔術師のみ。

第十位階怪物召喚（サモン・モンスター・１０ｔｈ）　＃３−５〜

　非常に強力なモンスターを召喚する第十位階魔法。判明している習得者は、シャルティアのみ。

召喚（サモン）モンスターの強力化　＃１−５〜

　召喚したモンスターの能力を若干向上させる生まれながらの異能。判明している保持者は、ニグンのみ。

３Ｆ　＃１−３〜

　アルベドが持っているマジックアイテムで、病んだような緑色の微光を宿す巨大な斧頭を持つ武器（バルディッシュ）。

山河社稷図　＃３−４〜

　アインズ・ウール・ゴウンが保有する世界級アイテムの一つで、大きめの巻物。一つのエリア全体を対象とし、発動者を含め生物・無生物問わず全てを隔離空間に飲み込む（正確には絵画世界と現実世界を交換し、現実世界を絵画のように改変する）能力を持つ。エリア内にいる限り抵抗する余地は皆無で、しかも使用回数に制限が無い。例外として世界級アイテムの所有者に限り、現実世界の代わりに具現している絵画世界に出現する事になるが、効果を受け入れる選択をすれば中に入る事は可能（この作用により、世界級アイテムの保有者捜索にも使える）。絵画世界は現実世界と何一つ変わらないものの、所詮は幻なので発動が切れたりエリア外に出たりすれば煙のように消えてしまう。よって絵画世界で宝を得られたとしても、現実世界に戻れば消滅してしまうので無意味。用意された絵画世界は数百種類にも及び（至極単純な閉鎖空間、継続して炎ダメージを与える溶岩地帯、冷気ダメージを与える極寒地帯、一定時間ごとに雷が降り注ぐ雷撃地帯、視界がほとんど効かない豪雨地帯、霧に包まれた世界など）、発動者は効果を及ぼす相手も含めて自由に選択できる。変わったものでは包囲されている戦場というものもあり、一定時間ごとに多数の援軍が出現して敵を攻撃する。とはいえ援軍は敵の平均レベルの６割程度の力しかないので、リソースを削るくらいしか使い道が無い。また一騎打ちをしている戦場というのもあって、こちらは発動者の８割程度のレベルを持つ援軍を敵の数ほど出現させることができる。ただ特定条件を達成した状態で逃げられる（特定異空間の場合は１つだけだが、それ以外は４０個からランダムに１個選択される脱出方法による）と所有権を持っていかれる性質があり、アインズ・ウール・ゴウンも他のギルドからその性質を利用して奪取した。どの脱出方法も当然簡単とは言えないが、発動者を倒さずとも奪えるという点で、他の世界級アイテムよりも容易ではある。霊廟に保管されていたが、傾城傾国対策としてアウラに預けられている。

神域加護（サンクチュアリプロテクション）　＃プロローグ　下〜

　詳細は不明だが、防御魔法の防御能力を上昇させる防御魔法。判明している習得者は、やまいこのみ。

斬撃　＃５−１〜

　敵に斬り付ける際に発動させる武技だが、詳細は不明。判明している会得者は、クライム、ハムスケのみ。

斬撃武器耐性　＃４−３〜

　斬撃武器による攻撃への抵抗力を上げる種族的特殊技術。判明している会得者は、骸骨系アンデッドモンスターのみ。

斬撃武器耐性�X　＃１−２〜

　斬撃武器による攻撃への抵抗力を大幅に上げる特殊技術。死の支配者まで極めた時点で得ている、種族的特殊技術の一つでもある。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

斬糸剣　＃６−８〜

　ペシュリアンが所有している、金属製の細い鞭のような剣。ウルミを極限まで細く削った形をしており、高速で振るえば光の反射しか残さず敵を切り捨てることができる。鞭と同じ特性を持ち先端部分の速度は桁外れで、目視による回避は不可能に等しいが非常に使い辛いのが難点。

斬刃　＃３−２〜

　刀身に気を溜め、強烈な斬撃を放つ武技。体力のある敵も一撃で仕留められる。

斬神刀皇　＃２−３〜

　コキュートスが持っている神器級アイテムで、白く煙ったような刀身の大太刀。刃渡りは１８０ｃｍを軽く超え、コキュートスが持つ武器の中ではトップの鋭利さを誇る。元は武人建御雷が愛用していた。

三千レベル級拠点　＃プロローグ　下〜

　ユグドラシルにおいて、９つの世界に各一つずつしかない巨大拠点。レアなだけに維持管理も非常に難しいとされ、下手なギルドではすぐに複合ギルドに戦争を仕掛けられる可能性が高い。

酸属性攻撃無効化　＃１−２〜

　酸属性の攻撃を無効化できると思われる特殊技術。死の支配者まで極めた時点で得ている、種族的特殊技術の一つでもある。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

酸素不要　＃１−２〜

　生存に酸素が要らなくなると思われる特殊技術。アンデッドが持っている、基本的な特殊技術の一つでもある。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

三大　＃８−１〜

　トブの大森林の東部・西部・南部を支配する、強大なモンスターたちの総称。東の巨人グ、西の魔蛇リュラリュース、南の大魔獣（森の賢王ハムスケ）を指す。ナザリック勢が介入するまでは三竦みの状態にあったが（もっともハムスケは他の２体については存在すら知らなかった）、ハムスケがいなくなり滅びの建物が現れてから均衡が崩れた。そこで東と西は協力してナザリック勢と戦う決定をし、森中から使い捨てにできる兵を強制連行し始めている。

砂の射手（サンドシューター）　＃１２−３〜

　バザーが愛用しているマジックアイテムで、薄い黄色の刀身を持つバスタードソード。砂塵嵐（サンドストーム）の掛け声で、刀身から砂が吹き上がり壁のように広がって敵に襲い掛かる。

砂の領域・全域（サンドフィールド・オール）　＃６−１１〜

　周辺一帯に砂を広げ、範囲内の敵に纏わりつかせて行動を阻害する第五位階魔法。イビルアイが開発した魔法で、盲目化・沈黙化・意識拡散の副次効果もある。判明している習得者は、イビルアイのみ。

砂の領域・対個（サンドフィールド・ワン）　＃６−９〜

　敵の周囲に砂を発生させ、纏わりつかせて行動を阻害する第五位階魔法。イビルアイが開発した魔法で、盲目化・沈黙化・意識拡散の副次効果もある。判明している習得者は、イビルアイのみ。

酸の矢　＃１２−１〜

　酸の力が封じられている魔法の矢。射出すると緑の軌跡を残す。

太陽光（サンライト）　＃１４−２〜

　強い光を投射して相手の目を晦ませ、アンデッドにはダメージも与えられる第三位階信仰系魔法。判明している習得者は、リリネットのみ。

ＧＭコール　＃１−１〜

　ユグドラシルのプレイ中に問題が起きた時などに、ＧＭ（Game Master）と連絡を取るための機能。

海巨人（シー・ジャイアント）　＃１２−２〜

　海に住んでいると思われる亜人種で、巨人の亜種。聖王国と取り引きしている個体がいるらしい。

看破（シースルー）　＃３−４〜

　詳細不明の魔法。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

透明化看破（シースルー・インヴィジビリティ）　＃６−８〜

　不可視化を看破する魔法。この魔法の前では不可視化はほぼ意味を為さず、姿が多少薄れたような印象を受けるのみ。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

シードラゴン　＃１２−２〜

　聖王国では海の守り神とされている、海に住んでいる竜の一種。四肢と翼が退化した代わりに縦に太く長い尻尾を持ち、シーサーペントに似た姿をしている。温厚な性格であり、捧げものをすれば船を守ってくれるという。

シー・トロール　＃８−２〜

　海に適応して水泳を会得し、水中呼吸までできる妖巨人の亜種。

シー・ナーガ　＃１２−２〜

　海に住んでいるナーガの亜種。聖王国の海岸に出没する事がある。

ジーニアス

　ありとあらゆる基本職や一般職にレベルを置き換えることができる、非常に希少で特別な職業。一度に置き換えられる職業は最初は一つだが、熟練すれば数は増えると思われる。判明している保有者は、ンフィーレア、ブレイン、ラナー、レメディオス。

シールドアタック　＃プロローグ　下〜

　詳細は不明だが、盾を使った攻撃を行うと思われる特殊技術。憎しみコンボの一つで、使うと敵の憎しみが急上昇する。判明している会得者は、ぶくぶく茶釜のみ。

盾壁（シールドウォール）　＃２−４〜

　対象の体の半面を、不可視の障壁で盾のように覆う魔法。判明している習得者は、カジット、ナーベラルのみ。

シールドスタン　＃プロローグ　下〜

　詳細は不明だが、盾を使った攻撃を行うと思われる特殊技術。憎しみコンボの一つで、使うと敵の憎しみが急上昇する。判明している会得者は、ぶくぶく茶釜のみ。

支援者親衛隊　＃１３−７〜

　魔導王救出部隊の一部の隊員で結成された、戦場で少しでもアインズの役に立てるよう厳しい訓練をしている部隊。二度とアインズの足を引っ張りたくないネイアの希望で作られたと思われ、当然ながらネイア自身も時々参加して鍛錬している。シズも聖王国滞在中は参加していた。

塩の樹林　＃８−２〜

　ナザリック地下大墳墓第六階層に存在する樹林。詳細は不明。

シカケニン　＃１０−３〜

　盗賊系の職業だが、詳細は不明。調査能力は盗賊に比べると低いらしい。盗賊などよりも更にアンダーグラウンドの、暗殺者のように闇に潜むものと推察されている。

式蜘蛛符　＃６−９〜

　使用する事で大蜘蛛に姿を変え、敵を攻撃する符。強さは第三位階怪物召喚で召喚されるものと同程度。

時限式発動　＃２−２〜

　魔法修正強化の一種。魔法の発動を遅らせる。

至高の四十一人　＃１−２〜

　ナザリック所属の全ＮＰＣが最大限の敬意と絶対的忠誠を込めて呼ぶ、アインズ・ウール・ゴウン所属メンバーたちの総称。サービス終了時点で３７人が各々の事情で既に脱退しており、モモンガ以外の残り３人も有名無実の存在と化している。

死者の書　＃１０−３〜

　アインズがフールーダに貸し与えた、所持品の中で最も魔法に関する知識が載っていそうな本。古びていてかび臭いが、装丁はしっかりしており虫食いも無い。ファンタジー世界の設定資料集のようにオカルトチックな事が、日本語で（アインズにとっては）難解な蘊蓄がずらずらと並んでいる。例えばある章には死者変質に関わる魂の異質化について書かれており、魂とは大いなる世界の流れから打ち上げられた飛沫のような存在で、どの魂も大きさの違いはあっても同じものとされている。

死者の本　＃４−５〜

　ユグドラシルにおいて、死者の大魔法使いに種族変更する際に必要なアイテム。転移後世界でも可能かどうかは不明だが、一度変更したら元に戻る事はできない。

死者復活魔法　＃１−２〜

　蘇生に代表される、文字通り死者を復活させる魔法の総称。通常は復活時に経験値消失やレベルダウン等のペナルティが発生するが、高位のものであれば緩和もしくは無くすことができる。なおこの系統の魔法は対象が死体でなく魂であるせいか、ユグドラシルではペナルティがある場合は４パターンの蘇生方法を選ぶことができた（その場での復活、迷宮等の入り口での復活、付近の安全な街等での復活、ギルド本拠等ホームポイントでの復活）が、転移後世界でも選べるかどうかは不明。なお転移後世界におけるペナルティは生命力の喪失で、死者がそれに耐え切れないと遺体は灰になってしまう。また己の生に満足した者は自身の蘇生を拒絶するといい、魔法をかければ必ず蘇るというわけではない。ちなみにこの系統の魔法の正当な行使料金は非常に高額で、平民や一般兵では全人生を費やしても稼げないほど。

死者の山　＃１１−５〜

　クファンテラ＝アーゴロスが潜んでいるといわれる山。詳細は不明。

システム・アリアドネ　＃７−２〜

　ユグドラシルにおける、拠点製作システムのチェック機構。ゲーム的観点から見て侵入不可能な拠点（入口の完全封鎖など）が作られた場合、ペナルティが発動してギルド資産が一気に目減りしていく事になる。入口からダンジョンの心臓部まで一本の糸で繋がっている事が絶対条件で、他にも内部を歩いた際の距離や扉の枚数といった事が、多岐に亘って細かく定められている。なお侵入者自身が入り口を塞いでしまった場合は（アインズの覚えている限りでは）発動することは無いが、ギルド側が侵入者を操って行った場合にどうなるかは不明。ちなみに転移後世界でもこのシステムがあるかどうかは分かっておらず、かと言って試すにはリスクが大きすぎて実験はほぼ不可能である。

漆黒　＃５−２〜

　エ・ランテルを拠点としている、モモンガリーダーを務めるアダマンタイト級冒険者チーム。メンバーはナーベのみ。王国で３番目に誕生したアダマンタイト級冒険者チームで、普段は黄金の輝き亭で寝泊まりしている（という事になっている）。チーム名は特に決めてはいなかったが、モモンの鎧の色から自然とこう呼ばれるようになり、後に自分たちでもそう名乗るようになる。都市内での評判は非常に良く、彼らさえいればモンスターなど恐れるに足らないとも言われる。彼らの功績として知られているのは、エ・ランテルでアンデッド数千が発生した事件の解決、トブの大森林から北上してきた小鬼部族連合の殲滅、トブの大森林での超希少薬草採取、ギガント・バジリスク討伐、カッツェ平野から流れ込んだアンデッド師団の殲滅、ホニョペニョコ討伐など。そして王都でヤルダバオトの悪魔軍団を撤退させた事で、名実ともに王国最強と呼ばれる事になる。魔導国建国後はエ・ランテルを守護する名目で魔導王の配下となり、宿泊場所も元都市長屋敷の別宅へと移している。

漆黒聖典　＃１−４〜

　スレイン法国最強と謳われる特殊部隊で、六色聖典の一角にして切り札。彼らの存在を知っているのは、本当に限られたごく一部の人間のみ。構成員は１３人で全員が英雄級以上の力を持ち、六大神が遺した武具で武装している。特に隊長たる第一席次と番外席次の強さは、神人であるが故に別格。現在は破滅の竜王の復活に備え、傾城傾国の警護に当たっている。巫女姫の代替わりの際、発狂する先代を始末するのも彼らの仕事。任務中はそれぞれで魔法の仮面を被り、偽りの顔立ちを作り上げて行動する。彼らは様々なモンスターの知識を叩き込まれているが、全員がその全てを覚えているかどうかは疑問が残るという（占星千里は別）。なおこの部隊は任務の性質故に殉職する可能性が高いが、同時に蘇生成功の可能性も高いので単純な死による欠員は出にくい。しかしレベルダウンは避けられないので引退する者はそれなりに多く（加齢による場合も当然ある）、彼らには希望する職が優先的に与えられる。稀に職を希望せず堕落した生活に走る者もいるが、家族の視線が痛くて復帰する場合がほとんど。ちなみに空いた席次に次の人員が入るシステムなので、第二席次以下は強さの順番にはなっていない。占星千里の予言を元にした法国の命でカイレを伴って出立するが、死を撒く剣団のアジト付近でシャルティアに遭遇。傾城傾国による洗脳を試みるも半ばで反撃され、カイレが負傷（後に死亡）した上にセドランとボーマルシェが殉職する羽目になった。

漆黒の後光　＃１−１〜

　詳細は不明だが、死の支配者まで極めた時点で得ている種族的特殊技術の一つ。纏うと支配者然とした雰囲気が出るため、アインズは好んで使っている。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

漆黒の剣　＃２−１〜

　エ・ランテルを拠点としている、ペテルがリーダーを務める銀級冒険者チーム。メンバーはルクルット、ニニャ、ダイン。全員が二十歳前後もしくはそれ以下だが、若々しさとは裏腹に青さは微塵も無く、年齢にそぐわない落ち着いた雰囲気を持つ。潜り抜けてきた死線の中で染みついたのか、くつろいでいる時でも自然と瞬時に武器を取れる体勢を保つ癖がついている。成り行き的にンフィーレアの依頼をアインズ経由で受ける事となり、共にトブの大森林へと赴く。チーム名は十三英雄の一人・黒騎士が持っていた四本の黒剣に因んでおり、それらの入手を第一の目標としている（発案者はニニャだが、本人にとっては忘れたい過去らしい）。一応チーム結成の証として、四つの小さな宝石を埋め込んだ黒い短剣をペテルが保有している。

嫉妬する者たちのマスク　＃１−３〜

　頭をすっぽりと覆うタイプの仮面で、何の力もなくデータを入れることもできないイベントアイテム。略称は嫉妬マスク。泣いているような怒っているような、形容しがたい表情が装飾過多なくらい彫られている。かつてユグドラシルにおいて、クリスマスイブの１９時〜２２時の間に、二時間以上ゲーム内にいた者に問答無用で配られた。ある種の呪われたアイテムで、恋人のいないユーザーからの反響は大きく、大型掲示板サイトのユグドラシルスレッドが埋め尽くされたという。

疾風加速　＃７−２〜

　風のように地を駆ける武技と思われるが、詳細は不明。判明している修得者は、パルパトラのみ。

疾風走破　＃２−４〜

　爆風が一瞬で全てを飲み込むがごとく、常識外れの速度で地を駆ける武技。判明している修得者は、クレマンティーヌのみ。

紫毒の沼地　＃１−２〜

　ヘルヘイムの辺境に存在する、周囲に薄い霧が立ち込めている危険地帯。グレンデラ沼地のように紫色をした猛毒の沼地が点在しているが、通常の湿地帯も混在している。

屍毒ブレス　＃王の使者〜

　八竜の一体が操る、アンデッドの持つ特性をも無視できる攻撃。詳細は不明。

刺突ダメージ無効化　＃４−３〜

　刺突武器によるダメージを無効化する種族的特殊技術。判明している会得者は、骸骨系アンデッドモンスターのみ。

刺突武器耐性�X　＃１−２〜

　刺突武器による攻撃への抵抗力を上げる特殊技術。死の支配者まで極めた時点で得ている、種族的特殊技術の一つでもある。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

死と腐敗のオーラ　＃１０−１〜

　絶望のオーラ�Tと絶望のオーラ�Xを混ぜたような優秀な性質を持ち、即死と能力値ペナルティを周囲に振り撒く常時発動型特殊技術。特に能力値ペナルティは精神系ではないので、精神系無効で防ぐことはできない。判明している会得者は、永遠の死のみ。

死の宝珠　＃２−１〜

　黒い鉄のような輝きを持つ知性あるアイテムで、外見はありふれた無骨な珠。持ち主のアンデッドへの支配力を補佐するほか、死霊系の魔法を数種類一日当たり数度使えるようにする効果がある。代わりに持ち主を支配し操る性質があるが、亜人種や異形種は操れず精神操作対策で十分に防げる程度。ずっと多くの者に死を与える事を自身の存在意義としてきたが、アインズに出会ってからはアインズに仕える事こそ己の使命と悟ったらしい。とはいえアインズにとってはさしたる魅力の無いアイテムなので、探知魔法対策等幾つかの防御魔法をかけられハムスケの手に渡る事となった。魔導国建国の頃には、アインズに存在すら忘れられている。

死の迷宮　＃１１−５〜

　フェオ・ジュラとフェオ・ベルカナの間にある、３つの試練と呼ばれる難所の一つ。長く曲がりくねった多数の分かれ道がある洞窟で、火山性猛毒ガスが一定の周期で無数の穴から放出されている。吸い込むと四肢から麻痺していき、やがて心臓も停止する。ガスを吸わずに出口へ到達できるルートは一つしかなく（ガスを気にしなければ、幾つか存在するらしい）、それすらも決まったタイミングで通らなければガス溜に飛び込む危険性がある。

死の螺旋　＃２−３〜

　２０年ほど前にズーラーノーンの盟主が行ったという、都市壊滅規模の魔法儀式。アンデッドが集まっている場所により強いアンデッドが発生する性質を利用し、螺旋を描くようにより強力なアンデッドを次々と発生させていく。遺跡を占拠して盟主が発動させた時は、一つの都市が丸ごとアンデッドの跳梁跋扈する死都に変わってしまったらしい。

支配の呪言　＃１−２〜

　心弱き者を瞬時に自らの人形に変える常時発動型特殊技術。強力な精神支配系能力ではあるが、効果を発揮するのは４０レベル以下の者に対してのみ。判明している会得者は、デミウルゴスのみ。

四方八方　＃ドラマＣＤ１〜

　詳細は不明だが、複数の斬撃を飛ばすと思われる特殊技術。判明している会得者は、武人建御雷のみ。

下火月　＃５−Ｐ〜

　転移後世界における暦の一つ。リアルでは９月に該当する。

シモベ　＃１−２〜

　ナザリック地下大墳墓における、ＰＯＰするＮＰＣたちの総称。ユグドラシルの拠点用傭兵システムにより、金貨や課金で召喚もしくは生み出されたモンスターも含まれる。彼らは全員が揺らめくような気配を漂わせており（感知できるのは彼らのみ）、概ねそれでお互いの敵味方を判断している。中でも至高の四十一人は絶対なる支配者の気配を纏っており、例え遠くからでも感じ取れるほどの輝きを持っているので、変装した程度では間違えようがない。ちなみに彼らは直接命令される場合を除き、直轄の主人ＮＰＣの命令に従うのが基本である。一部の例外を除いて第九階層と第十階層には配置されていなかったが、モモンガの命で配置することになったため、アルベドにより選りすぐりの精鋭且つ品位ある者たちが選出される事となる。彼らは損益を度外視すれば非常時に躊躇いなく切り捨てられる存在だが、一から作られたＮＰＣたちと違って能力の幅が狭く対応能力に不安がある。

邪悪言語理解　＃１−２〜

　詳細は不明だが、死の支配者まで極めた時点で得ている種族的特殊技術の一つ。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

大顎の竜巻（シャークスサイクロン）　＃３−５〜

　高さ１００ｍ・直径５０ｍにもなる巨大な竜巻を発生させ、敵（主に飛行クリーチャー）を引き寄せて捕らえる魔法。竜巻の中には豪風を海にいるかのように泳ぐ６ｍもの巨大鮫が何体も存在し、捕らえられた敵を容赦なく噛み千切り噛み砕く。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

結晶散弾（シャード・バックショット）　＃６−９〜

　拳よりも若干小さめの先端が尖った水晶を無数に生み出し、散弾として一斉に撒き散らす魔法。イビルアイのお気に入りで、殴打と刺突を兼ね備えた純粋物理魔法である。接近戦で叩き込めば、当然ながらダメージも増す。判明している習得者は、イビルアイのみ。

鋭剣（シャープ・エッジ）　＃４−１〜

　かつて大湿地に居を構えていた、蜥蜴人の部族の一つ。食料を巡る戦争時に黄色の斑と同盟を組んでいたが、共に敗退し消滅した。当時の族長は凍牙の苦痛の所有者だったが、シャースーリューとザリュースの兄弟に討ち取られている。僅かに生き残った者は竜牙に迎え入れられ、現在も暮らしている模様。

シャーマニック・アデプト　＃６−８〜

　動物の霊魂を自身の肉体に憑依させ、その優れた肉体機能を行使する職業。これは同時に特殊技術の名でもあり、使用すれば人にして獣の能力を扱える領域に到達するが、一日の使用回数には限度がある。判明している会得者は、ゼロのみ。

巨人（ジャイアント）　＃５−Ｐ〜

　人を大きくしたような姿の亜人種の総称。生い立ちや育った環境などにより様々な亜種が派生しており、強靭な肉体に加えて多種多様な種族的能力を有する（魔法的に優れた種族、人間より進んだ文化を持つ種族など）。人間では生活困難な環境にも耐えられるので、そうした場所に住居を構え人間社会とはあまり関わらない場合が多い。なお種族的に善悪双方とも存在するが、基本的には粗暴で危険なモンスターである。

ジャイアント・スネーク　＃８−１〜

　巨大な蛇のモンスターと思われるが、詳細は不明。

ジャイアントトード　＃１０−３〜

　巨大な蛙のモンスターと思われるが、詳細は不明。

巨大昆虫（ジャイアント・ビートル）　＃２−１〜

　巨大な昆虫型モンスターの総称。エントマが召喚できる蟲の一体でもある。

大型鼠（ジャイアントラット）　＃２−３〜

　野生以外ではエ・ランテルの地下下水道にも棲息している、大きな鼠のモンスター。レベルは低いらしいが、病気を媒介するため警戒されている。

巨大蜥蜴（ジャイアント・リザード）　＃１１−３〜

　巨大な蜥蜴型モンスターの総称。

シャウト　＃１−１〜

　ゲーム内のチャット等において、運営及び不特定多数のプレイヤーにメッセージを発信する機能。この機能をオンにしているプレイヤー全員にメッセージが届くため、緊急時を除き無闇に使用すべきではない。

射手の小手　＃１３−４〜

　アインズが持っているマジックアイテムで、射撃技術を向上させる小手。魔法の中には射撃の技術が必要なものもあるので、かつてアインズが誰かに作らせたものらしい。ただアインズ自身はそういった系統の魔法を完全に捨てたため、結局使われずに死蔵されていた。装備すると筋肉量増加・動作の速度や鋭さの向上・視力強化・心肺機能やスタミナの上昇といった効果が得られ、肉体のステージが一段上に引き上げられる。後に聖王国へ赴いた際、ネイアへ一時的に貸し出される事となる。

邪精　＃王の使者〜

　汚された精霊の総称。詳細は不明。

切り裂きジャック（ジャック・ザ・リッパー）　＃２−４〜

　笑っているような仮面を被り、トレンチコートを着ている中位アンデッドモンスター。指先が非常に大型の鋭利なメスになっている。

シャドウ・オブ・ユグドラシル　＃１−２〜

　マーレが持っている神器級アイテムで、黒檀で作ったようなねじくれた黒い木の杖。

影の悪魔（シャドウ・デーモン）　＃１−Ｅ〜

　影に潜むことができる、隠密能力に長けたモンスター。悪魔と聞いてイメージされる姿を、そのまま黒く塗り潰したような外見をしている。監視や伝令の役目を担うことが多い。

跳躍する蛭（ジャンピングリーチ）　＃２−１〜

　トブの大森林に棲息しているモンスターの一種。

十三英雄　＃１−５〜

　転移後世界において２００年前に魔神を滅ぼしたとされる、リクをリーダーとするチームの通称。第七位階以上の魔法を使ったと英雄譚に語られており、リク以外にもプレイヤーが複数いたと思われるが詳細は不明。なお伝説に詠われているのが十三人というだけで、実際はもっと人数が多く人間以外の種族も多かったという。内の７人（若い人間が３人、大きい人が１人、年寄りが１人、有翼人種が１人、山小人が１人）はトブの大森林にて、ピニスンの依頼でザイトルクワエを封印したらしい。といっても一部相手ですらかなり苦戦したらしく、少なくとも当時の７人のレベルは８０未満だったと推測される。ザイトルクワエの本体が復活したらまた倒しに来ると約束したようだが、それが果たされることは無かった。また、山小人の英雄譚に語られる魔法工もメンバーだったらしい。彼らの最後の冒険は神竜との戦いだったらしいが、詳細は不明。現在名前が判明しているメンバーは、リグリット、ツアー、イジャニーヤ。

従属神　＃５−１〜

　六大神に仕えていたＮＰＣの総称と思われるが、詳細は不明。各個体にはそれぞれ固有の名前があるらしい。

収束魔法　＃プロローグ　下〜

　詳細は不明だが、対象が発動する魔法の威力を上げる第七位階魔法。対象が一度魔法を使うと消える強化だが、連続して掛ければ二人分以上のＤＰＳを期待できる。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

集団転移　＃８−２〜

　術者を含め、複数人を一度に転移させる魔法。判明している習得者は、マーレのみ。

集団麻痺　＃オーバーロード×覇剣の皇姫アルティーナ〜

　一定範囲内の標的を痺れさせ、行動不能に陥らせる魔法。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

流れ星の指輪（シューティングスター）　＃３−３〜

　星に願いをを経験値消費無しで３回まで使用できる、課金くじでしか得られない超々希少アイテム。アインズ・ウール・ゴウン内では、所有者はアインズとやまいこのみだった。普通に魔法を使用した時と違い、有効な効果が出易くふざけた効果は出難くなっている。更に出現する選択肢は最大数の１０個であり、本来発動時に掛かる時間もゼロという夢のようなアイテム。なお転移後世界では、魔法の変質により選択肢こそ出ないものの、経験値消費無しや発動時間ゼロといった特性は残っている模様。因みにアインズは入手のためにボーナスが吹き飛ぶほどの大金を叩いたが、やまいこは昼飯１回分の金額で引き当てている。

十二宮の悪魔　＃王の使者〜

　デミウルゴスが支配しているという、１２体の悪魔の総称。理由は不明だが、ガリラ、イアーベール、ベリアス、カイナン、アビレッシアの５体が行方不明であるらしい。

重要塞　＃１４−２〜

　敵の攻撃で発生する衝撃を打ち消す、もしくは緩和する武技。要塞よりは上だが不落要塞よりは下。判明している修得者は、スカマのみ。

呪歌　＃１０−３〜

　吟遊詩人が持つ特殊技術の一つ。楽器を奏でたり歌を歌ったりして、暗示や探知能力上昇など様々な効果を齎す。判明している会得者は、フレイヴァルツのみ。

縮地　＃７−３〜

　足を動かさず滑るように前方へ移動し、敵との距離を詰める武技。判明している修得者は、エルヤーのみ。

縮地改　＃７−３〜

　足を動かさず滑るように前後左右へ移動できる、縮地の改良版と言える武技。その様はかなり奇怪に見えるが、実戦における実用性は高い。体勢を崩さずに大きく動くことができるため、即座に腰の入った攻撃に移れるのである。判明している修得者は、エルヤーのみ。

種族　＃１−１〜

　人間種・亜人種・異形種の３つに大きく分けられる、ユグドラシルにおけるキャラクターの分類。それぞれから更に細かく枝分かれしており、各上位まで合わせるとトータルで７００種にもなる。基本的に何かに優れていると、それに釣り合う弱点も設定されており、メリットとデメリットを持たせることでバランスが取られている。転移後世界でも分類自体は変わらないが、メリットとデメリットの設定まで同じかどうかは不明。

ジュデッカの凍結　＃ドラマＣＤ１〜

　標的の時間を停止させ、一切の動きを封じる特殊技術。判明している会得者は、デミウルゴスのみ。

安眠の屍衣（シュラウド・オブ・スリープ）　＃６−１０〜

　死体を包み込むことで劣化を防ぎ、アンデッド化や腐敗なども抑止できるマジックアイテム。後に死者復活魔法で蘇生させるために使われるのが一般的だが、死後硬直さえも防ぎ死亡時の体温もそのまま残るので、死亡時期の偽装にも有効である。

手裏剣　＃３−５〜

　ユグドラシルにおいて、特定職業を得た者しか使えない武装の一つ。詳細は不明。

巡回使　＃５−３〜

　王都の治安を守る役職の一つ。都市の警邏を行う衛士の上司に当たり、仕事の範疇は幅広い。

瞬閃　＃３−２〜

　不可避の剣速により、高速の一撃を放つ抜刀術の武技。相手より一瞬でも早く、致命的な一撃を叩き込む事だけを追求したもの。判明している修得者は、ブレインのみ。

上位（上級）アンデッド創造（召喚）　＃１−２〜

　レベル７０までの上位アンデッドを、一日につき四体まで創造できる特殊技術。死の支配者まで極めた時点で得ている、種族的特殊技術の一つでもある。基本的な特性は下位アンデッド創造と同じだが、媒介が人間の死体の場合、４０レベルを超えると媒介無しの場合と同様に一定時間で消滅する。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

上位退散耐性�V　＃１−２〜

　アンデッド退散への抵抗力を大幅に上げると思われる特殊技術。死の支配者まで極めた時点で得ている、種族的特殊技術の一つでもある。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

上位物理無効化　＃オーバーロード×覇剣の皇姫アルティーナ〜

　物理的なダメージを無効化する魔法。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

上位物理無効化�V　＃１−２〜

　物理的なダメージを無効化する常時発動型特殊技術。死の支配者まで極めた時点で得ている、種族的特殊技術の一つでもある。データ量の少ない武器や低位のモンスターなど、レベル６０程度までの攻撃による負傷を完全に無効化する。しかしそれより上のレベルの攻撃には何の防御効果も得られず、そのままダメージを受けてしまう。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）、デミウルゴスのみ。

上位魔法無効化�V　＃１−２〜

　低位魔法から上位魔法までの一切を無効化する常時発動型特殊技術。死の支配者まで極めた時点で得ている、種族的特殊技術の一つでもある。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）、デミウルゴスのみ。

昇天の羽　＃４−５〜

　ユグドラシルにおいて、天使に種族変更する際に必要なアイテム。転移後世界でも可能かどうかは不明だが、一度変更したら元に戻る事はできない。

衝風符　＃６−９〜

　使用する事で激風を起こし、敵を吹き飛ばす符。

情報収集系魔法　＃１−５〜

　単に情報系魔法ともいう、探知や捜索などを行う魔法の総称。使用時は敵の対抗魔法への対策を十分に準備してから発動するのが鉄則で、発見探知に備え偽りの情報・探知対策で自分を守るのは基本中の基本。また敵のレベルによっては、特殊技術による強化や対策まで行う必要がある。

諸王の玉座　＃１−１〜

　アインズ・ウール・ゴウンが保有する世界級アイテムの一つで、ギルド長専用として玉座の間に置かれている玉座。水晶から作り出されたかのような外見で、背凭れが天を衝くように高い。ナザリック地下墳墓に挑んだギルドが、最初に８０レベル以上且つ適正レベルで初見攻略という条件を満たした場合に限り入手できる。ギルド結成後に初めて入手した世界級アイテムであるが、具体的にどのような性能を持つのかは不明。

衝撃波（ショック・ウェーブ）　＃１−５〜

　大気を歪ませる程の不可視の衝撃を、掌から撃ち出す第二位階魔法。直撃すれば、全身鎧を大きく凹ませる程の威力がある。判明している習得者は、陽光聖典隊員、吸血鬼の花嫁、アインズ（モモンガ）、ケラルト、リリネット。

雷爆騎士槍（ショックランス）　＃１３−４〜

　ナスレネが白銀騎士槍をアレンジして作った、雷の属性効果を持つ魔力系第四位階魔法。貫通の特殊効果は保ちつつ、鎧ではダメージを軽減できないという凶悪な能力を有する。ただし、その分通常の第四位階よりも遙かに魔力を消耗する。判明している習得者は、ナスレネのみ。

知らぬことを聞く者は、聞かぬ者よりも賢い　＃１１−５〜

　知らないことを素直に聞ける者は、聞かない者よりも賢明だという意味の言葉。聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥と同じ意味合いであり、転移後世界における諺のようなものと思われる。

死霊系魔法　＃１−２〜

　生物の死を操る事に特化した魔力系魔法の総称。即死などの一撃必殺系もこの系統に入るが、能力値・特殊技術・常時発動型特殊技術・アイテム・レベル差による抵抗ボーナスやペナルティといった様々な要素の影響を受ける。上位者は勿論、例え同レベル帯でも特化していないと効き辛い。

死霊魔法強化　＃１−３〜

　死霊系魔法の威力を上げると思われる常時発動型特殊技術。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

死霊魔法耐性　＃１−２〜

　死霊系魔法による攻撃への抵抗力を上げると思われる特殊技術。アンデッドが持っている、基本的な特殊技術の一つでもある。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

頭飾りの悪魔（シルクハット）　＃７−４〜

　魔法詠唱者の頭部を実のように飾る事で、その力を行使できる特性を持つ悪魔の一種。同種の悪魔の中では最強で、頭部を４つまで飾る事ができる。飾った頭部が優秀な魔法詠唱者であればあるほど強さは加速度的に上昇する上、第十位階魔法まで行使できる。同じ頭で同時に二つの魔法を行使はできないが、それぞれの頭で同時に複数の魔法を行使する事は可能。ただこれには制限があり、合計で十五位階分までと決まっている。普段は頭部が無い（正確には女性の手首より細い首だけが枝のように伸びている）が、どういう理屈か周囲の状況把握や文字の読解は可能。２ｍほどもある枯れ木のような細い体で、膝辺りまである長い腕や足には６０ｃｍ程の鉤爪が生えている。見掛けからは想像もつかないほどの腕力を誇るが、素での強さは（ユグドラシル基準では）さほどではない。具体的な戦闘能力は不明だが、少なくとも六連星レベルでは勝てないらしい。ナザリックに常駐している個体が、アルシェの死体から頭を持ち去った。

白銀騎士槍（シルバーランス）　＃１３−４〜

　銀の属性効果を持ち、銀に弱い敵に非常に強烈な破壊力を発揮する魔力系第四位階魔法。貫通の特殊効果により鎧を着ていない相手には多くの被害を与えられるが、鎧を着ている場合はダメージを減衰されてしまう。判明している習得者は、ナスレネのみ。

シルフィード　＃５−５〜

　エドストレームが所持しているマジックアイテムで、薄絹の衣服。

死蠟玄室　＃２−番外編〜

　ナザリック地下大墳墓第二階層に存在する、シャルティアの住居。といっても第二階層にはここへ繋がる道は無く、訪れるには第三階層を経由する必要がある。白色の丸テーブルを始め調度品は全てペロロンチーノが用意したもので、天井からピンク色の薄絹のベールが吊り下がっていて視界を遮る。室内には濃密で甘い香りが漂っており、生者が抵抗に失敗すれば何らかのバッドステータスが付く。女の薄い笑い声や嬌声などに彩られた淫靡な空気が満ちていて、室外の墳墓とはまるで違う異空間となっている。出口の扉は一見石に見えるが金属製で、ここを抜けると第四階層へ繋がる転移門がある地下聖堂に行く事ができる。

白酒亭　＃１１−Ｐ〜

　フェオ・ジュラに存在する、ガゲズがよく訪れているらしい酒場。

死を撒く剣団　＃３−１〜

　エ・ランテル北門から３時間ほど歩いた辺りの森を抜けた所にある、カルスト地形窪地の中央部にある洞窟を拠点とする傭兵団。総員数７０人弱。戦時中は傭兵として働くものの、それ以外の時は野盗として活動する。最強の剣士としてブレインが所属しているほか、様々な戦場を生き抜いてきた古強者も存在する模様。王都やエ・ランテルで獲物を物色し、人気の無い街道などへ誘導して取り囲み金品を強奪、女性がいれば慰み物にするのが常套手段となっている。傭兵としての最低限の心構えは持っており、一応は武器防具にも注意を払っているが、辛うじて劣悪ではないという程度。なお拠点の洞窟は普段食堂として使う広間を中心に、放射状に副洞が幾つか広がっていて、それぞれ個室・武器置き場・食料庫・倉庫等になっている。また性欲処理用の女を数人監禁しており、そのための部屋もあると思われる。よって広間を抑えられると逃げ場が無いので、襲撃を受けた際は広間を最終防衛ラインとして陣地が作られる。ちなみに倉庫には非常時用の抜け道があるが、極秘扱いで団長とブレインしか知らない。

深淵　＃６−６〜

　ユグドラシルにおいて、女淫魔を始めとするエロ系モンスターが多く生息していると思われる場所。詳細は不明。

新オークネイス　＃１４−幕間〜

　都市国家連合の一角を担う都市。

神官長　＃１−４〜

　法国における六宗派（火・風・土・水・光・闇）を纏め上げている、各宗派の最高責任者たち。全員が最高執行機関の一員で、同時に次期最高神官長候補でもある。

神官長会議　＃４−幕間〜

　法国の最高執行機関が重要な議題を話し合う、法国における最高会議。法国最奥たる神聖不可侵の部屋で、円卓に着いて行われる。これは全員が上下なく平等で、協力者であり仲間である事を示す。なおこの場においては、偽証・虚偽・隠蔽などは暗黙の裡に大罪とされている。

神技一閃　＃１０−３〜

　閃光のごとき速度で攻撃を繰り出す武技と思われるが、詳細は不明。判明している修得者は、ゴ・ギンのみ。

新京都　＃プロローグ　上〜

　日本の首都。八条に住んでいると思しき人間が、違法サイバーウェアを販売した罪で逮捕された模様。

信仰系魔法　＃１−４〜

　主に神官が使用する魔法の総称。六大神の力を借りて行使する魔法とされ、その際には大きな存在を感じるという。その存在が本当に神かどうかは様々な神学論で議論されているが、明確な答えは出ていない。ただし、神と言われる存在の一部であろうとは結論されている。アインズはこの魔法を自力で習得できないかと考えており、転移後世界で神と呼ばれるモノの正体について多角的に研究している。後にロバーデイクを捕らえた際は、信仰する神を変えるとどうなるかといった人体実験も行っている。

真実の部屋　＃７−３〜

　氷結牢獄の地下にある、ニューロニストが住居としている部屋。人間の四肢と頭を完全固定する拘束具など、様々な拷問用の設備が存在すると思われる。

神獣　＃２−３〜

　魔獣の中でも特に強大な力を持つ、上位魔獣の総称。

神人　＃２−１〜

　六大神の血縁者で、人外領域をも超越した強さを誇る者たちの総称。六大神以外のプレイヤーの血縁者は、別の呼ばれ方をするらしい。法国で確認されているのは、番外席次と第一席次を含む３名のみ。

神聖攻撃脆弱�W　＃１−２〜

　神聖属性の攻撃に弱くなる、アンデッド特有の弱点の一つ。判明している負担者は、アインズ（モモンガ）のみ。

神聖属性エリア能力値ペナルティ�U　＃１−２〜

　神聖属性の場所に入るとペナルティを受けると思われる、アンデッド特有の弱点の一つ。判明している負担者は、アインズ（モモンガ）のみ。

神閃　＃３−２〜

　瞬閃を上回る剣速により、雲耀にも喩えられる神速の一撃を放つ抜刀術の武技。その威力は自らが神の領域にいるかのように錯覚する程で、一度放たれれば知覚すら不可能とされる。実際に剣を振り切った後、あまりの速度に血すらも刀身に残らないという。判明している修得者は、ブレインのみ。

神祖　＃３−２〜

　始まりの血統ともいわれる、始祖よりも更に高位の吸血鬼。

閃輝暗点（シンチレーティング・スコートマ）　＃５−５〜

　標的の視界に干渉し、一時的に盲点を作る魔法と思われるが詳細は不明。判明している習得者は、サキュロントのみ。

真・爪切り　＃１４−４〜

　英雄の領域に踏み込んだブレインが開発した、神速の同時六連斬撃。領域を発動して更に六光連斬の全てを神閃で放つ、３つの武技を複合させた一太刀である。

神殿　＃５−３〜

　人々から布施を受け取り、病人や怪我人に治癒魔法を施す施設。政治的な権限は一切持たず、神官たちの育成・アンデッドの討滅・治癒魔法の開発・独自の技術で生み出した製品の販売等に勤しんでいる。王国や帝国に幾つも存在するが、その元締めは法国である。冒険者などが無償で治癒魔法を行うのを禁止するよう組合に要請しているが、それは彼らの仕事に必要な諸経費がお布施から出ているため。

神刀　＃３−２〜

　王国の遙か南方から時折流れてくるという、類稀なる切断性能を持つ神聖属性の刀。武器魔法化が施されていない状態でも、下手な魔法剣を凌駕する切れ味を持つ。当然ながら非常に高額であり、目の玉が飛び出るという表現を地で行くらしい。

震動感知　＃オバロ×ゴレ蛮　クロス小説〜

　大地の揺れを感じ取れる特殊技術と思われるが、詳細は不明。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

神竜　＃７−２〜

　十三英雄が最後の冒険で戦ったとされる竜。

人狼　＃プレイアデスな日〜

　詳細は不明だが、狼に変化できると思われる異形種。銀やそれに似た金属に対する脆弱性と、それ以外の金属に対する耐性を持っている。

ズ・アイゲン　＃１１−３〜

　アゼルリシア山脈に住んでいる、土堀獣人の氏族の一つ。人員数は約一万。現在はリユロの配下となっており、フェオ・ベルカナに居を構えている。大古の英雄プと競い合ったズの子孫を名乗っている。

水晶の城　＃３−３〜

　忠実なる十二の騎士を従えた姫君が、支配していたと伝えられる城。詳細不明。

水星の大鉱石　＃プロローグ　下〜

　ナザリック地下墳墓における墳墓のレイドボスが、４つの武器を交差して発動させる特殊な固有技。自身の防御力を急上昇させ、受けるダメージを１０分の１に激減する。

睡眠無効　＃１−２〜

　睡眠が不要となり、眠らなくても良くなる特殊技術。アンデッドが持っている、基本的な特殊技術の一つでもある。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

水明聖典　＃１０−幕間〜

　情報収集に長けているという特殊部隊で、六色聖典の一角。場合によっては風花聖典を上回るらしいが、詳細は不明。

ズーラーノーン　＃２−１〜

　強大な力で有名な盟主を頭とする、死を隣人とする魔法詠唱者たちの邪悪な秘密結社。盟主の高弟と呼ばれる十二人の幹部（十二高弟）がおり、クレマンティーヌやカジットもその一員。死の螺旋を始め幾つもの悲劇を生み出してきたことで、周辺国家に敵とみなされている。

膨れた皮（スウェル・スキン）　＃２−４〜

　転移後世界ではそこそこ強い部類に入るアンデッドモンスター。詳細は不明。

空の目（スカイ・アイ）　＃３−５〜

　遠く離れた場所（少なくとも２ｋｍ以上の距離）を監視できる、野伏系の特殊技術。精神系効果を上乗せできる特性を持つと思われるが、詳細は不明。判明している会得者は、アウラのみ。

好き好きアインズ様！守護者記念大オークション　＃ドラマＣＤ２〜

　アインズに自分たちが給金で買いたいものを聞かれた際、アインズ様添い寝権を賭けて守護者たちが開催した２回のオークション。添い寝権の発案者はシャルティアだが、オークション開催の提案はデミウルゴスである。これは単に添い寝権の仮の値段を決めるだけではなく、最高金額を提示した者にはアインズにサンプルの内容を提示する権利も与えられる。これは各人の想定する添い寝の内容がバラバラで（シャルティアの当初の想定は頭なでなでまでだったが、アルベドは性的な意味合いまで含めて妄想していた）、どこまでが添い寝と言えるかの最低ラインを決めるには、アインズ自身にサンプルを提供してもらう必要があるため。つまり最高金額提示者には、唯一無二である最初の試供品を堪能する権利が与えられる事になる。なおルールとしては、当初は守護者の給金を年収１５００万と設定しただけだったが、２回目でアルベドが暴走した事で幾つか追加された（一人が持つ金銭の最大値は１５００ポイント、各員が二つずつアインズにお願いするものを提案しそれをランダムに選ぶ、同額が提示された場合はまだ落札していない者が優先される）。またオークショニアとしてユリとシズが呼ばれ、進行を取り仕切る事となる。結果としてはオークション前の話し合いにも出た服・玩具用人間・武器防具に加え、添い寝権・食事であーん権・一緒にお風呂権・お空を二人でデート権・鍛錬権（ガチバトル希望）がアインズに伝えられた。

特殊技術（スキル）　＃１−１〜

　ユグドラシルにおいて、何かをしようとする際に必要となる特殊能力。例えば料理をしようとしても、それに関連する専門の能力を持っていないと必ず失敗するのである。種族や職業などによって個人が得られる能力は様々であり、また一部の能力は使用者のレベルに依存する特性を持つ。大まかに分けて２つのタイプ（一度使うとクールタイムが必要なものと、一定時間内での使用回数が決まっているもの）があり、発動不可時間（クールタイム）が長いものや使用回数が少ないものほどより強力になる。なおいちいち声に出さずとも発動に問題は無いが、無言だと仲間との連携が崩れ易くなるので、知らせる意味で技名を口にすることが多い。ただボス戦などでそのような暇が無い時は、マクロを作っておいて発動時に技名がＰＯＰするようにしておいたりする。ちなみに、双方の特徴を持つ複合型も存在するらしい。

スクリーミング・ウィップ　＃７−２〜

　漆黒と共にフェメール伯爵に雇われた、帝都を拠点としている金級冒険者チーム。メンバーはリーダーを含めて４人。

巻物（スクロール）　＃１−２〜

　魔法が封じ込められている羊皮紙で、使い捨ての消費系マジックアイテム。１度魔法を発動させると、そのまま数秒で燃え尽きる（熱は発しない）。発動させるには封じられた魔法を使える職業（正確にはその魔法が習得できる魔法リストに入っている職業）を保有していなければならないが、一部の盗賊系職業の特殊技術には職業を偽装して制約を外せるものもある。なお転移後世界とユグドラシルでは扱う羊皮紙の品質が全く異なり、転移後世界における一般的な羊皮紙では、ユグドラシルの方法（ユグドラシル金貨を溶かしたもので魔法陣を描き、そこに魔法を使用する）だと第一位階ですら封じられず燃えてしまう（司書長の努力で第一位階は何とか込められるようになるが、そもそもユグドラシルのものなら第二位階まで可能だった）。後にデミウルゴスの働きと司書長の実験により、第三位階までなら別の皮（人間や魔獣など）で作った皮紙で代用できることが分かっている。ちなみに転移後世界の相場では、第一位階を封じたものは金貨一枚と銀貨十枚になる模様。

従者の動死体（スクワイア・ゾンビ）　＃１−３〜

　死の騎士が敵を殺した際、その場所に出現する殺した敵と同レベルのアンデッド。死の騎士の剣で死を迎えた者は、そのまま永遠の従者になるという設定による。なお転移後世界では、殺した敵がそのままアンデッドと化すのみで戦闘能力はほぼ無い（正確には死の騎士の半分程度のレベルになるので、元が強者なら弱くなるが一般人なら強くなる）が、より強いアンデッドの自然発生に繋がる可能性がある。更に彼らに殺された者もまた動死体となる上、その数には制限が無い。ちなみに大元の死の騎士が滅びたり消滅したりすると、ただの死体に戻ってしまう。

恐慌（スケアー）　＃４−３〜

　標的に得体の知れない不安を抱かせ、周囲から何かが襲い掛かってくるような錯覚を生じさせる魔法。精神的動揺から来る恐怖により、脳の命令に反して体を動かせなくなってしまう。判明している習得者は、イグヴァのみ。

鱗鎧（スケイルアーマー）　＃２−４〜

　金属板を幾重にも重ね合わせて作られる、鱗のような鎧。

鱗の悪魔（スケイル・デーモン）　＃６−１１〜

　爬虫類の鱗に包まれた筋骨隆々の肉体に、山羊の頭蓋骨のような頭部を持つ悪魔。身長は３ｍほどで蛇のように長い尻尾があり、黒い眼窩には青白い炎が猛り狂っている。背中には飛行可能な蝙蝠の翼を備え、巨大な大金槌を武器としている。聖王国ではヤルダバオトの側近として召喚されており、聖王国南方への侵攻軍統括を任されている。レメディオスでも勝てる程度の強さで、死の騎士よりも弱い。

骨の竜（スケリトル・ドラゴン）　＃２−３〜

　無数の人骨で竜を象った集合体で、３ｍもの巨体を持つアンデッドモンスター。殴打はともかく刺突や斬撃は無効な上、第六位階以下の魔法に対して完全耐性を持つ。カッツェ平野でも発生した事があるらしく、転移後世界では最強のアンデッドの一角とされる。

骸骨（スケルトン）　＃２−３〜

　骨だけの体で生物に襲い掛かる、最下級のアンデッドモンスター。レベル１。知性はほぼ無いが動作は機敏で、移動阻害の影響はさほど受けない。刺突武器に耐性を持つが殴打攻撃に弱く、即死条件は頭を砕かれること。最弱レベルの雑魚モンスターではあるが、数が多くなると低位冒険者や一般兵には十分な脅威に成り得る。

骸骨弓兵（スケルトン・アーチャー）　＃４−３〜

　弓矢で武装した骸骨。レベル２。後方支援に長けるが、接近戦になると無力化してしまう。

骸骨戦士（スケルトン・ウォリアー）　＃４−３〜

　円形のラウンド・シールドとシミターで武装した骸骨。レベル１６。並の骸骨とは比較にならない強さを持つ。

百足状の骸骨（スケルトン・センチュピート）　＃２−４〜

　詳細は不明だが、転移後世界ではそこそこ強い部類に入るアンデッドモンスター。並の衛兵では歯が立たないが、冒険者なら倒せるらしい。

骸骨の魔法使い（スケルトン・メイジ）　＃１−４〜

　ユグドラシルでは死者の大魔法使いの下位異形種で、究極の魔法を求めた魔法詠唱者のアンデッドモンスター。アンデッドの最初期種族の一つであり、第一位階魔法を行使する。身長は１５０ｃｍ程度で、人間と動物を融合させたような骨格をしている。頭蓋骨から鬼のような角が二本飛び出しているほか、手の指は４本で足先は蹄になっている。ローブを纏い、杖を持っているのが基本スタイル。

骸骨騎兵（スケルトン・ライダー）　＃４−３〜

　骨の馬に乗り、騎兵槍を装備した骸骨。機動性は高いが、それ以上の特別な力は無い。

素戔嗚　＃プロローグ　下〜

　弐式炎雷が切り札としている忍刀で、３ｍを優に超える長刀。色々なペナルティがあって剣を振る速度が非常に遅く、確実に当てるには敵の動きを完全に止める必要がある。刀身が敵に当たると凄まじい値のダメージ係数を適用された多段攻撃が入り、それはボスモンスターの一撃をも遙かに凌駕する威力となる。

星の交響曲（スター・シンフォニー）　＃１０−３〜

　フレイヴァルツが愛用しているリュートで、一級品のマジックアイテム。

動物の像・戦闘馬（スタチュー・オブ・アニマル・ウォーホース）　＃３−３〜

　金属製重装備鎧を着用した、体躯の大きい馬の動像を召喚するマジックアイテム。

杖（スタッフ）　＃１−２〜

　魔法が込められているアイテムの一種。決められたチャージ回数だけ魔法を発動できる上、込められた魔法がどの系統であれ誰でも使用可能。短杖と違って制約が無い分、値段も高額になる。

スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウン　＃１−Ｐ〜

　アインズ・ウール・ゴウンのギルド武器で、ギルド長であるモモンガ専用の神器級アイテム。ヘルメス神の杖（ケーリュケイオン）をモチーフとしており、七匹の蛇が絡み合った姿をしている。蛇の口はそれぞれが違う色の宝石（月の宝玉、火の宝玉など計７つ）を咥えており、握りの部分は青白く発光する水晶のように透き通った材質でできている。宝石は全て神器級アーティファクトであり、同時にシリーズアイテムでもあるので、七つ全てが揃っていることでより強大な力が引き出されている。手にするとステータスが劇的に上昇するほか、どす黒い赤色のオーラが揺らめきながら立ち上がる。時折人の苦悶の表情を象っては崩れ消えていく様は、まるで苦痛の声が実際に聞こえてきそうなリアルさを伴う。チームに分かれて競うように材料を集め、外見をどうするかで揉め、各員の意見を纏め上げて少しずつ作り上げていった、ギルド最盛期の輝かしい記憶そのものと言える逸品。多大な努力と莫大な時間が費やされたため、数え切れないほど幾度も止めようという意見が出たらしい。サービス終了直前の時まで円卓の部屋に飾られたままになっていたが、最後くらいはというモモンガの好奇心をきっかけに持ち出された。転移後世界で度々外出するようになってからは、重要性を鑑みてオーレオールに預けられている。自動迎撃システムを始めとする非常に強大な力を内包しており、世界級アイテムにも匹敵するレベルになっている。

スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウン（偽）　＃４−４〜

　蜥蜴人たちを威圧しに行く際に持ち出した、かつてギルド武器の製作過程で作り出された試作品。宝物殿に眠っていたエフェクトの実験に使われていたアイテムを組み込んで、外見だけは完璧に近い張りぼての紛い物である。どす黒い赤色のオーラ（色の明度は調整可能）が揺らめきながら立ち上がり、時折人の苦悶の表情を象っては崩れ消えていく様は本物と同じだが、本物が宿す力の十分の一も込められていない。その後もアインズが外出する際は、これを持ち歩くのが通例となっている。

スタッフ・オブ・シャドウ　＃２−１〜

　マジックアイテムである黒い杖。詳細は不明。

石喰猿（ストーンイーター）　＃１２−３〜

　アベリオン丘陵に住んでいる、純白の長毛をした猿に似る亜人種。扱う武器こそ素朴だが食べた石を吐き出す力は凄まじく、１００ｍは軽く飛んで鉄鎧を容易く凹ませるが、吐き出せる回数には限度がある。なお上位種に到達した者は、食べた原石に応じた特殊な力を３つまでストックできる（例えばダイヤモンドを食べた場合、一定時間殴打以外の物理攻撃への耐性を得られる）。

石動像（ストーンゴーレム）　＃７−２〜

　石で作られた動像。カルネ村の要塞化に当たってルプスレギナが連れてきた数体が使われているほか、帝国魔法省の守護にも４体使われている。

ストーンネイル工房　＃１０−３〜

　かつて山小人の王国に存在した、非常に有名なルーン工房の一つ。オスクが持っている剣は、１５０年以上前にここで作られたもの。

大溶岩流（ストリーム・オブ・ラヴァ）　＃１３−５〜

　文字通り大規模な溶岩流を生み出すと思われる、炎系の信仰系第十位階魔法。判明している習得者は、マーレのみ。

湿地の巨腕（スナップ・グラスプ）　＃４−３〜

　右の鋏が特に大きくなっている、１５０ｃｍはある巨大な蟹。

蛇身人（スネークマン）　＃１２−１〜

　アベリオン丘陵に住んでいる、蜥蜴人の近親種族と思われる亜人種。強力な毒を持つコブラのような蛇頭に、鱗の生えた人間のような体と尻尾を持つ。主な武器は野蛮な長槍で、これにも彼らの毒が塗られている。ただそれなりの強者であれば抵抗できる程度の毒であり、鱗も金属武器を弾くほどの硬さは無い。また冷たいものを嫌う性質があるので、金属製の鎧などを着用する事も無い。なお蛇のような感知器官があるので、夜間戦闘は彼らに有利となる。

大白球（スノーボールアース）　＃８−２〜

　ナザリック地下大墳墓第五階層に存在する、コキュートスの住居。大穴の上に張ってる氷の上に作られていて、上を歩くと不安を掻き立てる嫌な音が響く。スズメバチの巣をひっくり返したような巨大な白球で、周囲には計６つの水晶のような巨大氷柱が鋭い先端を空目掛け突き出している。各氷柱には雪女郎が常時控えており、親衛隊の如く常に主人の住居を守っている。内部は非常に広く、通路から部屋に至るまでコキュートスが剣を振り回しても問題ないほど。壁も天井も家具も全て氷でできており、芸術性も考慮されていると思われる造りになっている。

スパイダー・クライム　＃７−４〜

　壁に垂直に立ち、平地と同様に歩く魔法。判明している習得者は、シャルティアのみ。

人蜘蛛（スパイダン）　＃１２−３〜

　アベリオン丘陵に住んでいる、蜘蛛を彷彿とさせる形状の亜人種。非常に長く細い四本の手足を持ち、口から粘着性を始め多様な性質を持つ各種の糸を吐き出して有効利用する。裁縫に使える糸も出すことができ、それで作った服は鋼鉄並みの硬度を誇る。

スパリゾートナザリック　＃８−２〜

　ナザリック地下大墳墓第九階層に存在する、男女合わせて九種十七浴槽を持つ大浴場。全部で１２のエリアに分けられており、その内９つが風呂エリアで、後はサウナ・岩盤浴エリア・リラクゼーションルームとなっている。風呂エリアの内訳は、チェレンコフ湯、最も大きいジャングル風呂（モチーフはアマゾン河で、作り物とは思えない造形の草木が生い茂っている。製作はベルリバーで協力がブループラネット）、情緒溢れる古代ローマ風の風呂、ゆず湯、炭酸風呂、ジェットバス、低周波で身体が痺れる電気風呂、炭が浮かぶ水風呂、男女混浴露天風呂（景色は作り物）。設置されている桶は伝統（？）に従い、全て黄色になっている。なお別のところに家族風呂もあるようだが、具体的な場所などは不明。

スピアニードル　＃８−２〜

　高さ２ｍを超える体躯を持つ、アンゴラウサギに似た姿の白い魔獣。レベル６７。普段は柔らかく手触りの良い体毛だが、戦闘態勢に入ると一本一本が非常に細い針のように鋭く尖る。この状態で仕留めても元の柔らかい毛には戻らないため、毛皮を入手するには無警戒時に不意を突いて一撃で殺す必要がある。アウラのお気に入りの一体で、上に寝転がって寝るのには最高の毛並みであるらしい。

スフィーズ　＃２−２〜

　かすり傷でも命を奪う漆黒の死剣で、暗黒騎士が所有していた四大暗黒剣の一つ。

守護鬼（スプリガン）　＃１２−３〜

　アベリオン丘陵に住んでいる、小型から大型まで自在に大きさを変えられる亜人種。基本的には善の種族で、悪の個体は非常に珍しい。ただいずれにせよ、暴れ出すと手に負えないほど戦闘力が高い。

スポイトランス　＃３−２〜

　シャルティアが持っている神器級アイテムで、スポイトに酷似した奇怪で巨大な槍。敵に与えたダメージを吸収して、その量に応じて持ち主の体力を回復させる能力を持つ。また攻撃した相手の血を吸い尽くすこともできるので、これで殺された者が血飛沫を上げることは無い。なお巨大であるが故に、細かな動作が難しいという欠点もある。

スマイト・フロストバーン　＃ドラマＣＤ１〜

　標的を瞬時に凍結させる特殊技術と思われるが、詳細は不明。判明している会得者は、コキュートスのみ。

小さき牙（スモール・ファング）　＃４−１〜

　スーキュが族長を務めている、大湿地に居を構えている蜥蜴人の部族の一つ。かつての食料を巡る戦争では、緑爪や鋭き尻尾と同盟を組んで勝利した。

スラーシュ　＃１２−１〜

　アベリオン丘陵に住んでいる亜人種。手には吸盤が付いており、舌は伸縮自在で麻痺毒を分泌する。溶け込みの魔法のように、皮膚の色を変えられる上位種も存在する。城壁完成後の聖王国に長雨の夜に乗じて夜襲をかけ、城壁を乗り越えて西進し幾つかの村を壊滅させた事がある。この悲劇は聖王国では未だに尾を引いており、国内にまだ残存個体が潜んでいるのではと噂され続けている。

粘体（スライム）　＃３−１〜

　人間社会と密接な関わりを持つ異形種で、様々な亜種が存在するゼリー状や粘液状のモンスター。彼らは視覚を持っておらず、動体探知などの知覚器官で周囲を感知する。ただその範囲には限界があり、通常１００ｍ先は真っ暗になってしまう。種族特性として筋力上昇値が低く物理ダメージを与えるのには適さないが、防御能力は非常に高い（物理攻撃に強く、特に刺突や斬撃等には強い耐性を持つ）。仮にこの種族でＤＰＳを稼ごうとするなら、一撃必殺を狙う暗殺者系統に特化する必要がある。ちなみにユグドラシルでは武器防具を装備しても外見は変化せず、体の中にそれらが浮かぶという描写がなされる。

ズ・リュシュク　＃１１−３〜

　アゼルリシア山脈に住んでいる、土堀獣人の氏族の一つ。人員数は約一万。現在はリユロの配下となっており、フェオ・ベルカナに居を構えている。大古の英雄プと競い合ったズの子孫を名乗っている。

スルト　＃６−６〜

　ユグドラシルのモンスターで、炎の巨人のボス。稀に原初の炎をドロップする。

八足馬（スレイプニール）　＃７−２〜

　通常の馬より大きい体躯を持ち、八本の足を持つ魔獣。筋力・持久力・移動力に優れ、陸を走る獣の中では最高と言われる事もある。その価値は破格で軍馬五頭以上にも匹敵するといわれ、例え貴族でも滅多な事では所有できない。

スレイン法国　＃１−４〜

　六大神が基礎部分を作ったとされる、王国や帝国と隣接し人間至上主義を掲げる宗教国家。アベリオン丘陵を挟んではいるが、聖王国とも隣接していると言えなくもない。六大神それぞれを信仰する派閥が存在するが、王国とは違いほぼ協力し合って繁栄のために努力する。それは互いの神に対し敬意を示すというだけでなく、人間が人間以外の強大な種族やモンスターに対抗し打ち勝つには、纏まらなければ危険だと知っているからである。また人間こそが神に選ばれた種族で他種族は殲滅すべしという理念があり、これによって団結を促し国力を一点に集約させて強国化を図っている。周辺国と違って王や皇帝などの統治者はおらず、最高執行機関の１２人が意思決定を行い国を動かしている。六色聖典を軸に国家として十分な兵力を持っており（大陸における人間種の国ではトップクラス）、信仰系魔法詠唱者の高等教育も国の直轄で行っていて、この国に冒険者が入り込む余地は無い。また周辺に人間を脅かすような亜人等の国が無いのは、この国が長きに亘り台頭しようとする亜人たちを刈り続けている事が大きい。なお先述の理念により、亜人のみならず人間以外の人間種、もしくはそれらの血が混じった者をも差別し見下す傾向がある（王国や帝国でもその風潮はあるが、ここほど極端ではない）。捕らえられた人間以外の種族は総じて奴隷とされ、心を折られて他所に高額で売り飛ばされる。特に森妖精は外見や保有する特殊技術で値段が跳ね上がり、一般市民では到底手の届かない金額（魔法の武器一つに匹敵するほど）で取引される。管理が隅々まで行き届いている近隣唯一の国であり、１５００万を超える国民のデータは全て住民台帳に記載されている。国民の名前は名前と姓の間に洗礼名を入れるのが一般的であるほか、成人は２０歳と法律で決まっている。強者の少なかった時代、血を濃く保つ必要があった頃の名残ではあるが、法律上では国の許可が出れば一夫多妻が認められる。ただ普通は一夫一妻であり、認められるのも年に数件程度で、それも精々二人が限度である。ちなみにこの国では一定以上の地位から徐々に給料が減っていく決まりがあり、最高執行機関に至っては笑い話の種にされるほどである。上に立つ者が私欲に塗れた人間であってはならないという自浄のためであり、故に昇り詰める人材は国や人を守るべく身を粉にして働きたいと願う者が大半である。ただしその一定のレベルまでは家柄が良いだけでも手が届くので、出世の箔付けで仕官する者がいるなど問題も抱えている。

鈍足（スロー）　＃プロローグ　下〜

　対象の移動速度を下げる第三位階魔法。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）、憤怒の魔将のみ。

湿地の精霊（スワンプ・エレメンタル）　＃４−３〜

　湿地に住まう精霊の一種と思われるが、詳細は不明。高さ１６０ｃｍ程度の円錐形をした泥の塊で、手足や頭といったものは何一つ無い。湿地であれば滑るように俊敏な動きが可能で、身の丈よりも長い鞭のような触手を出して敵を攻撃する。強さは獣の動死体よりは上、という程度。

スワンプ・ナーガ　＃プロローグ　上〜

　グレンデラ沼地に棲息する、詳細不明のモンスター。レベル８０。

聖炎の儀　＃１２−１〜

　通常の炎に祝福を行い、聖なる力を付与する儀式魔法。発動にはある程度の時間を要するが、術者に掛かる負担を考慮しなければ簡略化も可能。詳細は不明だが、本来は攻撃用の儀式ではないらしい。

聖王国解放軍　＃１２−２〜

　ヤルダバオトの聖王国蹂躙後に結成された、レメディオスを長とする反乱軍。岩がちの山に穿たれた天然洞窟（かつてここを根城にしていたモンスターを聖騎士団が討伐した）を拠点としており、１８９名の聖騎士・見習いや関係者を含め７１名の神官・行き場を失った８７名の平民が寝起きしている。高さはあまりないが馬も入れる程度のスペースと横幅があり、青白い光を放つキノコが群生していて一角には地下水も湧いている。洞窟内は用途別に区分けされて寝所も用意され、山の麓に広がる森の木々で家具も備え付けられている。

生活魔法　＃１３−４〜

　日常生活に必要な、様々な物資を生産する魔法の総称。主に第零位階が多く転移後世界ではごく一般的なものだが、アインズたちからすれば充分に珍しい代物。

聖騎士団　＃１２−１〜

　聖王国に存在する、聖騎士のみで構成された騎士団。現在の団長はレメディオスであり、副隊長にイサンドロとグスターボが就いている。団員は総数５００人ほどで、多くの者が難度２０程度のモンスターと互角に戦える。中には難度６０程度のモンスターとも一騎打ちできる、最精鋭と言える猛者も少なくとも２５人はいる。入団者はまず見習いの従者となり、聖王に拝謁して剣を捧げる儀式を行った後、裁縫など必要なことを教わりながら成長していく（もし在団時に聖王が変わった場合は、その都度拝謁と儀式を繰り返す）。彼らが持つ剣には軽微ながら魔法の力が込められているが、これは従者階級である訓練生から正式な団員となった際に込められるもので（聖騎士任命の儀式の一環）、剣自体は訓練生時代から特に変わるわけではない。またこれは近接武器にしか込められない類の力なので、遠距離武器がいくら扱えても団員となる際には無意味。彼らの鎧には胸部に聖王国の紋章が刻まれており、ここに手を当てて行う宣言は聖騎士の誇りと聖王国への忠義にかけてという誓いである。聖王国であれば感嘆の声が上がるほどの絶対の誓いだが、他国での知名度は低くそうと認識されない場合がほとんど。

聖撃　＃１２−１〜

　敵の体に自分の武器が食い込んだ時、聖なる力を敵に流し込む聖騎士特有の特殊技術。聖騎士の特殊技術の中では初歩的なもので、接触しただけでも使用は可能。判明している会得者は、レメディオスのみ。

正攻撃脆弱�W　＃１−２〜

　正属性の攻撃に弱くなる、アンデッド特有の弱点の一つ。判明している負担者は、アインズ（モモンガ）のみ。

製作室　＃８−２〜

　最古図書館の奥にある、主に巻物作成などに使われる部屋。四方に大きな棚が置かれ、それらには巻物作成に使う無数の触媒（鉱石、貴金属、属性付与石、宝石、各種粉末、様々な動物の色々な器官、大量の羊皮紙の束、大量のユグドラシル金貨）が資源として置かれている。といってもここにあるのは直ぐに使うものだけで、数百倍にもなる量が宝物殿の一室に保管されている。中央には大型の製図台があり、これが作業台も兼ねている模様。

清浄投擲槍　＃３−２〜

　神聖系属性を内包した、３ｍを超える巨大な戦神槍を作り出す特殊技術。穂が特に巨大な造りで、美麗な白銀の輝きと清浄な気配を漂わせている魔法扱いの武器。また発動時にＭＰを追加で支払えば、絶対命中の追加能力を付与できる。使用回数は一日につき三回まで。判明している会得者は、シャルティアのみ。

精神強化　＃１−４〜

　精神力を強化する武技。判明している修得者は、ガゼフのみ。

精神作用無効　＃１−２〜

　効果の良し悪しに関わらず、一切の精神作用効果を無効化する特殊技術。アンデッドや動像が持っている、基本的な特殊技術の一つでもある。なお感情の変化も精神作用に含まれるようで、基本的に過剰な感情は抑制されるのだが、シャルティアやユリのように抑制されない例もある。その理由を探るべくアルベドが調査・実験を試みた事があるが、転移後世界の上位アンデッドに関する情報不足で一時凍結となった。とはいえ中止になった一番の理由は、シャルティア用特別実験という事でアルベドとの対決騒動が勃発したからであり、後にアルベドが罰としてモップ掃除を言い渡されている。デミウルゴスによると、この研究が進めばアンデッドも強い感情を持てる可能性があるとの事。、判明している会得者は、アインズ（モモンガ）、シャルティア、ユリ。

精神操作系魔法　＃１−４〜

　標的の記憶や精神に働きかける類の魔法の総称。符術や陰陽五行を操る魔法もこれに分類されるようだが、詳細は不明。ただ陰と陽はそれぞれ双極の関係性で、互いに打ち消し合う性質を持つ。なお特殊技術などで強化されている場合は、同様の強化を行わないと完全な相殺はできない。

精神防壁の冠　＃２−１〜

　アインズが持っている聖遺物級アイテムで、紫水晶が嵌め込まれた銀のサークレット。薔薇の蔓が絡み合ったような形状で、外側に棘が幾つも飛び出している。着用者の精神を守護し、恐怖や魅了などに属する攻撃を防ぐ。なお魔法は完全に防げるものの、特殊能力等が由来の場合は抵抗へのボーナスで終わってしまう。ただ所有者自身が抱く恐怖に対しては抑止程度の効果しかないし、支援魔法などのプラスの効果も全て防いでしまう欠点がある。後に聖王国へ赴いた際、ネイアへ一時的に貸し出される事となる。

成人の儀　＃ドラマＣＤ２〜

　ビョルケンヘイム伯爵家で長く受け継がれてきた掟で、後継ぎが成人として認められるための儀式。家を継ぐ前に人型のモンスターと戦って勝利するという内容で、将来的に人を殺す事への心理的な傷を和らげる意味合いを持つ。また生死を懸けた戦いを乗り越えることの重要性、実戦を経験することの大切さ等を学ぶためのものでもある。必ずしも挑んだ全員が無事に帰れたわけではないらしく、その危険性故か供を一人連れて行くことが許されている。

聖水　＃３−２〜

　ユグドラシルに存在するアイテムと思われるが、詳細は不明。アンデッドにある程度のダメージを与えるものと思われる。

正属性エリア能力値ペナルティ�U　＃１−２〜

　正属性の場所に入るとペナルティを受けると思われる、アンデッド特有の弱点の一つ。判明している負担者は、アインズ（モモンガ）のみ。

聖殿　＃８−２〜

　蜥蜴人の部族連合村に建てられた、アインズの石像を御神体とする石造建築物。石像は建物の最奥に位置しており、まるで本人をそのまま石化したような精巧さを誇る。ただ顔の造形の一部が異なっており、アインズは美化されたものと考えているが真実は不明。像の前には祭壇が設置されていて、蜥蜴人達の様々な献上品（彼らの尊敬と崇拝を示す花や魚）が供えられる。なお内部の掃除と建物の管理は、森祭司の力を持つ者たちが行っている。

青竜牙突き　＃７−２〜

　竜牙突きに雷属性を付与した武技。掠るだけでも雷ダメージを与えられるため、金属鎧に身を包む相手には特に有効。判明している修得者は、パルパトラのみ。

七の御使い（セヴン・トランペッター）　＃１４−４〜

　詳細不明の信仰系第十位階魔法。判明している習得者は、精霊髑髏のみ。

世界移動　＃１４−４〜

　転移魔法の一種と思われる始源の魔法。判明している習得者は、ツアーのみ。

世界断絶障壁　＃１４−４〜

　半透明の半球状の光結界で広範囲を包み込み、世界から隔離された空間を作る中位の始源の魔法。結界は触れても害は無いが非常に硬く、通常手段による侵入や転移を完全に阻害する（結界内であれば行使は可能）。判明している習得者は、ツアーのみ。

世界地図　＃４−Ｐ〜

　転移後世界の全体、あるいは大部分を表現した地図。実在するかどうかは全く不明で、人間社会では人間の国家（王国、帝国、法国）を基本とした、本当に大雑把なものしか流通していない。縮尺は適当で地形もほとんど記載が無く、亜人の国家は１つしか載っていない有様である。しかもそんな中途半端な代物でさえ入手は非常に困難で、これ以上の物を求めるには途方もない金と時間が必要になるらしい。

世界発見ポイント　＃プロローグ　上〜

　詳細は不明だが、ユグドラシルにおいてギルドランキングに影響するというポイント。未探索ダンジョンをクリアすると加算される模様。

赤熱神殿　＃１−３〜

　ナザリック地下大墳墓第七階層に存在する、デミウルゴスの住居。第八階層へ繋がる門が設置されており、普段はデミウルゴス配下の魔将たちが警護を行っている。かつては古代ギリシャ風の美しい神殿だったと思われるが、蛮行・冒瀆・悪意によって白い柱は折れ神像は砕かれ、天井は崩れて地面に埋もれている。まるで聖なる神々が悪魔に敗北した後の廃墟のようで、周辺を警護する魔将たちの姿も相まって荒廃した雰囲気に満ちている。中央には少し盛り上がった小高い台地があり、デミウルゴス専用の玉座が設えられている。なおデミウルゴス曰く、この住居はウルベルトが彼の事を考えて創造したものの全てが揃っており、ウルベルトの愛そのものだという。何も無いように見えても様々なものが隠されていて、各神殿跡の中にそれぞれ散らばった形で配置されているとのこと。

摂政会　＃１１−２〜

　山小人の王国運営を取り仕切っている、８人の各部門長たちの集まり。大地神殿長、鍛冶工房長、総司令官、食料産業長、事務総長、酒造長、洞窟鉱山長、商人会議長から成る。議長は特に決まっておらず、持ち回りで全員が務める模様。

摂政府　＃１１−４〜

　フェオ・ジュラに存在する、摂政会の会議場。有事の際はここに集まって話し合い、方針を決定する。貴賓用待合室兼談話室兼応接間にはイス・テーブル・クローゼット等の他、今にも動き出しそうな調度品（蜥蜴に乗った山小人の像など）が飾られていて、山小人の技術が優れていることを示している。

接触魔法　＃１３−５〜

　有効射程が一切無く、相手に触れなければ効果が無い魔法の総称。魔法系職業と戦士系職業を同時に取っていないと使いこなすのは至難だが、それ故に同位階の魔法と比較して一位階上の力を秘めている。

絶望のオーラ　＃１−２〜

　恐怖や能力ペナルティの効果を発揮するオーラを放つ特殊技術。死の支配者まで極めた時点で得ている、種族的特殊技術の一つでもある。�T〜�Xまでの種類があり、�Tは恐怖、�Uは恐慌、�Vは混乱、�Wは狂気、�Xは即死。�Tは怯えることにより、あらゆる動作に対してペナルティが発生する状態異常となる。�Uは�Tの重度の状態で、相手に対し戦闘行為を取ることができず、全力で逃げ出すことを要求される。�Vは回復手段を受けない限り、一定時間混乱し続ける。�Wは非常に面倒な永続効果のバッドステータスで、魔法などで第三者に回復してもらわない限り元に戻らない。そして�Xは言葉通り、即座に死ぬことになる。�X以外は発動時間を調整することで応用が利き、敵に隙を作らせるなどの役にも立つ。ただし、術者と同レベルの者には効果が無い。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

セフィラーの十天使　＃２−２〜

　世界級エネミーの一角。セフィロトをモチーフとした１０人の天使と思われるが、詳細は不明。

セラフィム　＃１１−４〜

　ユグドラシルの数多あるギルドの中で、ランキング一位にあったというギルド。天使系統種族しか入れないギルドで、世界級アイテムを保有していたらしい。

恒星天の熾天使（セラフ・エイススフィア）　＃１−５〜

　至高天の熾天使には若干劣るものの、非常に強大な力を持つと思われる熾天使。詳細不明。

至高天の熾天使（セラフ・ジ・エンピリアン）　＃１−５〜

　非常に強大な力を持つと思われる熾天使。詳細は不明だが、アインズでも全力で戦闘を行う必要があるらしい。

藍蛆（ゼルン）　＃１２−１〜

　アベリオン丘陵北部の千の陥没穴（巣）に住んでいる異形種で、てらてらとした外皮とぬらぬらとした体を持つモンスター。卵生で、個体数は３千ほど。オスとメスでは大きく容姿が異なる（あくまでも種族内でのことであり、他種族からは見分けがつかない）ほか、オスの個体数は非常に少なく生まれた時点で王族となる。故にオスが全滅してしまった場合、彼らは緩やかな滅びに晒されることになる（メスが性別を変えることもあるらしく、絶対ではない模様）。オスは非常に大切にされる代わりに巣の外へ出ることは無く、ほぼ監禁状態で一生を終えるのが普通。メスの上半身はウナギに毛が生えたような感じで、下半身は藍色の蛆虫のようになっている（艶の違いで個体を識別するらしい）。オスは艶やかな紫色の大きな蛆虫のような姿（肉塊とも言える）で、メスには無い疣足が生えている。気にならない程度だがほんの微かに、血腥い臭いがするらしい。何故か亜人種に有効な魔法が効くという種族的弱点があり、広義には亜人種と思われている。人間種と同等の知性を備えており、人間種の言葉も普通に発声し話すことができる。生死を問わず生物の体液を主食としており（誰かを弔う際は遺体も食べるらしい）、その中には当然人間も含まれる。なお感謝の意を示す際は、頭と思われる部位を上げる挙動を示す。ヤルダバオトに王と王子を人質に取られてしまい渋々従っていたが、王が悪魔に殺されたと知ってヤルダバオトに反旗を翻した。ヤルダバオト打倒後は魔導国に移住し、配下となった模様。戦闘能力の詳細は不明だが、彼らは基本的に白兵戦を得意とするらしい。ちなみに位階魔法に関する知識は乏しく、第五位階が最高だと思っている。

セレスティアル・ウラニウム　＃４−５〜

　七色鉱の一つ。アインズ・ウール・ゴウンが初めて鉱山を発見したが、彼らが少量しか市場に流さなかった事で価格が高騰した。更に彼らが熱素石入手目的で鉱山を独占したため、他のギルドで鉱山の奪取計画が発動。永劫の蛇の腕輪が使用され、アインズ・ウール・ゴウンのメンバーは鉱山のあるワールドに一定期間入れなくなってしまう。その間に探索が行われて鉱山は奪われ、大量の鉱石が高額で流出されるようになったという。ちなみにその時、アインズ・ウール・ゴウンでは無謀な奪還作戦が実行され、大半のギルドメンバーが一回死んでいる。それはモモンガも例外ではなく、結構な希少アイテムをドロップしてしまったらしい。

戦気梱封　＃１−４〜

　己の気を武器に纏わせ、魔法属性を持たせる武技。微光が武器に宿ったように見え、炎の上位天使をも容易く切り裂けるようになる。判明している修得者は、ガゼフのみ。

穿撃　＃７−２〜

　竜牙突きの元となった武技。詳細不明。判明している修得者は、パルパトラのみ。

感知増幅（センサーブースト）　＃３−４〜

　感知力を増幅する魔法と思われるが、詳細は不明。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

戦士解除　＃８−２〜

　召喚解除とも呼ばれる、迷宮探索時の常套手段。召喚モンスターを先行させて罠を食らわせ、その後を悠々と進んでいく脳筋な方法である。特に正攻法（一時的に成功率を上げる特殊技術・消費アイテム・魔法など）での解除が困難な罠には非常に有効。

仙術　＃７−２〜

　仙人が扱うと思われる、精神系魔法詠唱者が修められる術。

敵感知（センス・エネミー）　＃１−２〜

　敵を感知する特殊技術と思われるが、詳細は不明。

全体飛行化　＃１１−５〜

　仲間全員を飛行状態にする魔法。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

人馬（セントール）　＃４−Ｐ〜

　詳細不明。どこかの草原に部族で暮らしているらしい。

仙人　＃１−４〜

　仙術を扱うと思われる、精神系魔法詠唱者の一種。

千年王国　＃１１−５〜

　かつてユグドラシルに存在した、旗印を鶴にしたギルド。千年も国が続けばいい、という願いが込められていると思われる。

善の矢　＃１２−１〜

　邪悪な者に強い効果を発揮する、善の力が封じられている魔法の矢。鉄や銀で作られており、射出すると白い軌跡を残す。

旋風の斧　＃５−２〜

　十三英雄の一人、風巨人の戦士長が愛用していた斧。

千鞭蟲　＃６−９〜

　１０ｍを超えるムカデのような蟲。エントマが召喚できる蟲の一体で、先端の顔に当たる部分には異様に鋭い牙がある。名にある通り鞭として振るわれる際、通常の鞭と違い雷の如き速度と動きで敵を翻弄し、死角を突いて標的に突き刺さっていく。エントマが持っている切り札の一つであり、彼女が呼べる蟲の中では最強。

双剣斬撃　＃７−４〜

　二つの剣で斬撃を放つ武技と思われるが、詳細は不明。判明している修得者は、ヘッケランのみ。

僧侶　＃１０−３〜

　治癒能力にはやや難があるが、優れた対アンデッド能力を持つ精神系魔法詠唱者。仏神を信仰する。

魂喰らい（ソウルイーター）　＃９−４〜

　転移後世界では伝説級とまで謳われる（逆に知名度は低い）、骨の獣と呼ぶのが相応しい中位アンデッドモンスター。推定難度１００〜１５０。揺らめくような靄が肉の代わりに全身を取り巻き、膿のような黄色と輝くような緑色に常時点滅している。生者の魂を貪ることに貪欲で、周囲拡散型の即死のオーラで死亡した者の魂を喰い、その数に比例して能力を増強する特殊能力を持つ。更に恐怖のオーラを撒き散らすこともできるので、最低でも第三位階魔法を扱える者でないと相対さえ難しい。法国の最高執行機関においても特級のアンデッドと認識されており、死の騎士と同様に一体でも都市や小国といった城邑を滅ぼせる化け物として危険視されている。アインズは王国との戦争においてこれを５００体動員し、死の騎士２００体と異形の兵士３００体に騎乗させている。魔導国の首都となったエ・ランテルでは主に荷車の引くロバ役を担い、開拓村の復興に同行した者たちは死の騎士と共に周辺の警戒と単純な肉体労働に従事している。ちなみに開拓に協力している個体はレンタル扱いで、レンタル料は今後の納税に上乗せする形で徴収する契約である。

獣身四足獣（ゾーオスティア）　＃１２−３〜

　アベリオン丘陵に住んでいる、獣人の上半身と肉食獣の下半身を持つ亜人種。半人半馬や半人半獣に近い種族で、板札鎧と楕円盾で武装する。特別な力こそ無いが獣の凶暴さと腕力を兼ね備えた力押しの重装甲騎兵であり、その獣じみた瞬発力と敏捷性を最大限に活かし、沈み込んだ低い姿勢から強襲するのが彼らの戦闘様式である。半人半獣が恭順の意を示す種族でもあり、もし冒険者が正面からぶつかる場合はオリハルコン級でも苦戦は免れない。２００年近くも魔爪の二つ名を受け継いでいる一族がおり、その知名度はアベリオン丘陵では非常に高い。逆に人間社会では彼らの知名度はそう高くなく、それは彼ら自身も把握している様子。なお獣のように唸る事は感情抑制ができていない証とされ、成人した個体にとって恥とされている。食性は肉食で主に牛馬の肉を好むが、新鮮であれば人間の肉も普通に食べる。

妖術師（ソーサラー）　＃１−４〜

　魔術師よりも感覚的に魔法を使うという、魔力系魔法詠唱者の一種。薄い鎧程度なら着用可能。

天上の剣（ソード・オブ・ダモクレス）　＃８−２〜

　宇宙兵器と称される、対建築物用の超位魔法。自然の避難所を一撃で破壊するほどの威力があるが、それでもナザリック地下大墳墓の階層を吹き飛ばすことはできないらしい。

蒼氷水晶　＃５−３〜

　詳細不明。文字を解読できる眼鏡のレンズに使われている。

素気梱封　＃１２−３〜

　詳細は不明だが、自分の武器を強化すると思われる武技。判明している修得者は、バザーのみ。

即応反射　＃１−４〜

　攻撃直後のバランスの崩れた体を、無理矢理に攻撃前の体勢に戻す武技。隙を作らず即座に攻撃に移れるが、強制姿勢変更に伴う体への負担は大きい。判明している修得者は、ガゼフのみ。

即死確率上昇　＃１−３〜

　即死魔法の成功率を上げると思われる常時発動型特殊技術。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

即死のオーラ　＃１３−４〜

　即死効果のオーラを周囲に撒き散らす、絶望のオーラ・�Xと同じと思われる特殊技術。術者と同じかそれ以上のレベルの者には効果が無い。判明している会得者は、魂喰らいのみ。

即死魔法強化　＃１−２〜

　即死魔法の威力を上げると思われる特殊技術。特定の職業において、レベルアップすると得られる特殊技術の一つでもある。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

即死無効　＃１−２〜

　即死魔法などを無効化すると思われる特殊技術。アンデッドが持っている、基本的な特殊技術の一つでもある。判明している会得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

速攻着替え　＃２−４〜

　早着替え用のクリスタル。武装交換時間ゼロで、現在の装備をセットされている装備品と交換できる。

動死体（ゾンビ）　＃２−３〜

　文字通りの動き回る死体で、最下級のアンデッドモンスター。レベル１。知性はほぼ無い上に動作も鈍く、移動阻害の影響を大きく受けるが、殺した者をゾンビ化させる特性を持つ。腕力・耐久力・持久力などが多少あるものの、少し経験を積んだだけの駆け出し冒険者にすら劣る。即死条件は、頭を砕かれるか首を刎ねられるかすること。

闇視（ダークヴィジョン）　＃１−２〜

　闇を見通せるようになる魔法。アンデッドを始め多くのモンスターや種族が持っている、基本的な特殊技術の一つでもある。ただし一部の種族は色の識別ができず、白黒の二色でしかものを見られない。そういった者たちは、明るいところでしか色を見分けられないという。判明している習得者（会得者）は、アインズ（モモンガ）、ナーベラル、小鬼、シャルティア、蜥蜴人、イグヴァ、セバス、竜、アルシェ、マーレ、アウラ、フェンリル、ハムスケ、死の騎士、山小人、土堀獣人、シズ、藍蛆。

ダークウォリアー　＃１−３〜

　モモンガが気晴らしに外出しようとした際、出会ってしまったデミウルゴスや魔将たちに咄嗟に指示した仮の名。特に深い考えなどがあったわけではなく、ナザリック地下大墳墓地表部中央霊廟というシモベたちが多数往来する出入り口で、モモンガという名を連呼されたくなかったに過ぎない（デミウルゴスは何やら深読みして別の結論に至ったようだが、その内容は不明）。しかしただでさえべた過ぎて恥ずかしい名前である上に、連呼されるとセンスの無さをバカにされてる気がして、すぐに後悔することになった。

闇妖精（ダークエルフ）　＃１−２〜

　長く尖った耳と薄黒い肌を持つ人間種で、森妖精の近親種。転移後世界ではかつてトブの大森林に村落を築き支配していたが、ザイトルクワエの一部復活により放棄。現在は遙か南方の大森林の奥地、人跡未踏の地に住んでいるという。基本的に人間の文明とは離れた所に住居を構える性質だが、僅かに人間の生息域に暮らす者もいるらしい。

暗黒騎士（ダークナイト）　＃１−３〜

　邪悪なる騎士に相応しい、堕ちた聖騎士といわれる職業の一つ。使用魔法は加護の力によって行使するものに限られる。

暗闇（ダークネス）　＃７−２〜

　光を打ち消す魔法。ただし炎は消えない。

亀の甲羅（タートルシェル）　＃１２−３〜

　バザーが愛用しているマジックアイテムで、亀甲模様が入った緑色のブレストプレート。射撃物に対してオートで半球状の光の幕を形成し、装備者のダメージを軽減する効果がある。

大儀式　＃１−５〜

　個人では行使できない高位階魔法を使用したい時、多人数で行うと思われる大掛かりな儀式。莫大な費用と労力が必要とされるらしいが、詳細は不明。

大議論　＃１４−幕間〜

　都市国家連合ができるきっかけとなった、乱立していた１４国家によって行われた討論会。

大湿地　＃４−Ｐ〜

　蜥蜴人たちが村を作って住んでいる、アゼルリシア山脈の麓にある湖の南端に存在する湿地帯。沼地と湖が半々になっている場所で、大型モンスターの生息数は少ない。昼は湿度が高い上に暑いので息苦しく、夜は涼し気な風が吹くものの多少肌寒い。家々の土台は湿地の中にあり、そこから十本程度の足が伸びて家を支えている。かつては７つの蜥蜴人の部族が存在したが、相次ぐ魚の不漁で食料不足が深刻になり、各々が狩り場の拡大を巡って対立し戦争に発展。やがて緑爪・小さき牙・鋭き尻尾と黄色の斑・鋭剣のそれぞれが同盟を組んだ総力戦となり、結果として黄色の斑・鋭剣の２部族は敗退し消滅、不参加だった竜牙に吸収された。よって現在は勝利を収めた３部族と、不参加だった２部族の計５部族が存続している。そして食料不足は皮肉にも、戦争で蜥蜴人が激減した事で解決した模様。

大聖殿　＃１２−２〜

　ホバンスに存在する、聖王国の信仰の中心となっている神殿。

大地潜り　＃１１−２〜

　地面に潜航できると思われる特殊技術。詳細は不明。

大闘技場　＃５−１〜

　人や魔獣を戦わせてその勝敗で賭博を行う、帝国では帝都にしかない一大観光スポット。管理運営は主にオスクが行っているが、列記とした国有の施設である。巨大な円形をしており、全部で３つの入り口が存在する（貴賓室の客用、一般客用、搬入搬出用）。また貴賓室も複数あり、経営に寄与している資産家用、高位貴族用、皇帝用の３つに分かれている。皇帝用の貴賓室は手狭ではあるが瀟洒な調度品はどれも一級品で、いつ皇帝が来てもいいように完璧な清掃がなされている。庶民にとって最大の娯楽の一つで、毎日ほぼ必ず死人が出ているが、人が死んで血が流れるほど熱気も上がる。そうした催し物の中では、闘技大会が一番人気である。ただ試合中に死ぬことはあっても、敗者が決着後に殺される事はまず無い。かつてはそういう事も珍しくはなかったが、昔連敗しながらも面白いからと助命されていた剣闘士が才能を開花させ、武王にまで昇り詰めた事があった。もしかしたら他にも彼のような人物が出てくる可能性があるため、自ずと廃止されたという。昔ある冒険者チームが空からの魔法と弓矢による遠距離攻撃で勝利したことがあり、非常に盛り下がってしまった苦い経験から、飛行や転移等の魔法は厳禁となっている。ここの出し物は色々な場面で世間話の種になることが多く、成り行きや結果を知っておいて損はない。

大宝物　＃プロローグ　上〜

　ユグドラシルにおいて、ダンジョン攻略時に得られる報酬。攻略順が初期であれば、基準レベルの一割から二割上の物が出る。なお初期の攻略時における宝箱についても、ボーナスの意味も含めて普通に出現する宝箱の一割り増しくらいで良い物が出る。

自己時間加速（タイム・アクセラレーター）　＃６−１１〜

　時間の流れを遅くする魔法。術者だけは普通に動ける（時間対策をしている者も動けると思われる）ので、影響下にある者から見れば凄まじい高速で動くように見える。物理攻撃や攻撃系魔法は全て無効化されるが、直接ダメージを与えるわけではない一部の魔法は発動が可能。判明している習得者は、シャルティアのみ。

時間停止（タイム・ストップ）　＃ドラマＣＤ１〜

　時間を止める第十位階魔法。発動中に動けるのは、術者及び時間対策を施している者だけである。物理攻撃や攻撃系魔法は全て無効化されるが、直接ダメージを与えるわけではない一部の魔法は発動が可能。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）、憤怒の魔将のみ。

太陽落とし　＃プロローグ　上〜

　ペロロンチーノがガチビルドで狙っていたコンボ。詳細は不明だが厳選に厳選を重ねたデータクリスタルが必要で、更にそれを込められるだけの鎧や武器が必要となる。アインズ・ウール・ゴウン結成前の時点では、何とか外見だけは作り出せていた。

太陽の爆発　＃プロローグ　下〜

　ナザリック地下墳墓における墳墓のレイドボスが、炎のを纏った剣で発動させる特殊な固有技。標的を中心とした一定範囲に炎を吹き荒れさせるもので、標的の移動に合わせて攻撃範囲（真紅の円）も動く回避不能技である。

大リスタラン　＃１４−幕間〜

　都市国家連合の一角を担う都市。

第六天主　＃２−２〜

　世界級エネミーの一角。ヴァルキュリアの失墜以降に追加された１体で、詳細は不明。

ダグザの大釜　＃８−２〜

　金貨を消費する事で、食料を作り出せるマジックアイテム。魚を作った場合、骨も内臓も無いものが出てくる模様。

建御雷一式　＃プロローグ　上〜

　武人建御雷が制作した最初の刀。詳細は不明。

建御雷八式　＃２−１〜

　武人建御雷が制作した通算八代目の大太刀で、雷撃を纏った鋭利で巨大な刀。神器級アイテムの中でも特に強力な武器の一つだが、細かな動作が難しいという欠点もある。

建御雷六式　＃プロローグ　上〜

　武人建御雷が制作した通算六代目の刀。詳細は不明だが、ギルド設立時にはこれを主武器としていた。

不死者の接触（タッチ・オブ・アンデス）　＃７−４〜

　術者の右手を黒い靄が包み込む、恐らくは接触魔法の一つ。麻痺を始め触れた相手に様々な状態異常を引き起こせると思われるが、詳細は不明。判明している習得者は、アインズ（モモンガ）のみ。

盾強打　＃７−４〜

　盾を武器として敵に叩き付ける武技と思われるが、詳細は不明。名高い基礎的武技であるらしい。

盾突撃　＃１２−３〜

　盾を真正面に構えて突撃し、そのまま体当たりを行う武技。判明している修得者は、バザーのみ。

毒蛇の刺青（タトゥー・オブ・ヴァイパー）　＃５−２〜

　強力な神経毒を持つ蛇を疑似実体化させ、標的を攻撃するマジックアイテム。神経毒は即効性で、噛まれた者は即座に痙攣しながらあの世行きとなる。普段は刺青として偽装できるので、敵の不意を突くのにも有効だが、蛇が殺されてしまうと回復には丸一日を要する。

旅人　＃４−１〜

　非常に低確率ながら、外の世界を見ることを望み旅に出る蜥蜴人の総称。彼らの殆どは二度と帰ることは無いが（旅先で死亡したのか、新天地を見つけて暮らしているかは定かではない）、稀に見聞を終えて帰ってくる者もいる。出立時に胸に押された焼印で見分けがつくため煙たがられる事も多いが、それ以上に持ち帰った知識で高評価を受け一目置かれるようになる。

魂と引き換えの奇跡　＃１３−５〜