DRAGONQUEST−ダイの大冒険−   人物名鑑

 

※ドラゴンクエストT〜Wに登場しているモンスターについては、エニックス(現在のスクウェアエニックス)出版の公式ガイドブックを参照の事。尚、登場しているモンスターでも、独自の設定があるものに関しては記載しています。

 

 

 

アキーム #世界会議開催!!の巻〜 (声・山本兼平)

 ベンガーナ王国に仕えている軍人で、ベンガーナ戦車部隊隊長。24歳。王の世界会議に護衛として同行、鬼岩城襲来の際は戦車部隊を率いて迎撃する。残念ながら戦車部隊は蹴散らされてしまったが、襲い来る魔影軍団のモンスター相手に奮戦する。死の大地への総攻撃が決まった際は、サババにおける大型船建造の護衛任務に就いている。ロロイの谷で起こった最終決戦にも参加した。世界最強国の部隊を率いる者としての自覚と誇りがあり、クロコダインも一目置くほどの勇気と忠誠心を持つ。剣技が得意なほか、自らも戦車を操縦して戦線へ赴く。両親と弟がいる。

悪魔の目玉 #大冒険への旅立ち!!の巻〜 (声・越後屋コースケ)

 妖魔士団に属している、大きな目玉に触手が付いているモンスター。触手は自在に伸び縮みし、敵を捕縛するのに充分な力がある。同族と自由に交信ができるため、魔王軍のための偵察や監視などを主に行っている。目玉はスクリーンにもなり、別の仲間が見ている映像や声を流すことも出来る。

アバン・デ・ジニュアールV世 #勇者の家庭教師!!の巻〜 (声・田中秀幸、櫻井孝宏)

 15年前に仲間たちと共にハドラーを倒し、世界を救った勇者。31歳。カール王国出身。フローラをモンスターから救った事で信頼を得て以降、少しの間カール王国騎士団の一員として過ごす。ハドラー襲来時に応戦し何とか退けるものの、自身の力不足を痛感しロカと共にハドラーを倒す旅に出る。冒険中にアバン流刀殺法を完成させ、新たにレイラやマトリフも仲間に加えて、遂にハドラーの打倒に成功。以後は家庭教師として勇者育成業を営み、才能ある者たちを彼なりに育て上げ、超一流の使い手へと導く事を仕事にしていた。そんな時にパプニカ王の依頼を受け、ダイを立派な勇者として育てるためにデルムリン島を訪れる。特別ハードコースでダイを急速に鍛え上げていくが、復活したハドラーの襲撃を受け応戦。ダイとポップを庇って自己犠牲呪文(メガンテ)を使い、倒せはしなかったもののハドラーに重傷を負わせた。カールの守りによって一命を取り留め翌朝に海上で目覚めたものの、旅立とうとしているダイたちの元へ行っても成長の妨げになると感じ、来るべき決戦に備え破邪の洞窟に入って修行を兼ねた探索を行う。その甲斐あって地下150階で破邪の秘法を会得、程なく上階において大破邪呪文(ミナカトール)の気配を感じたため、大魔王との戦いが近いと踏んでダイたちに合流する。真面目・実直・勤勉と三拍子揃っている上、教師の鑑とでもいうべき品行方正な性格。しかし普段はそれを表に出さず、伊達眼鏡をかけて明るくひょうきんな態度を装っているので、隠された彼の内面を知る者は近しい者に限られる。誰に対しても優しく丁寧に接し、例え敵であっても礼儀や礼節を重んじるが、そういった最低限のルールをも軽んじる者には激しい怒りを見せる。武芸百般で魔法にも秀で、特に破邪系の呪文を得意としている。会得している呪文は、破邪呪文(マホカトール)、閃熱呪文(ギラ、ベギラマ)、火竜変化呪文(ドラゴラム)、鋼鉄変化呪文(アストロン)、自己犠牲呪文(メガンテ)、火炎呪文(メラ、メラミ、メラゾーマ)、バリア通過呪文(トラマナ)、合流呪文(リリルーラ)、開扉呪文(アバカム)、変身呪文(モシャス)、瞬間移動呪文(ルーラ)、真空呪文(バギ)。修得した技は、アバン流殺法、アバンストラッシュ、グランドクルス、無刀陣。

アポロ #その時、レオナは……!?の巻〜 (声・緑川光、阪口周平)

 レオナ姫に仕えている、パプニカ最強の三賢者の一人。20歳。三人の中で最も攻防のバランスに優れており、「太陽」のシンボルを与えられているリーダー格である。その知識は並々ならぬものがあり、情報網も幅広い。自国防衛のためロロイの谷で起こった最終決戦には参加していないが、神の涙が起こした奇蹟で世界の危機を知り、バルジ島に落ちたピラァ・オブ・バーンの黒の核晶を停止させた。会得している呪文は、火炎呪文(メラ、メラミ、メラゾーマ)、防御光幕呪文(フバーハ)、氷系呪文など。パプニカの臣下の一人が養父である。

アリババ #処刑宣告の罠!!!の巻〜 (声・田中健大)

 獣王遊撃隊の一員で、隊員番号4番のお化けアリクイ。

アルビナス #鋼の親衛隊の巻〜 (声・田村ゆかり)

 ハドラー親衛騎団の一員で、「女王(クイーン)」の駒から生まれた生命体。女王の駒としての立場上、親衛騎団の行動を統括する役目を帯びている。盤上最強の駒であるがゆえ迂闊には動かないのが定石であり、普段は両手両足を封印している。だが一度この封印を解いた時は、スピードや攻撃力など全ての身体能力が格段に跳ね上がる。また猛毒の毒針を吹くなどの小技を持っており、状況に応じて使い分ける模様。ハドラーの身の安全と命を第一と考えており、万が一の時には例え意に背く事になってもそれを優先するほどである。そうした行為はハドラーから受け継いだ愛情によるものだったが、自身では忠義に依るものとしか捉えていない。会得している呪文は、閃熱呪文、瞬間移動呪文(ルーラ)、極大閃熱呪文(ベギラゴン)。修得した技は、極大閃熱呪文(ベギラゴン)を全身から全方位へ針のように放出する「ニードルサウザンド」、掌に極大閃熱呪文(ベギラゴン)をボールのように凝縮し敵にぶつける「サウザンドボール」。

ヴェルザー #ダイ、出生の秘密の巻〜 (声・中尾隆聖)

 地上界と魔界双方の支配を目論んでいる、古代竜の生き残りにして最後の知恵ある竜。ボリクスに勝って「冥竜王」の名を手にした、バーンと魔界を2分するほどの実力者である。数百年前に神々への憎しみを同じくするバーンと話し、互いに各々の戦略を進め先に成功した者に従うという賭けをした。15年前に地上にほど近い地底に前線基地を作り上げ機会を伺っていたが、バランに察知されて激闘の末に敗北。永遠不滅の魂を持ってはいるが、バランに敗れた際に天界の精霊達に封印され、魔界から動けなくなってしまっている。しかし支配欲は些かも衰えておらず、キルバーンをバーンの元へ送り込み虎視眈々と復活を企んでいる。

エイミ #合図の信号弾の巻〜 (声・冬馬由美、石川由依)

 レオナ姫に仕えている、パプニカ最強の三賢者の一人。18歳。「風」のシンボルを与えられており、攻撃呪文を得意としている。気球船を使って世界中を飛び回る、男勝りの行動派。いつしかヒュンケルに惹かれるようになり、想いを寄せていく。勇気を出しての告白は残念ながら受け入れられなかったが、処刑を前にしたヒュンケルに生きる気力を取り戻させる原動力となった。会得している呪文は、回復呪文(ホイミ)、氷系呪文(ヒャド、ヒャダルコ、ヒャダイン)など。同じく三賢者である姉のマリンと両親がいる。

鳥人間(ガーゴイル) #勇者の家庭教師!!の巻〜 (声・川津泰彦、田中一成)

 ハドラー直属の親衛隊員で、偵察や見張りなどを任務とするモンスター。背中の翼で自由に空を飛び、剣と魔法封じ呪文(マホトーン)で戦う。服に記されたアルファベットでランク分けがなされており、Aが最上級、それから順にB、C、D、E、F、H、Iと下がっていく。

カナル #竜騎衆大接近!!!の巻〜 (声・相馬康一)

 テラン王国に仕える兵士で、フォルケン王の側近。王の命により、レオナたちに出来る限りの協力をする。世界会議の際も王に付き添い、護衛任務を全うした。

神の涙 #デルパ!イルイル!<前編>〜 (声・冬馬由美、國府田マリ子、降幡愛)

 遙かなる昔に神々が創った、心を持つ生きた道具。地上の力無き生物達の苦しみを嘆いた神々が、地上に落とした一粒の涙であるとされている。神々の力を僅かながら内に秘め、手にしたものの願いを叶え奇蹟を起こすため、天地魔界のバランスは幾度となく崩されたという。心を持っているのは願いの善悪を判断するためであり、願いは基本的に一人につき一つである。また願いを叶えた後の再生には、願いを叶えるのにかかった時間と同じだけかかるらしい。欲深い人間達の心から逃れデルムリン島に転生した時、幼いダイの「友達になってほしい」という願いを聞き入れ、羽が生えた金色のスライム「ゴールデンメタルスライム」となった。ダイたちには「ゴメちゃん」と呼ばれており、「ピー、ピー」としか喋る事が出来ないが、言葉は通じているので意志の疎通は可能である。元来の性質故か、ダイ達の強い願いに反応して時々奇蹟を起こすが、意識してやっているわけではない。後に獣王遊撃隊に入隊を志願し、2番目の隊員としてチウに忠誠を誓う。なおゴールデンメタルスライムは「世界に一匹しかいないという幻の珍獣」とされ、手に入れれば百万の富に匹敵するといわれているが、これは本来の伝説が歪んで伝わったものと思われる。

ガルーダ #危機迫るロモスの巻〜 (声・相馬康一)

 百獣魔団に属している、クロコダインの命にしか従わないモンスターの一体。空を飛べないクロコダインの両肩を掴み、命じられるままに飛行する。口から閃熱呪文(ベギラマ)を吐く事が出来るため、戦力としても充分通用する。

ガルダンディー #ダイ・レベル1…!!?の巻〜 (声・木村昴)

 竜騎衆の一人で、空の竜たちを束ねる空戦騎を務める鳥人族。20歳前後。かなり残忍な性格で、人間をいたぶり殺す事を至上の喜びとしており、逆上すると見境が付かなくなる危険性も孕んでいる。スパイラル・ソードを武器としているほか、翼があるため自力で飛行も出来る。また頭に付いている羽手裏剣には特殊な効果があり、敵に突き刺す事で効力を発揮する(白い羽は魔法力を、赤い羽根は体力を吸い取って敵を無力化する)。騎乗するルードは唯一心を通わせた兄弟のような関係で、彼にとって最愛の竜である。

キルバーン #マァムの決意の巻〜 (声・江森浩子、田中秀幸(人形)、吉野裕行)

 冥竜王ヴェルザーに仕えている、「死神」の異名を持つ魔族。ヴェルザーがバランに敗れ身動きできなくなった後、そのヴェルザーの命によりバーンの地上破滅計画の手助けをするために参上した。だが真の目的は、バーンが計画をしくじった際の暗殺である。故にこの名前は彼の本名ではなく、作戦上の暗号名であるに過ぎない。表向きはあくまでもバーン直属の殺し屋として、その意にそぐわぬ者を闇に葬る仕事をしている。またミストとは初めて会った時から妙に気が合い、内包しているバーンの肉体を幾度か見た事もあるが、その正体まではさすがに把握していない。敵を罠に嵌めもがき苦しむ様を見て喜ぶ極めて卑劣・残忍な性格で、バーンをして魔界一といわしめるほど。普段は「ピロロ」と名乗って低レベルの使い魔を演じており、一つ目ピエロのような外見に似合わず計り知れない実力を持つ。黒の核晶を額に納めた人形をあたかも本体であるかのように操り、死神の笛やファントムレイザーを武器に敵の生命を刈り取っていく。この人形の中に流れる血は魔界のマグマと同じ成分であり、超高熱で強酸も含んでいる。更に「◇の9(ダイヤ・ナイン)」「の2(クラブ・ツー)」「の3(ハート・スリー)」などのトランプになぞらえた「殺し(死)の罠(キル・トラップ)」をバーンパレスに張り巡らせてあり、その全てを一括管理するほどの魔法力を有している。このトランプは彼自身が占いを行うのにも使われており、その的中率は100%である。会得している呪文は、瞬間移動呪文(ルーラ)、回復呪文、合流呪文(リリルーラ)、氷系呪文(ヒャド、ヒャダルコ、ヒャダイン)など。修得した技は、人形の一部を切り取り着火・高速回転させ灼熱の大火球と化して敵に叩き付ける「バーニングクリメイション」。

クマチャ #生存者は…!!?の巻〜 (声・相馬康一)

 獣王遊撃隊の一員で、隊員番号8番のグリズリー。

クルテマッカZ世 #世界会議開催!!の巻〜 (声・廣田行生)

 ベンガーナ城に住んでいる、ベンガーナ王国を治めている王。42歳。先代からの資産をそのまま受け継いだ、生まれついての大富豪である。自国の軍事力に絶対の自信を持っており、世界会議にも軍艦と戦車を引き連れて現れるほど。かなり傲慢な性格で、他人を蹴散らしても何とも思わないところがある。剣も魔法も大砲の前には無力だと思っていたが、目の前で鬼岩城に武力が全く通じないのを痛感させられ、しかもダイの凄さを目の当たりにして、すっかりダイのファンになってしまう。それ以降はダイに世界の命運を賭け、レオナに積極的に協力するようになる。妻と息子、そして娘が一人ずついる。

クロコダイン #魔の森のマァムの巻〜 (声・銀河万丈、前野智昭)

 「獣王」の異名を持つ大型のリザードマンで、百獣魔団の軍団長。30歳前後。魔王軍に入る前は武者修行で暴れ旅のような事をしており、魔物たちの間では有名な存在だったらしい。ハドラーの命によりダイの命を狙うが、思わぬ反撃に遭って右目を失い復讐に燃えてロモス城を制圧、ダイを誘き出して抹殺しようとする。この時はザボエラの策略に言葉巧みに乗せられてしまい、ブラスにダイを攻撃させるという卑劣な手段を取ってしまうが、ダイに敗北して自らの愚かさを悔いる。一命を取り留めた後は借りを返すためにダイに加勢し、それがきっかけでダイたちの仲間となった。武人の誇りと魂を胸に抱き、自分が仕えると決めた相手には絶対の忠誠を貫く性格。その忠誠心をバーンに見込まれて軍団長に選ばれたが、バーンよりもダイに光を見出したために魔王軍を裏切っている。持ち前の鋼鉄のような体と怪力、そして真空の斧を武器に戦うほか、敵を麻痺させる「焼け付く息(ヒートブレス)」という切り札も持っている。修得した技は、腕に溜めた闘気を竜巻のような渦として放出する「獣王痛恨撃(後に会心撃と改名)」、両腕で回転方向が違う獣王会心撃を順に放出し組み合わせて敵の身体を裂く「獣王激烈掌」。

ゴッポル #超竜軍団猛攻!!!の巻〜 (声・龍田直樹、水内清光)

 ベンガーナ百貨店で開かれたオークションにおいて、ドラゴンキラーを1万8千ゴールドで落札した商人。あくまでも財テク目的であり、戦闘力は皆無。自分を助けてくれたダイの人間離れした強さに恐れを抱き、一歩退いてしまう。

ゴメス #再会!!武闘家マァムの巻〜 (声・木内太郎)

 ロモス王国大武術大会の出場者で、決勝戦まで進んだ格闘士(レスラー)。26歳。パワーだけでなくレスリングテクニックにも長け、肉弾戦を得意としている。死の大地への総攻撃が決まった際は、サババにおいて大型船の建造を手伝っている。ロロイの谷で起こった最終決戦にも参加した。

ゴロア #魔宮の心臓の巻〜 (声・高戸靖広)

 バーンの鬼眼の力により、ドラムーンがパワーアップしたモンスター。言葉を覚えて他者と会話が出来るようになり、自身の腹太鼓から超重力波を生み出す能力を与えられた。この能力によって、バーンパレス心臓部で魔力炉を制御・調節する管理者としての役目を任されている。長年バーンパレスで働いてきた小心者だが、出世に対しては貪欲で狡猾な面もある。なお超重力波は戦闘に用いた場合、いかなる相手の動きをも止めてしまえる力がある。

ザボエラ #驚異の魔弾銃の巻〜 (声・龍田直樹、岩田光央)

 妖魔司教の異名を持つ魔族で、妖魔士団の軍団長。890歳。出世のためにハドラーに取り入っており、何かにつけて機嫌を取ろうとしているが成果は芳しくない。それどころかハドラーの立場が危うくなってきた途端に見捨てようとするが、有無を言わせないハドラーの命令で彼を予てより研究していた超魔生物に改造する。ところがハドラーは許され復権できたのに自分には何も褒章が無かった事で焦り、独断で軍を動かしてハドラーの不興を買い魔牢に幽閉されてしまう。その後どうやってか魔牢を脱出、造反したハドラーを拘束してバーンの窮地を救った事で、魔軍司令となったミストバーンの補佐役(魔軍司令補佐)を任される事となる。悪魔の目玉が配下にいるので、世界中のあらゆる情報を自由に得られる立場にある。それを利用して策略を練り、自分の手を汚さずに手柄を立てて出世しようとする。自分以外は道具としてしか見ておらず、例え味方でも平気で罠に嵌めて利用する他、いかなる卑劣な手段をも平然と取れる狡猾で残酷な性格。よって魔王軍内部ですらも毛嫌いされており、人望がまるで無い。だが彼が軍団長に選ばれたのは、その強い出世欲と智謀をバーンに見込まれたからでもある。死の大地のそばにある孤島にアジトを構えており、様々な研究はそこで行っている。なお妻については詳細不明だが、彼に匹敵するほどに極悪な美女魔族で、夫の命を狙って返り討ちに遭ったのではないかとされている。死の呪文(ザラキ)、変身呪文(モシャス)、瞬間移動呪文(ルーラ)、閃熱呪文(ギラ、ベギラマ)、集束呪文(マホプラウス)など、ほとんどの呪文を操る事が出来る絶大な妖魔力を誇る。また体内に持つ数百種類の毒素を自在に合成して爪から敵に注入したり、様々な効能を持つ魔香気を自在に操ったりと、多くの切り札を隠している。

ザムザ #再会!!武闘家マァムの巻〜 (声・陶山章央)

 妖魔学士の異名を持つザボエラの息子で、妖魔士団のNo.2。182歳。卓越した頭脳の持ち主で、特に生物学に関する知識は飛び抜けている。その知識を買われ、父に超魔生物学の研究を一任されていた。超魔生物学の実験体を入手すべく、人間に化けた上でシナナ王に接触。腕自慢を集めての国力増強を進言し、ロモス王国大武術大会を開かせる。これには決勝戦に残った強靭な者たちを捕らえられるというだけでなく、ロモスから魔王軍に逆らい得る人間たちを一掃する狙いもあった。生体牢獄を解き放ったところでダイたちが乱入し驚くも、超魔生物の出来を確かめる良い機会と考えて応戦する。性格は父親に似て狡猾で残酷、他人の命を犠牲にすることなど何とも思っていない。ただ自分の事さえも道具だと言い切る父親に、少しでも認めてもらいたいという気持ちをずっと抱いている。なお母親についてはほとんど覚えておらず、父親を唯一の肉親と認識している。自分自身を実験体として超魔生物は90%近く完成しており、変身する事で格段に戦闘能力がアップする。その際は魔法が使えなくなるが、代わりに敵の動きを封じる特殊皮膜粘液や闘気弾などの技を持つ。会得している呪文は、爆烈呪文、火炎呪文(メラゾーマ)、閃熱呪文など。

シグマ #鋼の親衛隊の巻〜 (声・小林親弘)

 ハドラー親衛騎団の一員で、「騎士(ナイト)」の駒から生まれた生命体。戦場を駆ける疾風の戦士であり、親衛騎団中最高のスピードと跳躍力を誇る。ハドラーからは気高き魂を色濃く受け継ぎ、決して敵を侮らず敬意を払い確かな戦術眼で勝機を探る。疾風の槍を武器としているほか、胸に仕込まれたシャハルの鏡で敵の呪文を跳ね返す事も出来る。会得している呪文は、爆烈呪文(イオ、イオナズン)、瞬間移動呪文(ルーラ)。修得した技は、右手首から零距離で極大爆烈呪文(イオナズン)を敵に叩き込む「ライトニングバスター」。

シナナ #デルパ!イルイル!<後編>〜 (声・あずさ欣平、塾一久)

 ロモス城に住んでいる、ロモス王国を治めている王。58歳。当初はでろりんたちにまんまと騙され彼らを重用していたが、ゴメちゃんを取り返しに来たダイの姿に心を打たれ、彼こそ本物の勇者であると認識する。それ以来、ダイ一行にとって最大の理解者の一人となっている。優しく寛容な性格で、多くの人々から慕われている。母と妻、息子が3人に孫も一人いる。

ジャッジ #白い宮廷の決闘!!の巻〜

 遥か昔の魔界に存在していた、大きな鎌を持った機械人形。キルバーンのコレクションの一つで、本来は完全決着を付けたい相手との決闘用マシンとして使われる。鎌には空間を斬り裂いて相手を異空間へ引きずり込む力が備わっており、異空間に封印した両者の戦いを審判として見守る。そして決着が付いた時、鎌で敗者の首を刎ね自己犠牲呪文(メガンテ)で自爆、異空間が消失し勝者のみが元の世界へ戻れる。

シャドー #ダイの剣の巻〜 (声・相馬康一)

 魔影軍団に所属している、ミストバーンの分身でもあるモンスター。隠密行動や偵察が主な任務であるらしい。氷系呪文(ヒャダルコ)を使える。

ジャンク #故郷ランカークスの巻〜 (声・稲田惠司)

 ランカークス村で武器屋を営んでいる、ポップの父親。45歳。ベンガーナ王国出身。元は王宮随一の鍛冶屋だったが、いばってばかりいる腰抜け大臣を殴って辞職したという経歴の持ち主。勝手に家を出て行った息子を彼なりに心配していたのだが、出会った途端溜まっていた鬱憤をぶちまけてしまった。厳格を通り越した典型的な腕力型頑固親父で、ポップにとって最も苦手な人物。ポップが出て行ってしまった時にはアバンを大層恨んだらしいが、素晴らしい人間に成長していたポップを見て考えを改め感謝するようになる。ロン・ベルクとは親友のような間柄で、時々彼に頼んで簡単な武器を造ってもらっている。ちなみにポップがいつも付けているバンダナは、元は彼が使っていたものらしい。

スタングル #覇者の剣の巻〜 (声・佐々木義人)

 ロモス王国大武術大会の出場者で、決勝戦まで進んだ木こり見習い。15歳。万能ムチの名手で、若輩の身ながら高い実力の持ち主。死の大地への総攻撃が決まった際は、サババにおいて大型船の建造を手伝っている。ロロイの谷で起こった最終決戦にも参加した。

スティーヌ #故郷ランカークスの巻〜 (声・小林さやか)

 ランカークス村で武器屋を営んでいる、ポップの母親。41歳。ランカークス村出身。勝手に家を出て行った息子の事をずっと気遣い、心配し続けていた。ポップが出て行ってしまった時にはアバンを大層恨んだらしいが、素晴らしい人間に成長していたポップを見て考えを改め感謝するようになる。心優しく大人しい性格だが、芯の強いところも持ち合わせている模様。不愛想で誤解されやすい夫ジャンクに長年寄り添い続けている、最大の理解者でもある。

ずるぼん #デルパ!イルイル!<前編>〜 (声・江森浩子、日笠陽子)

 ニセ勇者一行の僧侶。22歳。ロモス王国出身。ハドラーがいなくなって大人しくなったモンスターたちを倒しては、勇者一行を名乗り崇められて喜んでいる。ゴールデンメタルスライムの噂を聞き付けてデルムリン島を訪れゴメちゃんを攫っていくが、ロモスでダイたちにやっつけられてしまい「勇者」としての名声を失った。以後は一応、本物の勇者一行を目指して頑張っている…らしい。魔王軍の戦禍が激しくなってからはオーザムに潜伏しており、結果としてオーザムに落ちたピラァ・オブ・バーンの黒の核晶停止に貢献する事となった。光り物に目が無いという弱点はあるが悪知恵が働くため、実質上はパーティーのリーダーシップを取っている。会得している呪文は、真空呪文(バギ)、回復呪文(ホイミ)、氷系呪文など。

ソアラ #戦慄!竜闘気!!の巻〜 (声・山崎和佳奈、茅野愛衣)

 アルキード王国の王女で、ディーノの母。当時19歳。傷付き倒れていたバランを介抱した事がきっかけで恋仲となり、バランを妬み追放した家臣たちの目を盗んで駆け落ちする。しばらくは森の奥深くで静かに暮らしていたが、ディーノが生まれて間もなく父に居場所を知られ、ディーノが島流しにされた挙句彼女も城に連れ戻されてしまう。その上バランが公開処刑される事になり、どうしてもそれに耐え切れず処刑の瞬間に彼を庇い絶命した。美しく純粋で心の優しい、素晴らしい女性であったという。

だいご #処刑宣告の罠!!!の巻〜 (声・田中健大)

 獣王遊撃隊の一員で、隊員番号10番の大王ガマ。

チウ #最強剣はどこだ…!!?の巻〜 (堀江瞬)

 マァムと共に、ブロキーナの元で修業している大ねずみ。10歳前後。元は悪いモンスターで、近くの村で暴れたりして周囲に迷惑をかけていたらしい。そこを老師に捕まって徹底的に体質改善を受け、大魔王の邪悪な意志を跳ね返せるほどの強い心を持ち、言葉も勉強して話せるようになったという。マァムにいいところを見せたくて、彼女と共にロモス王国大武術大会に出場する。大会後はダイたちに同行、後にクロコダインから獣王の笛を譲られ、獣王遊撃隊を結成する事になる。それにより部下達のために命を張って戦う、リーダーとしての自覚と誇りを持つようになっていく。武神流拳法を習い空手を修得しているが、戦闘能力はイマイチ(手足が短いという身体的欠点によるものが大きい)。更に人間のカッコイイ所ばかりに憧れて何かとカッコつけようとするので、結局大した事が出来ずにいる。ただし勇気と向上心は誰よりも強く、次第に見た目を気にせず必死で立ち向かっていくようになり、クロコダインに後継者として認められるほどになった。修得した技は、窮鼠文文拳、全身を回転させて敵に体当たりする「窮鼠包包拳」。

超魔生物 #それぞれの使命の巻〜

 超魔生物学を元に作り出された、100種類以上のモンスターの長所を取り入れた究極の魔獣。いかなる外傷もすぐさま戦闘中に治癒できる特殊能力も付与されている。ザムザ自身の体をベースに90%近く完成していたが、残りの10%は呪文が使えなくなることであった。ハドラーの改造時にはあえて魔族の体に戻る能力を捨て去り、その欠点を補う事になる。正に無敵といってもいい存在だが、万が一戦いに敗れた時には死体すら残さず黒き灰となって散る。

超魔ゾンビ #究極の結論…!!?の巻〜

 ザボエラが試行錯誤の末に導き出した、超魔生物学の究極の結論。あらゆるモンスターたちの死体を合成し、一体の巨大なモンスターと化したものである。死肉の凝縮体なのでゴムのように衝撃を吸収するほか、切りつけても即座に切っ先が毒素に侵され刃が折れてしまう。しかも、これを魔法力で動かすザボエラには全く痛みが伝わらない。自分の肉体を一切傷付けず、思い通り動かせて尚且つ敵を一方的にいたぶれる、正にザボエラの理想そのものといえる。武器は、両腕の刃「ボーンスキュル」。

ディーノ #デルパ!イルイル!<前編>〜 (声・藤田淑子、種崎敦美)

 バランとソアラの息子で、人間と竜の騎士の混血児。12歳。アルキード王国出身。嫌いなものは勉強、苦手なものは読み書き。11年前にアルキード王の手で島流しにさせられたが、途中で船が難破してデルムリン島に漂着。ブラスに拾われて「ダイ」と名付けられ、魔法使いとなるように育てられたが、魔法は大の苦手で一向に上達していない。ただ竜の紋章が額に現れた時のみ、契約済みの呪文ならば全て操る事が出来る。将来は立派な勇者となるのが夢だが、ブラスには分不相応だといつも叱られている。パプニカ王国の依頼で現れたアバンに弟子入りし「特別ハードコース」を行うも、修業半ばでハドラーが出現、修業の継続が不可能となってしまう。以後はアバンの教えを忠実に受け継いで、魔王軍を倒すためポップと共に旅に出る。持ち前の勇気と純粋な心で幾多の危機を乗り越え、行く先々で様々な仲間と出会い順調に成長を遂げる。テラン王国で父・バランと出会い自身の出生を知ってからは、竜の騎士としての自覚を持ち次第に紋章の力をコントロールできるようにもなる。紋章無しでもある程度は呪文が使えるようになるほか、エネルギーを無駄遣いしない方法も学んだ。またバラン亡き後は彼の紋章を譲り受け「双竜紋」を会得、バーンにとって脅威の存在となる。レオナに対しては大切な仲間という以上の感情を抱いているが、彼自身はその事に自覚がないようである。アバン流刀殺法を完全に使いこなし、更にそれと竜の騎士の技を組み合わせて様々な技を編み出していく。会得している呪文は、極大真空呪文(バギクロス)、閃熱呪文(ベギラマ)、氷系呪文(ヒャダイン)、火炎呪文(メラ、メラミ)、電撃呪文(ライデイン)、真空呪文(バギ、バギマ)、爆烈呪文(イオラ)、瞬間移動呪文(ルーラ)、飛翔呪文(トベルーラ)、竜闘気砲呪文(ドルオーラ)。修得した技は、アバン流刀殺法、アバンストラッシュ、メラを纏わせた剣で大地斬を放つ「火炎大地斬」、ライデインを纏わせた剣でアバンストラッシュを放つ「ライデインストラッシュ」、竜闘気、紋章閃、AとBのアバンストラッシュを同時に炸裂させ通常の5倍以上の威力を叩き出す「アバンストラッシュX」、バランのギガブレイクで突っ込みアバンストラッシュを決める「ギガストラッシュ」。ちなみに彼の名前は、アルキード王国の言葉で「強き竜」という意味。

デッドアーマー #魔炎気の巨人!!!の巻〜

 魔影軍団最強のモンスター。あらゆる呪文を跳ね返す金属でできており、クロコダインを上回る怪力を誇る。更に動きも素早く、かなり高度な戦闘力を有している。普通は暗黒闘気によって動いているが、ミストバーンはこの鎧を負けそうになっていたフレイザードに与え、魔炎気の巨人を作り出してダイの力を試す。

テムジン #ダイ爆発!!!<前編>〜 (声・増岡弘、中博史)

 パプニカ王国の司教。レオナ姫の洗礼の儀式を行うため、バロンと共にデルムリン島を訪れる。しかし真の目的はモンスターに殺されたという名目で姫を亡き者にし、王国の実権を握る事にある。機械の知識に長けており、キラーマシーンを改造して人間が魔力で動かせるようにしてしまうほどである。

でろりん #デルパ!イルイル!<前編>〜 (声・緑川光、下地紘)

 ニセ勇者一行のリーダー。20歳。ロモス王国出身。ハドラーがいなくなって大人しくなったモンスターたちを倒しては、勇者一行を名乗り崇められて喜んでいる。ゴールデンメタルスライムの噂を聞き付けてデルムリン島を訪れゴメちゃんを攫っていくが、ロモスでダイたちにやっつけられてしまい「勇者」としての名声を失った。以後は一応、本物の勇者一行を目指して頑張っている…らしい。魔王軍の戦禍が激しくなってからはオーザムに潜伏しており、結果としてオーザムに落ちたピラァ・オブ・バーンの黒の核晶停止に貢献する事となった。会得している呪文は、爆烈呪文(イオラ)、火炎呪文(メラ)、氷系呪文など。

ドナドナ #処刑宣告の罠!!!の巻〜 (声・越後屋コースケ)

 獣王遊撃隊の一員で、隊員番号7番のドラキー。

ドラゴン #メガネをかけた竜!の巻〜

 鋼鉄より硬い皮膚を持ち火炎を吐く、モンスターの中でも最強の力を持つ種族。一般的な個体のほかにガメゴン系やスカイドラゴン系、ヒドラ系など数多くの種族が存在している。遥かな昔には人間以上の知識を持ち、言葉を操る者たちの方が多かったという。

ドラムーン #魔宮の心臓の巻〜

 小さな太鼓のような姿をしたモンスター。「ムーン」としか喋る事が出来ない。

ドルやす #処刑宣告の罠!!!の巻〜 (声・木内太郎)

 獣王遊撃隊の一員で、隊員番号5番のドロル。

ナバラ #超竜軍団猛攻!!!の巻〜 (声・江森浩子、塩田朋子)

 孫のメルルと共に世界中を旅している、高名な占い師。72歳。テラン王国出身。代々占い師の一族で、水晶球を使って遠くのものを映し出したり、尋ね人を探し出したりする能力を持つ。国民が少なくて商売にならないため、かなり前に祖国を出たらしい。世捨て人的な性格の持ち主で、どんな事態が起こっても割と諦め半分である。旅先で魔王軍が来ることを占いで察知しては逃げるという事を繰り返して来たが、それを嫌がったメルルの行動に仕方なく付き合った事でダイたちと知り合い、彼らをテラン王国に案内する事となる。

ネルソン #パプニカをめざせ!の巻〜 (声・内海賢二、飯塚昭三、近藤浩徳)

 ロモス王国の国有船を任されている船長で、叩き上げのベテラン船乗り。ロモスからパプニカを目指すダイたちを乗せ、無事にパプニカに送り届ける。また世界会議の際には、シナナ王を乗せてパプニカへ送り届けている。彼の船は聖水を流しながら海を行くため、並みのモンスターでは近づく事も出来ない。最近は魔王軍に対抗するため大砲などで武装しているが、それは本来彼の性には合わないらしい。

ノヴァ #カール王国激震!!の巻〜 (声・岡本信彦)

 バウスン将軍の息子で、「北の勇者」を自称するリンガイア戦士団団長。16歳。滅亡寸前のオーザムを救うべく遠征に出ていたが、その間に自国を滅ぼされてしまった。よって自分さえいれば、自国の滅亡を防げたはずだと思い込んでいる。自分が世界ただ一人の勇者だと信じており、誰もが勇者として認めているダイを目の敵にしている。サババにハドラー親衛気団が攻めてきた時もダイたちの言葉を無視して一人で迎撃に向かったが、あっさりと返り討ちに遭い自分とダイの間に圧倒的な力量差があることを思い知った。それからはダイの事を素直に評価し、勇者という言葉の定義を見つめ直して魔王軍打倒のために協力する事になる。ロロイの谷で起こった最終決戦に参加した際、ロン・ベルクの強さと生き様に感動して尊敬の念を抱き、彼を師と仰いで弟子入りする事となった。かなり自己中心的で我が儘な性格をしており、父の言うことすらも中々聞かないほどだったが、ダイたちと和解してからは優しく穏やかな性格になりつつある。会得している呪文は、瞬間移動呪文(ルーラ)、氷系呪文(ヒャド、ヒャダイン、マヒャド)など。修得した技は、闘気を圧縮して放つ「闘気弾」、闘気を剣の形に凝縮して戦う「闘気の剣(オーラブレード)」、闘気の剣を最大限に肥大化させ上空から敵の脳天に斬り付ける「ノーザン・グランブレード」。

バーン #ハドラーの正体…!!の巻〜 (声・内海賢二(老人)、土師孝也(老人)、子安武人)

 人間が暮らす地上を消し去り、魔界に太陽の光を注ごうと画策する大魔王。冥竜王ヴェルザーと魔界を2分するほどの実力を持っており、指導者としての器やカリスマ性などと相まって数千年以上魔界の神として君臨している。数百年前に神々への憎しみを同じくするヴェルザーと話し、互いに各々の戦略を進め成功した者に従うという賭けをした。地上進出の足掛かりとして15年前に倒されかかったハドラーを救出、進出後には覚醒させて魔軍司令の地位を与える。そして新たな魔王軍によって地上を完全に制圧した上で、全てを消し去る腹積もりでいる。未来永劫自身の強さを維持するために叡知と魔力を残して全盛時の若い肉体を(凍れる時間の秘法で歳を取らないよう時間を停めて)切り離したので、普段は年老いた老人の姿をしている。切り離した肉体はミストに取り憑かせて管理を任せ、ここぞという時にはその力を振るう事を許可している。魔族に相応しく冷酷非情な性格で、力こそ全てに勝り全てを司る真理と考えており、人の持つ様々な感情など彼にとっては何の意味も無い。しかしそれ故に、種族や生い立ちなどによる差別とは無縁であり、強くさえあれば例え敵であっても敬意を払い、あわよくば味方に引き入れようとする事もある。光魔の杖を武器に暗黒闘気と魔法を駆使して戦うが、それは老人の時だけで本来の姿では武器など必要とせず、己の肉体そのものが強大な武器として機能する。会得している呪文は火炎呪文(メラ、メラゾーマ=カイザーフェニックス(炎が優雅なフェニックスの姿を模るため))、呪文返し(マホカンタ)、爆烈呪文(イオ、イオラ)、回復呪文(ホイミ、ベホイミ、ベホマ)、瞬間移動呪文(ルーラ)などだが、角や鬼眼を源とする彼の魔法力は底知れないほど強大であり、呪文の一つ一つが通常の威力を遙かに上回る。修得した技は、超圧縮した暗黒闘気を撃ち出す「闘気弾」、全てを破壊する衝撃波の壁を撃ち出す「カラミティウォール」、掌で空気を押し出し強大な空気圧を放つ「衝圧」、あらゆる呪文や攻撃を弾き返す超高速の掌撃「フェニックスウイング」、超高速の手刀でいかなるものも閃斬する「カラミティエンド」。これらの超強力な技と「天地魔闘の構え」を組み合わせる事で、正に無敵といえる圧倒的な強さを誇る。

生体牢獄(バイオプリズン) #決勝戦の異変!!の巻〜

 ザムザによって造られた、捕獲用のモンスター。打撃・斬撃・呪文など、ありとあらゆる攻撃を吸収してしまう。また、捕らえた獲物の動きを封じる痺れガスを噴出できる。

バウスン #世界会議開催!!の巻〜 (声・木下浩之)

 リンガイア王国に仕える軍人で、猛将とまで謳われる総司令官。37歳。リンガイア城を警護していた司令官だったが、超竜軍団の襲撃で王と離れ離れになってしまった。配下の戦士団と共にしばらく潜んでいたが、後にパプニカ王国の手で救出され王の代理として世界会議に参加する。息子である戦士団団長のノヴァには何かと苦労を掛けられていたが、ダイたちと関わってから別人のように成長した事を嬉しく思っている。

バタコ #処刑宣告の罠!!!の巻〜 (声・相馬康一)

 獣王遊撃隊の一員で、隊員番号9番のハンターフライ。

バダック #獣王の涙の巻〜 (声・田原アルノ、多田野曜平)

 パプニカ王国に仕えている老兵士で、レオナのお目付け役(のような存在)。58歳。かつてはパプニカにこの人ありと謳われた豪剣「パプニカ一刀流」の使い手(自称)だったが、今ではその腕前も寄る年波で錆び付いてしまっている。ヒュンケルの手から逃れてきたダイたちを介抱し、レオナの無事を彼らに伝えた。不死騎団壊滅後はダイたちと共にバルジ島へ同行し、レオナ姫奪還作戦では炎魔塔と氷魔塔を砕くための爆弾を製作、自身も戦場に赴いてダイたちと共に戦った。この時に知り合ったクロコダインとは妙に気が合い、親友のような間柄となり獣王痛恨撃の改名まで行っている。ダイたちが一度バーンに破れた後、ロン・ベルクに勇者一行全員分の武器製作を懇願し(漏れてしまったチウの分は自作して渡している)、ダイたちの戦力アップに一役買っている。ロロイの谷で起こった最終決戦にも参加し、ザボエラを討って懊悩するクロコダインを励ました。意外と手先が器用で、趣味の発明が高じて「パプニカの発明王」と呼ばれていた(自称)らしく、様々な武器や防具の修理を請け負っている。娘夫婦と孫が一人いる。

ハドラー #魔王の出現…!?の巻〜 (声・青野武、関智一)

 15年前に世界を支配しようと暴れ回った魔族で、アバンに倒されたかつての魔王。357歳。バーンに命を救われ雌伏の時を経て復活、新たな魔王軍の魔軍司令として再び動き出す。手始めにバーンの命でアバンを探し出して討ち果たし、ついでにダイたちも始末しようとするが、竜の騎士の力を発揮したダイに敗北し退却を余儀なくされる。それからはダイを危険な存在と目し、成長しきる前に倒そうとして数々の追っ手を差し向ける。ところが敗北に次ぐ敗北を重ね、立場的に相当危うい状況に陥ってしまう。最終的には魔族としての身体もプライドもかなぐり捨てて、自分自身を超魔生物に改造してしまった。全てはダイに勝つためだけに行ったことだったが、結果的にその精神的成長をバーンに評価されて罪を許される。更に褒美としてバーンから譲り受けたオリハルコン製チェスの駒から忠実なる親衛騎団を結成、魔軍司令の座をミストバーンに譲って死の大地の警護を任された。ダイとバランが攻め込んできた際は正々堂々の決闘を望んで迎え撃つが、体内に仕込まれた黒の核晶(バーンが万が一を期して埋め込んだもので、超魔生物改造の悪影響で身体を蝕む病の原因となっていた。彼の魔法力を際限無く吸い続けており、いつ爆発してもおかしくない状態になっている)のせいで台無しとなり絶望。バランが黒の核晶の爆発を抑え込んだことで辛くも一命を取り留め、バーンに殺されようとしているダイたちを逃がして明確な叛逆者となる。そして残り少ない命で為すべきはダイとの決着を付ける事と定め、バーンパレスにおいてダイに一騎打ちを申し込む。元々は権力欲の塊で保身を第一とし色々と策謀を巡らせる俗物だったが、超魔生物と化す決意をした頃から性格が一変。一人の誇り高い武人として、バーンだけでなくダイやアバンにも認められるほどになった。拳の骨を魔力で硬化・突出させて鋭い爪とする「地獄の爪(ヘルズクロー)」を頻繁に使用するほか、超魔生物になってからは魔力で硬化させた骨を鎖状にして放出し敵を捕縛して切り裂く「地獄の鎖(ヘルズチェーン)」を左手首に、覇者の剣を右手首にそれぞれ仕込む事で戦闘能力が格段にアップした。更に得意とする閃熱系・爆烈系呪文を併用する事で鍛え抜かれた格闘技術に、高速飛行能力及び炎の属性を持つ暗黒闘気「魔炎気」を組み合わせて戦闘を行う。その完成形として、魔炎気を全身に纏った状態で敵に斬りつける「超魔爆炎覇」を修得した。なお魔族の身体だった頃は暗黒闘気で何度でも生き返る事が出来たが、超魔生物となってからは魔法の力を残すために敢えて不死性を捨てている。会得している呪文は、爆烈呪文(イオ、イオラ)、閃熱呪文(ギラ、ベギラマ)、極大爆烈呪文(イオナズン)、火炎呪文(メラ、メラミ、メラゾーマ)、極大閃熱呪文(ベギラゴン)。

パピィ #カール王国激震!!の巻〜 (声・越後屋コースケ)

 獣王遊撃隊の一員で、隊員番号1番のパピラス。空を飛べるため、主に移動の際に重宝される。

バラン #6大団長集結…!?の巻〜 (声・石塚運昇、速水奨)

 「竜騎将」の異名を持つ、超竜軍団の軍団長。現在の正統な竜の騎士であり、かつては人間を守るべく命を賭して戦い続け、遂には魔界においてヴェルザーをも倒す事に成功した。その代わり彼も酷い重傷を負って死にかけるが、ソアラに救われて命を永らえ次第に彼女を心から愛するようになる。しばらくしてディーノも生まれ幸せな一時を過ごしていたが、アルキード王国の者たちによってディーノは奪われ、結果としてソアラも殺されてしまった。その時の王の言い草に憤激して、王国そのものを消滅させてしまう。この時を以て自分勝手な人間たちに心底絶望してしまい、バーンの誘いに乗って魔王軍に参加、世界のために人間たちを根こそぎ滅ぼそうとしている。テラン王国において勇者ダイがディーノであると確信し、記憶を奪って味方に引き入れようとするも失敗、それによって人間に対する見方が少しずつ変化し始める。ダイに敗北後は魔王軍からも脱退し身を潜めていたが、キルバーンの襲撃を受けてバーンの真の目的を知り、自らの使命を再燃させて打倒バーンを目的に動き始める。そしてヒュンケルの命を賭けた覚悟に心を打たれ、ダイと共にバーンパレスへ乗り込む事になる。真魔剛竜剣を武器に絶大なる戦闘力を振るうほか、竜魔人化という切り札も持っている。会得している呪文は、電撃呪文(ライデイン、ギガデイン)、瞬間移動呪文(ルーラ)、真空呪文(バギ)、竜闘気砲呪文(ドルオーラ)、回復呪文(ホイミ)、催眠呪文(ラリホー、ラリホーマ)など。修得した技は、竜闘気、紋章閃、ギガデインを纏わせた剣で敵を討つ「ギガブレイク」。

バルトス #父の敵…アバン!?の巻〜 (声・平野正人、渡辺いっけい)

 地獄門の門番をしていた地獄の騎士で、かつてハドラーが率いた旧魔王軍最強の騎士。戦場で捨てられていたヒュンケルを拾い育て上げた、騎士道精神溢れる正しい心を持ったモンスターであった。アバンたちが攻めてきた時も正々堂々と戦ったが、首に下がっていたヒュンケルお手製の首飾りを見て止めを刺さなかったアバンに心打たれ、戦いのみならず精神面でも敗北。そこでヒュンケルの事をアバンに打ち明け、ハドラーが死ねば自分も消えてしまうため、ヒュンケルを強く正しく育ててほしいと依頼する。結局ハドラーはバーンの魔力で救われたので消えずにすんだのだが、そのハドラーに失敗作と決め付けられ処分されてしまった。消滅する寸前、最後の力で秘蔵していた魂の貝殻にヒュンケル宛のメッセージを遺している。

バロリア #覇者の剣の巻〜 (声・中村源太)

 ロモス王国大武術大会の出場者で、決勝戦まで進んだ騎士。18歳。素早さを重視した武器を使う、旋風の如き剣の使い手。死の大地への総攻撃が決まった際は、サババにおいて大型船の建造を手伝っている。ロロイの谷で起こった最終決戦にも参加した。

バロン #ダイ爆発!!!<前編>〜 (声・塩屋翼、柿原徹也)

 パプニカ王国に使える賢者で、レオナ姫の魔法の師。レオナ姫の洗礼の儀式を行うため、テムジンと共にデルムリン島を訪れる。しかし真の目的は、テムジンに実権を握らせるべく姫を亡き者とする事であり、魔のサソリやテムジン製キラーマシーンを持ち込んで暗殺計画を実行に移す。会得している呪文は、氷系呪文、爆烈系呪文など。

ヒム #急襲!!妖魔士団の巻〜 (声・三木眞一郎)

 ハドラー親衛騎団の一員で、「兵士(ポーン)」の駒から生まれた生命体。兵士の駒としての性質ゆえか、常に先陣を切る切り込み隊長。ハドラーの闘志や情熱を受け継いでおり、近接戦闘にかけては親衛騎団でも最強の実力者である。一度頭をブチ抜かれて以来ヒュンケルを目の敵にし、事ある毎に正々堂々一対一で決着をつけようとする。バーンパレスでの決闘において敗れ死にかけるが、ハドラーたちの全滅を察知した事が切っ掛けで新たな生命に目覚め、一個の金属生命体として生まれ変わった。ハドラーを彷彿とさせる銀髪が生え、最強級の戦士として昇格(プロモーション)を起こしたと考えられている。それからは光の闘気を操って戦うようになり、スピードと攻撃力が段違いにレベルアップした。改めてヒュンケルと決着を付けた後は、戦闘不能となったヒュンケルの代わりにバーンと戦う決意をするが、その心意気をチウに気に入られ隊員番号12番の獣王遊撃隊員にされてしまう。ちなみに生命体とはいっても傷付いた際は自然回復しないので、回復呪文を掛けてもらわない限り修復はできない。会得している呪文は、火炎呪文(メラ、メラゾーマ)、瞬間移動呪文(ルーラ)。修得した技は、拳に火炎呪文(メラゾーマ)を込めて敵を殴りつける「超熱拳(ヒートナックル)」、闘気を拳に込めて敵を殴りつける「闘気拳(オーラナックル)」、グランドクルス。

ヒュンケル #6大団長集結…!?の巻〜 (声・堀秀行、梶裕貴)

 魔王軍の中で唯一の人間で、「不死身」の異名を持つ不死騎団の軍団長。21歳。ホルキア大陸出身。赤ん坊の頃に親に見捨てられ、養父バルトスに拾われて地底魔城で育った。しかしアバンたちが攻め込んで来た事で幸せな時間は崩壊し、バルトスも命を落としてしまう。戦後はアバンに引き取られ最初の弟子となったが、父を殺したのはアバンだとずっと思い込んでいたため、修業を終えた卒業の日にアバンの命を狙う。だがアバンの反撃によって川に落ち遭難、ミストバーンに拾われて今度は暗黒闘気を操る戦闘方法を教わる。それにより心の奥底に眠るアバンへの憧れや感謝と表面上の憎しみが共存する事で、光と闇という相反する力を持ち合わせたバーンにとって理想の戦士へと成長。晴れて軍団長として認められるに至り、最初の戦果としてパプニカ王国を滅ぼした。ところがダイたちとの戦いで父の死の真実を知り、フレイザードの謀略もきっかけとなって魔王軍に反旗を翻す。以後はアバンの使徒の長兄として非常に頼れる存在となり、仲間達の心の支えとなり続けている。武人の鑑として父を心から尊敬しており、例え敵でも女は殺すなという父から教わった武人としての最低限の礼儀だけは、魔王軍の頃からずっと守り続けている。生来の戦士であるため呪文は使えないが、アバン流刀殺法やアバン流槍殺法をマスターし、それを補って余りあるほどの闘志と戦闘能力を有する。また骸たちを操るのにも必要となる、暗黒闘気の糸で敵を拘束し自在に操る「闘魔傀儡掌」をミストバーンに伝授されていたが、アバンの使徒として心を決めた以上は本来の威力で技を行使することは出来ない。修得した技は、凄まじい高速回転を加えた剣圧で敵を抉り貫く「ブラッディースクライド」(槍でも使用可能)、グランドクルス、無刀陣。

ヒュンケル #父の敵…アバン!?の巻〜

 かつて魔界を牛耳ったという、謎の死を遂げた伝説の剣豪。ヒュンケルの名前は彼にあやかっている。

ヒルト #覇者の剣の巻〜 (声・相馬康一)

 ロモス王国大武術大会の出場者で、決勝戦まで進んだ狩人。30歳。百発百中の腕前を誇る遠距離支援戦士で、仲間たちを見えない所から支える。死の大地への総攻撃が決まった際は、サババにおいて大型船の建造を手伝っている。ロロイの谷で起こった最終決戦にも参加した。

フェンブレン #鋼の親衛隊の巻〜 (声・遊佐浩二)

 ハドラー親衛騎団の一員で、「僧正(ビショップ)」の駒から生まれた生命体。全身の8割以上が刃物であるため、いかなる体制からでも斬撃を繰り出す事が可能。また両腕を高速回転させる事で、土中でも自在に掘り進む事が出来る。親衛騎団の中で唯一昔のハドラーの影響を受けており、虚栄心や功名心を持つ残酷で卑劣な性格の持ち主である。ただ仲間への敬意はそれなりに持っており、敢えて足並みを乱すような真似はしない。会得している呪文は、真空呪文(バギ、バギマ)、瞬間移動呪文(ルーラ)、極大真空呪文(バギクロス)。修得した技は、全身を回転させて高速で敵に突っ込む「ツインソードピニング」。

フォブスター #覇者の剣の巻〜 (声・田中健大)

 ロモス王国大武術大会の出場者で、決勝戦まで進んだ魔法使い。24歳。死の大地への総攻撃が決まった際、サババにおいて大型船の建造を手伝っている。ロロイの谷で起こった最終決戦にも参加し、更にロモス北西に落ちたピラァ・オブ・バーンの黒の核晶を停止させた。火炎呪文、瞬間移動呪文(ルーラ)、氷系呪文を始め、強大な呪文を数多く会得している。

フォルケン王 #竜騎衆大接近!!!の巻〜 (声・牛山茂)

 テラン城に住んでいる、テラン王国を治めている王。80歳。自然を愛し竜の神を敬うが故に、武器や道具の開発は必ずや人に災いを齎すと考え、それらを全面的に禁止している。非常に博識で世界中の伝説や故事に通じており、その知識量は並々ならぬものがあるという。病弱の身ゆえずっとベッドに伏せているが、意識ははっきりしており身体を起こすぐらいはできる。バランの襲撃に際し、レオナの要請を快く聞き入れ協力する。そして世界会議の際にはレオナにハッパをかけられ、パプニカ王国に出向いた。

ブラス #デルパ!イルイル!<前編>〜 (声・田の中勇、滝口順平、緒方賢一)

 ダイの育ての親で、デルムリン島の長老的存在でもある鬼面道士。182歳。ダイが漂着した時、揺り篭のネームプレートは削れて頭文字の「D」しか残っていなかったが、せめて頭文字だけでも同じ方が両親も喜ぶと考え「ダイ」と名付ける。ダイを勇者の役に立つ魔法使いに育て上げようとするが、成果はあまり出ていなかった。アバンが訪れてからは修行に必死になっているダイを温かく見守り、後のダイの旅立ちも快く見送る。一度ザボエラに攫われ正気を失ってダイを襲ってしまうが、ポップの破邪呪文のおかげで正気を取り戻し事無きを得た。以後はただダイの無事を祈りつつ、デルムリン島で静かに暮らしている。長年生きているせいか並々ならぬ知識量を誇り、かつての魔王軍ではバルトスと肩を並べる4人の幹部の一人だった。ハドラーからの信頼も厚く、魔界のモンスターが入った魔法の筒(金の筒)を譲り受けている。会得している呪文は、解毒呪文(キアリー)、火炎呪文(メラミ)、回復呪文(ベホイミ)、精神混乱呪文(メダパニ)。

フレイザード #6大団長集結…!?の巻〜 (声・山口健、奈良徹)

 炎と氷の岩が集まって意志を持ったエネルギー岩石生命体で、氷炎将軍と称される氷炎魔団の軍団長。1歳。ハドラーの禁呪法で生み出されてから1年しか経っていない事、ハドラーの性格に強く影響されている事などから、異常なまでの出世欲を持ち強い残虐性と功名心を受け継いでいる(バーンからもその出世欲を見込まれて軍団長に選ばれた)。そしてバーンから下賜された暴魔のメダルを手に入れた事で、「魔王軍の切り込み隊長」と呼ばれるようになる。人間でありながら自分たちと同じ地位にいるヒュンケルが気に入らず、ダイたちに負けた所を狙って纏めて葬り去ろうとする。更に不死騎団の後を継いでホルキア大陸を攻略すべく、バルジ島に逃れていたレオナを始末しようとする。ダイたちの乱入で興味はレオナからダイへと移るも強敵と判断、切り札である氷炎結界呪法で弱体化させる手段に出る。ダイたちの一時撤退を阻止すべくレオナを氷漬けにするが、マァムの機転で結局は逃げられてしまった。以降中々攻めてこないダイたちに痺れを切らしレオナの死期が近い事を喧伝するも、これがバルジ島におけるダイたちと魔王軍との総力戦開始のきっかけとなる。目的のためには手段を選ばず、気に入らない相手は味方でも容赦なく罠に嵌め始末する卑劣漢。だが一方で与えられた情報を的確に分析する冷静さも持ち合わせており、炎のような暴力性と氷のような冷徹さが同居している存在といえる。吹雪や火炎を自在に吐いたり放出したり出来るほか、敵の出した火炎や氷のエネルギーを吸収してパワーアップする事も可能である。他にも氷の体から大きな氷錘を作り出して投じたり、腕を自在に伸縮させたりと多彩な攻撃方法を持っている。また禁呪法で生まれた化け物であるが故に、核(コア)を攻撃されない限りどんなダメージを受けても瞬時に回復できる。会得している呪文は、火炎呪文(メラ、メラミ、メラゾーマ)、氷系呪文(ヒャド、ヒャダルコ、ヒャダイン、マヒャド)。修得した技は、五本の指からメラゾーマ5発を同時に撃ち出す「五指爆炎弾(フィンガー・フレア・ボムズ)」、氷炎結界呪法展開の合図として自身の岩を全方位に撃ち出す「氷炎爆花散」、身体の岩全てを分散させて自在に操り敵を攻撃する最終闘法「弾岩爆花散」。なお弾丸爆花散は核を破壊されない限り無敵に近いが、自身の生命力も著しく消耗する諸刃の剣である。

フローラ #勇者アバン〜 (声・高橋李依)

 カール城に住んでいる、カール王国を治めている女王。29歳。15年前の王女時代に魔王ハドラーが現れ、病床の父に代わって国全体の指揮を執っていたが、その頃から絶大なる指導力とカリスマ性を発揮し人類の希望の女神となっていた。アバンとはその頃に命を救われた事で知り合い、実力を見込んで騎士団に登用した経緯がある。超竜軍団によって国は滅ぼされてしまったが、いつか必ずチャンスが訪れると信じてカール北東の森のアジトに潜伏し、ずっと機を伺っていた。そしてダイやレオナを始めとする一団との合流に成功、バーンパレス攻略の作戦を練ることになる。ロロイの谷で起こった最終決戦にも参加し、全体の戦況把握と戦士たちの統率に努める。アバンの人柄に純粋に惹かれていき、いつの間にか好意を持っていたようで、その想いは今でも全く変わっていない。剣や鞭など様々な武器を自在に使いこなす、天賦の才の持ち主である。会得している呪文は、迷宮脱出呪文(リレミト)、火炎系呪文、回復系呪文など。

ブロキーナ #再会!!武闘家マァムの巻〜 (声・水島裕)

 ロモス王国の山奥に住んでいる武神流の開祖で、「武術の神様」「拳聖」の異名を持つ天才武術家。マァムやチウの師匠であり、2人の上達具合を見るためロモス王国大武術大会にゴーストくんとして出場している。また少しアレンジした姿でチウの部隊にも入り込み(隊員番号11番)、今度はビーストくんとしてロロイの谷で起こった最終決戦に参加、そのままバーンパレスでの決戦にも参加する。病弱の身であるというが、その病名は「おしりぴりぴり病」「ひざがしらむずむず病」「くるぶしつやつや病」など胡散臭いものが多く、しかも症状と一致していないので単なる老衰ではないかと思われる。かつてのアバンたちとは知り合いで、一度だけ共にハドラーと戦った事がある。会得している呪文は、回復呪文など。

ブロック #鋼の親衛隊の巻〜 (声・川島得愛)

 ハドラー親衛騎団の一員で、「城兵(ルック)」の駒から生まれた生命体。親衛騎団の中でも最高の怪力・巨体・重量を誇り、クロコダインのそれをはるかに上回る。「ブローム」という一言以外喋る事は出来ないが、意志の疎通は可能で言葉も徐々に覚えつつあるらしい。見た目に反して鋭敏な感覚と判断力を持ち、ハドラーから献身の性質を受け継いだこともあって、仲間のためなら躊躇なく身を挺する勇気がある。会得している呪文は、瞬間移動呪文(ルーラ)。奥の手として城兵の能力「キャスリング」を持っており、王(キング)と自分の位置を入れ換えて自身の生命と引き換えに王を救う事が出来る。その際は重い外甲を脱ぎ捨てて高速移動するのだが、その外甲は王を守るバリアーボールへと変化する。

へろへろ #デルパ!イルイル!<前編>〜 (声・堀之紀、間宮康弘)

 ニセ勇者一行の戦士。25歳。リンガイア王国出身。ハドラーがいなくなって大人しくなったモンスターたちを倒しては、勇者一行をを名乗り崇められて喜んでいる。ゴールデンメタルスライムの噂を聞き付けてデルムリン島を訪れゴメちゃんを攫っていくが、ロモスでダイたちにやっつけられてしまい「勇者」としての名声を失った。以後は一応、本物の勇者一行を目指して頑張っている…らしい。魔王軍の戦禍が激しくなってからはオーザムに潜伏しており、結果としてオーザムに落ちたピラァ・オブ・バーンの黒の核晶停止に貢献する事となった。金目の物に弱くがめつい性格で、宝石などを見かけると正常な判断が出来なくなる。ただ外見とは裏腹に意外と人が良く、仲間内では一番損をしているらしい。一応戦士としての腕力はあるが、もっぱら料理・炊事・洗濯の担当である。

ポップ #勇者の家庭教師!!の巻〜 (声・難波圭一、豊永利行)

 ジャンクとスティーヌの息子で、アバンの弟子として修行中の少年魔法使い。15歳。ランカークス村出身。アバンの強さに感激して家を飛び出し、押しかけ弟子になってしまったという。気が弱く筋金入りの根性無しで、少し厳しい課題を与えられるとすぐに諦めてしまっていたらしい。デルムリン島においてアバンを喪い酷く落ち込んでいたが、ダイの考えに共鳴して魔王軍打倒のために共に旅立つ。最初の内は気の弱さが祟って、仲間を見捨てて逃げ出してしまうほどの情けない体たらくだったが、なけなしの勇気を振り絞って困難を乗り越えるごとに特に精神面で着実に成長を遂げ、マトリフに弟子入りしてからは急激に魔法使いとしての腕を上げる。その結果、師匠であるマトリフに倣って「大魔道士」を名乗れるまでになり、ダイにとって最も頼りになる親友となる。マァムに出会ってからほどなく彼女に惹かれていったのだが、かなり長い間素直になれず気持ちを伝える事ができなかった。加えてマァムが好意を寄せているように見えるヒュンケルに嫉妬し、何かというと突っかかっていくことが多い。初期の頃は血気に逸る直情型だったが、次第に師に倣って冷静な情報判断能力を持つようになり、数多くの呪文を臨機応変に使いこなしていく(特に火炎系の呪文が得意)。会得している呪文は、火炎呪文(メラ、メラミ、メラゾーマ)、氷系呪文(ヒャド、ヒャダルコ、ヒャダイン)、閃熱呪文(ギラ、ベギラマ)、天候呪文(ラナリオン)、瞬間移動呪文(ルーラ)、飛翔呪文(トベルーラ)、重圧呪文(ベタン)、爆烈呪文(イオ、イオラ)、自己犠牲呪文(メガンテ)、回復呪文(ベホイミ、ベホマ)、極大消滅呪文(メドローア)。またフレイザードの得意技・五指爆炎弾(フィンガー・フレア・ボムズ)も使えるようになったが、生命力を著しく消耗するので撃てるのはメラゾーマ3発が限界。ちなみに一度だけ破邪呪文(マホカトール)を使った事があるが、これはマジカルブースターの魔宝石と五芒星の力を借りて初めて出来た事であり、まともに唱えても彼にはこの呪文は使用できない。

ボラホーン #ダイ・レベル1…!!?の巻〜 (声・杉村健司)

 竜騎衆の一人で、海の竜たちを束ねる海戦騎を務めるトドマン。30歳前後。天下無双と謳われる怪力と二本の牙が自慢で、「海の王者」を名乗る。勝利のためには人質などの手段も平気で使う卑劣な性格だが、ガルダンディーほどの狂気は持ち合わせていない。マヒャド級の威力を持つ「凍てつく息(コールドブレス)」で敵を凍らせ、鋼鉄の錨で粉々に砕く戦法を得意としている。また強靭な生命力を持っており、腹をぶち抜かれても生きていられるほど。

ボリクス #真竜の闘い!!!の巻〜 (声・相馬康一)

 数百年前まで、魔界の竜族の中でも屈指の力を持っていた雷竜。ほぼ同じ実力者であった冥竜ヴェルザーと凄まじい死闘(真竜の闘い)を繰り広げたが、僅かに力及ばず敗退し死亡した。

ホルキンス #衝撃のバラン!!!の巻〜 (声・梁田清之、金城大和)

 カール王国に仕えていた騎士で、カール王国騎士団団長。隣国でも名を知らぬ者はいないほどの英雄だったが、バランに殺されてしまった。弟も同じく騎士団員で共に戦ったが、こちらは何とか生き延びている。

マァム #魔の森のマァムの巻〜 (声・冨永みーな、小松未可子)

 ネイル村に住んでいる、レイラとロカの才能を受け継いだ僧侶戦士。16歳。4~5年前にアバンが村に立ち寄った時に指導を受け、アバンのしるしを受け取ってアバンの使徒の一人となった。ダイたちがアバンの弟子として懸命に頑張る姿を見ていてもたってもいられず、母の許可を貰って共に魔王軍打倒の旅に出る。バルジ島において魔弾銃が破損し修理不能となり、一大決心をして一旦ダイたちと別れ、父から受け継いだ怪力を活かせる武闘家を志してブロキーナを訪ねる。一通りの修行を終えた頃合いに腕試しでロモス武術大会に出場し、覇者の剣を手に入れようとしているダイたちと合流。以後は僧侶の呪文が使える武神流の武闘家として頼もしい仲間となる。男勝りの行動派だが非常に女性的で優しい性格をしており、誰に対しても慈愛の精神を持って接する事が出来る。会得している呪文は、回復呪文(ホイミ、ベホイミ)、解毒呪文(キアリー)、麻痺治療呪文(キアリク)、覚醒呪文(ザメハ)、幻惑呪文(マヌーサ)。修得した技は、閃華裂光拳、猛虎破砕拳。

マキシマム #揺れる大魔宮…!!!の巻〜 (声・玄田哲章)

 自称バーンパレス最大最強の守護神だが、ミストバーン曰く「バーンパレスの掃除屋」。345歳。バーンが持っているオリハルコン製チェスの駒の王(キング)であり、16の駒の内で唯一元から意志を持っている生きている駒(リビング・ピース)である。弱い者から痛め付け数を減らすのが彼の戦闘に於ける原則であり、それ故にこれまでずっと必勝を保ち続けてきているという。配下の駒の全てを思い通りに操って敵を囲み追い詰める、その戦略的な頭脳こそが彼の最大の武器であり、悪魔の目玉が収集したあらゆる敵のデータがインプットされている。よって敵との遭遇時には瞬時にインプットされたデータを検索し、名前・経歴・武装・必殺技・戦歴等を参照して最適な対応策を導き出す。敵のHPやMPを透視する「キングスキャン」、敵の身体情報をより詳しく透視する「スーパースキャン」なども、彼が戦略を立てる上で大いに役立つ能力である。ただ彼自身はあくまでも盤上の「王」でしかなく、自身の情報は把握できない上に戦闘能力も低い。

マザードラゴン #ダイ、出生の秘密の巻〜 (声・戸田恵子)

 竜の騎士が寿命を終えようとする時、天より降臨する聖母竜。戦いに明け暮れた身体を労わるように包み込み、自らの宿した生命に竜の紋章を受け継がせる。そしてその生命を、いずれかの地に産み落とすのである。その地の人間たちは神の子として崇め育て上げ、その子は成人した時に己の宿命に目覚めるという。現在彼女は邪悪な何者かの呪いを受けており、新たな生命を育む事が出来ない状態にある。

まぞっほ #デルパ!イルイル!<前編>〜 (声・青野武、岩崎ひろし)

 ニセ勇者一行の魔法使い。68歳。パプニカ王国出身。ハドラーがいなくなって大人しくなったモンスターたちを倒しては、勇者一行をを名乗り崇められて喜んでいる。ゴールデンメタルスライムの噂を聞き付けてデルムリン島を訪れゴメちゃんを攫っていくが、ロモスでダイたちにやっつけられてしまい「勇者」としての名声を失った。以後は一応、本物の勇者一行を目指して頑張っている…らしい。昔は正義の魔法使いを目指して師の元で頑張っていたのだが(実はマトリフの弟弟子)、自分より強い敵に出会うとどうしても踏ん張れず、夜逃げして今のような小悪党に成り下がってしまったという。そのせいか他の3人と違ってまだ正義の心が燻っており、仲間を助けにいけないポップに活を入れる事になる。魔王軍の戦禍が激しくなってからはオーザムに潜伏しており、結果としてオーザムに落ちたピラァ・オブ・バーンの黒の核晶停止に貢献する事となった。会得している呪文は、氷系呪文など。

マトリフ #凍れる美女・レオナ!の巻〜 (声・青森伸、山路和弘)

 15年前にアバンと共に魔王軍と戦った、大魔道士を自称する魔法使い。98歳。昔はパプニカ王家に仕えていたのだが、ハドラー討伐後に国王の相談役に任ぜられてからは、その強さ故に側近達に疎んじられてしまう。人間関係が嫌になり、以降はバルジ島付近の小島の洞窟に隠れ住んでいる。窮地のダイたちを見掛け気紛れで救ったものの、当初はダイたちへの協力を拒むが、ダイの眼がアバンに似ているのを見て気が変わり力を貸す。またあまりにも貧弱なポップを見かねて彼を鍛え直すが、やがてそれが功を奏し最も誇りに思える自慢の弟子となっていく。昔の戦いで仲間達を守るためとはいえ禁呪法紛いの呪文で無茶をしていた反動か、最近では日常生活にさえ支障が出るほど体調が悪化している。性格は完全に自己中心的で気に入らない事は絶対やらないほか、極度のスケベでそういう意味では仲間達にさえ敬遠されていた。瞬間移動呪文(ルーラ)、氷系呪文(ヒャド、マヒャド)、爆烈呪文(イオ、イオラ)、飛翔呪文(トベルーラ)、重圧呪文(ベタン)、真空呪文(バギ)、閃熱呪文(ギラ、ベギラマ)、解毒呪文(キアリー)、極大閃熱呪文(ベギラゴン)、極大消滅呪文(メドローア)、呪文返し(マホカンタ)、極大爆烈呪文(イオナズン)など、優に100を超える呪文をマスターしている(ただ何分数が多いので、本人も使えるのを忘れている呪文もあるらしい)。魔法使いの頂点に立つとまでいわれており、賢者という呼び名を嫌って大魔道士と称している。魔法使いはパーティーの中で常に冷静でいなければならず、全員が熱くなっている時でも氷のように戦況を見続けなければならないという信念を持つ。ちなみに、まぞっほは同じ師匠に師事した仲で弟弟子に当たる。

魔のサソリ #ダイ爆発!!!<前編>〜

 バロンが魔法の筒でデルムリン島に持ち込んだ、凶悪なモンスター。非常に硬い外殻に覆われており、並みの魔法や武器では傷付ける事すら出来ない。尾には強力な毒があり、解毒には解毒呪文(キアリー)が必要である。

マリべえ #決戦場への誘いの巻〜 (声・池田海咲)

 獣王遊撃隊の一員で、隊員番号3番のマリンスライム。主に海中の偵察で重宝される。

魔力炉 #予期せぬ難関…!?の巻〜

 バーンの魔法力を受け、それをバーンパレス全域に伝える生きた動力炉。バーンパレスの心臓部に納められている。生命体をベースにしているが、半分は機械であるらしい。生半可な攻撃は一切効かず、魔法攻撃は全て吸収してしまう魔法力のバリヤーで全体を覆われている。大破邪呪文(ミナカトール)で魔法力を吸収する能力を奪われたために自ら触手を伸ばして魔法力の源を探し、アバンから譲られたフェザーを持っていたレオナを捕らえて引き寄せる。この触手で包み込まれた者は強力な酸で徐々に溶かされ、肉体ごと全てを吸収されてしまうという。

マリン #その時、レオナは……!?の巻〜 (声・江森浩子、安野希世乃)

 レオナ姫に仕えている、パプニカ最強の三賢者の一人。20歳。「海」のシンボルを与えられており、主に回復系呪文を得意としている。パプニカ壊滅後は国の復興を主に受け持ち、自らも現場に出向いて国民と共に街の復旧や建物の修復を行っている。自国防衛のためロロイの谷で起こった最終決戦には参加していないが、神の涙が起こした奇蹟で世界の危機を知り、ベルナの森に落ちたピラァ・オブ・バーンの黒の核晶を停止させた。会得している呪文は、氷系呪文(ヒャド、ヒャダルコ、ヒャダイン)、火炎呪文(メラ)など。同じく三賢者である妹のエイミと両親がいる。

ミーナ #魔の森のマァムの巻〜 (声・山田恭子、木野日菜)

 ネイル村に住んでいる少女。母親がバブルスライムに咬まれてしまい、毒消し草を取りに魔の森に入る。モンスターに襲われたところをダイとポップに救われ、マァムがダイたちに出会うきっかけとなった。素直で明るい性格の持ち主で、マァムを実姉のように慕っている。

ミスト #6大団長集結…!?の巻〜 (声・難波圭一、子安武人(バーン同化時)、古川登志夫)

 「魔影参謀」の異名を持つ、魔影軍団の軍団長。普段から全くといっていいほど口を開かず、声を聞いた者すらほとんどいない。故に一度口を閉ざしたら、数十年は開かないとさえいわれている。その正体は魔界の数千年にも及ぶ暗黒の闘いの思念から生まれた、幽霊とガス生命体の中間のような存在。いわば暗黒闘気の集合体であるために実体が無く攻撃する事は出来ないが、代わりにいかなる攻撃も受け付けない。生物の心の中に入り込んで体を自在に操る能力を持っており、その潜在能力を限界まで引き出す事が出来る。この能力がバーンの目に留まり、凍れる時の秘法がかけられたバーンの全盛期の肉体を預かる事となった。以後はバーンの側近「ミストバーン」として永く仕え続ける事となり(正確には命名されたのはキルバーン出現後)、バーンの許しが得られた時には闇の衣を取ってその力を振るう事も許されている。またキルバーンとは妙に気が合い、彼とだけはよく会話をする。自身が努力によって強くなることが出来ないので、弛まぬ努力で強靭な肉体と精神を持つに至った者は、敵味方を問わず尊敬し羨む傾向がある。いつの日かバーンに体を返さなければならなくなった時を見据え、その際のスペアとしてヒュンケルを見出し闇の戦士として鍛え上げた。思惑はどうあれヒュンケルを不死騎団長になれるよう導いた存在なのは確かであり、ヒュンケルにとっては闇の師に当たる。主に暗黒闘気を操る技を使うほか、敵に受けた攻撃呪文を増幅して跳ね返す事も可能。修得した技は、暗黒闘気の糸で敵を拘束し自在に操る「闘魔傀儡掌」、超高速で鋼の指を伸ばし敵を突き刺す「ビュートデストリンガー」、暗黒闘気の糸を蜘蛛の巣状に張り巡らせ捕らえた者全員を拘束して引き裂く「闘魔滅砕陣」、鋼の指を収束して剣にする「デストリンガー・ブレード」、暗黒闘気力を全て手に集中させ触れるもの全てを砕く「闘魔最終掌」。会得している呪文は、瞬間移動呪文(ルーラ)など。

メルル #超竜軍団猛攻!!!の巻〜 (声・南場千絵子、小原好美)

 祖母のナバラと共に、世界中を旅している占い師見習い。15歳。テラン王国出身。代々占い師の一族で、祖母同様に未来を予知したり邪悪な気配を正確に察知したりする能力があるが、秘めている才能は祖母を上回る。旅先で魔王軍の襲来を占いで察知しては逃げるという事を繰り返していたが、ベンガーナにおいていい加減嫌気が差し人助けをしようとする。それがきっかけでダイたちと知り合い旅に同行する内、段々と必死で頑張るポップに惹かれていく。ロロイの谷で起こった最終決戦で、ザボエラに狙われたポップを庇い一度死にかけるが、ポップの蘇生呪文(ザオリク)級の魔法力で奇跡的に回復。遠く離れた人との意思疎通が出来る、いわゆるテレパシー能力を開花させる。会得している呪文は、回復呪文(ホイミ)。

モルグ #獣王の涙の巻〜 (声・増田有宏、園部啓一)

 ヒュンケルの側近を務めている、不死騎団所属のモンスター。ヒュンケルの人となりを充分に理解しており、全面的に彼を補佐している。常に鈴を持ち歩いており、鳴らしながら行動する。

ラーバ #覇者の剣の巻〜 (声・山本祥太)

 ロモス王国大武術大会の出場者で、決勝戦まで進んだ怪力無双の戦士。29歳。優勝候補No.1であるらしい。死の大地への総攻撃が決まった際は、サババにおいて大型船の建造を手伝っている。ロロイの谷で起こった最終決戦にも参加した。

ラーハルト #ダイ・レベル1…!!?の巻〜 (声・石田彰)

 竜騎衆の一人で、陸の竜たちを束ねる陸戦騎を務める魔族。22歳。正確には人間と魔族の混血児で、魔族の父は早く死に人間の母に育てられた。15年前にハドラーが世界を襲い始めた時、彼は魔族の血を引いているという理由だけで母共々酷い迫害を受けた。やがて母は病気で死に、そこをバランに拾われて一流の戦士となったのである。彼の悲しみを深く理解したバランは養父といっていい存在となり、バランの悲痛な過去を打ち明けられるほどの信頼関係を築いている。ヒュンケルに敗れた時は鎧の魔槍を譲って息を引き取るが、後にバランの竜の血によって蘇生。バーンとの決戦に臨むダイの元に駆けつけ、強力な味方となる。誇り高き竜騎衆の一員として、卑怯な真似は絶対にせず正々堂々とした戦いを好む。修得した技は、槍を高速回転して生じた強力な衝撃波を神速で叩き付ける「ハーケンディストール」。

ラミた #処刑宣告の罠!!!の巻〜 (声・池田海咲)

 獣王遊撃隊の一員で、隊員番号6番のアルミラージ。

竜水晶 #竜の騎士の巻〜 (声・小林通孝、戸田恵子)

 テラン王国の湖底にある神殿の番人で、巨大な水晶。意志を持っており、言葉を話す事が出来る。

ルード #最強軍団集合!!の巻〜

 ガルダンディーとずっと苦楽を共にしてきた、屈強のスカイドラゴン。ガルダンディーとは唯一心を通わせた、兄弟のような関係である。空を飛んで強力な炎を吐き、ガルダンディーの行動をサポートする。

レイラ #アバン・我らが師の巻〜 (声・上村典子、折笠愛、小松未可子(若年時))

 15年前にアバンと共に魔王軍と戦った、元僧侶にして盗賊。33歳。ネイル村出身。マァムを身篭ってからは戦線を退いていたが、傷付きながらも必死になって戦っていたアバンやロカを見かねて、結局は村を飛び出し戦いに馳せ参じてしまったらしい。ハドラー討伐後は娘と共に、ネイル村で静かに暮らしている。会得している呪文は、真空呪文(バギ)、回復呪文(ホイミ、ベホイミ、ベホマ)、解毒呪文(キアリー)、ピオラ、ピオリム。

レオナ #ダイ爆発!!!<前編>〜 (声・久川綾、早見沙織)

 才能高い賢者の卵で、パプニカ王国の王女。14歳。洗礼の儀式を行うためにデルムリン島を訪れた際、ダイと出会って好意を抱くようになる。不死騎団の侵略で王である父が亡くなった後、持ち前の統率力とカリスマ性に加え、誰よりも強い正義の心で王国を立派に纏め上げていく。ダイとの再会後しばらくは共に旅をしていたが、アバンの書に感銘を受けて自分の使命を見出し、苦労の末に世界を纏め上げることに成功して人類の希望の星となる。その後フローラによって5人目のアバンの使徒として認められ、ダイたちと共にバーンパレスへ乗り込む事になる。そして駆け付けたアバン本人にも認められて正式な使徒となり、非常に短時間ながらも教えを受けて羽を託され、名実ともにアバンの後継者となった。思ったことは何でもすぐに口に出してしまう、歯に衣着せない究極に素直な性格。その代わり相手に隠し事を一切しないため、キツい物言いであるにも拘らず相手に好印象を抱かせる不思議な魅力がある。会得している呪文は、氷系呪文(ヒャド、ヒャダルコ)、閃熱呪文(ギラ)、回復呪文(ホイミ、ベホイミ、ベホマ)、催眠呪文(ラリホー)、火炎呪文(メラ、メラミ)、解毒呪文(キアリー)、麻痺回復呪文(キアリク)、真空呪文(バギ)、覚醒呪文(ザメハ)、鑑定呪文(インパス)、バリア通過呪文(トラマナ)、大破邪呪文(ミナカトール)。

ロカ #アバン・我らが師の巻〜 (声・三宅健太)

 元カール王国騎士団長で、15年前にアバンと共に魔王軍と戦った戦士。当時18歳。カール王国出身。マァムの父であったが、数年前に他界している(死因は不明)。アバンとは子供の頃からの親友であったが、騎士団にいながらも一向に務めを果たさないアバンを目の敵にしていた。しかしハドラーを退けた時のアバンの剣技に希望を見出し、共に冒険へ旅立つ事となる。直情的な熱血漢だったようで、剣や斧などを使った力任せの戦い方を得意としていたらしい。

ロン・ベルク #竜騎衆最後の男の巻〜 (声・東地宏樹)

 魔界最高の名工と謳われる武器職人で、ベルク流という鍛冶流派を修得している魔族。275歳。かつては魔界に住んでおり、バーンに武器を献上した事もあった。しかしバーンが使えばどんな武器でも最強になってしまうので、武器職人としての意欲を削がれ、自分の武器に見合う使い手を求めて人間界へ赴いた。ところが結局人間界にも無能な使い手しかおらず、失望して人間嫌いになった挙句武器作りに夢を失ってしまう。以後はランカークス村付近の森に隠れ住み、偶然知り合ったジャンクの頼みで時々片手間に簡単な武器を造る惰性の日々を過ごしている。自分と良く似た過去を持つジャンクの事はどうしても他人に思えず、親友のような間柄になっていた。そのジャンクの案内で真魔剛竜剣を折ったダイと出会い、失われていた職人魂が蘇って覇者の冠からダイの剣を造り上げた。その後は勇者一行の専属武器職人となり、更に自らもロロイの谷で起こった最終決戦に参加するなど、積極的に協力するようになる。もっとも彼が武器を造り始めたのは、自分の実力に耐えられる武器を完成させたかったからにほかならない。生まれて10年もしない内に最強の剣技を極めた魔界でも随一の剣技の持ち主だが、それ故に並みの武器では彼の力に耐える事が出来ず彼自身の腕が壊れてしまうのである。彼がダイの剣に入れ込めたのは、武器が自分についてこないというもどかしさに共感したという事も大きい。なお彼の造った武器には、ある程度の傷なら自己修復するという機能が備わっている。